2013年7月25日木曜日

山口5人連続殺人事件の動機は村全体によるいじめ問題によるものなのか?


山口県周南市の山間の集落で5人が殺害されたこの事件、あまり興味なくて全然追ってなかった
んだけど、日が経つにつれ、いろいろな要素が浮かび上がってきているようで、ちょっとキャッチアップを
してみようかと。

山口「連続殺人・放火」犬めぐるトラブル?怒りや恨みどんどん膨らみ爆発
・山口県周南(しゅうなん)市の山間、8世帯14人が暮らす金峰(みたけ)地区郷(ごう)集落。ここで5人が殺された
・姿を消した(犯人と疑われる)男性は63歳
・被害者は71歳、79歳、72歳、73歳、80歳といずれも高齢
・レポーターの取材によると(つまり生き残った村民から聞いた話と思われる)、姿を消した男は「近所付き合いはなく、自治会には入らず、草刈りや掃除にも出てこない」とのこと
・男は自宅に防犯カメラをつけていた

山口「5人惨殺」姿消した63歳男「つらい。村で孤立している」警察に相談
・男は村民からだけでなく、親族からも奇行を行なっていると言われ、変人扱いされている

山口「5人殺害」重要参考人の63歳男、2日目犯行直後に徒歩で山に逃走?
・この事件の重要参考人である63歳の男性は、2年前に警察に村八分にされている件を相談している
・事件で犯人は3人を殺害し放火した翌日未明にさらに2人を殺害
・周辺住民は一様に男を悪く言っている
・男は住民に「殺す気か!」と怒鳴り込んだことがある

重要参考人、被害者に10年前刺される 山口5人殺害
・男は10年前、被害者の男性に鋭利な刃物で刺されている
・にも関わらずこの被害者の男性は罰金刑のみだった

・・・。これ、最初の記事で重要参考人の男性が変人のように村民から言われているけど、
特に最後のリンク先の記事の事実を踏まえると、

・この10年前の刃物で刺された事件について、村民は誰も自ら言及していなかった
・「殺す気か!」というのは本当に殺されそうな何かを村民にされていたという可能性がある
・防犯カメラをつけているのは殺されそうな何かをされるのを避けるため
・親族も村民も男を変人扱いしていたが、傷害事件の言及を今までしていなかったことから考えるに発言が信用出来ない(一方的に悪く言っている)可能性がある

ということが想定できるんじゃないか?

なんかすごーく嫌な感じがするんだけど。仲違いとか孤立というレベルでなく、陰湿ないじめが
あったんじゃないか?でもこれ、5人殺しているということは、捕まったら死刑以外ありえないので、
自殺した犯人が発見される以外の結末が想像できないんだけど。

ちなみにこの事件、閉鎖的な村で起きた大量殺人事件という共通点から小説の「八つ墓村」や、
八つ墓村」の元になった「津山事件(津山三十人殺し)」になぞらえられることもあるみたい。
津山事件は動機が全然違うんだけど。


掲示板に貼られていた、NHKやTBSの報道を抜粋したこの事件のまとめがこれ。
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この男は都会で左官工としてずっと暮していた。その時の同僚曰く「気さくで良い人」
           ↓
両親の介護の為、田舎に戻る
           ↓
男は村おこしを提案したが近隣住人に大反対される。
           ↓
集落で一番若いからと言う理由で草刈を全部一人でやらされていた。
           ↓
男は被害者に退職金を配るよう言われていた。
           ↓
男は被害者に胸を刺され刑事事件となる。
           ↓
自治会を抜け村八分(イジメ)にあう。この頃から安定剤(通院は不明)を飲み始める
           ↓
被害者宅で謎のボヤ
           ↓
仲の良い近所の人からゴールデンを貰い可愛がっていた。飼った理由「死んだ親父に似ているから」
           ↓
被害者が男の家の近くで農薬を撒く。風で農薬が室内に入り男は犬を(農薬)で殺す気かとどなる
           ↓
2年以上前に張り紙 「つけびして煙よろこぶ田舎者」。「つけび」とはこの地域での稲藁を燃やす風習の事
           ↓
嫌がらせがエスカレート、警察に相談、監視カメラ設置。
           ↓
事件前に被害者の一人が落ちていた犬の糞に対し男に注意をした
           ↓
積もり積もった恨みから住人を惨殺。
           ↓
3日後、男の身柄を確保
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これ見て「男は住民に「殺す気か!」と怒鳴り込んだことがある」がどういうことだったのか
やっとわかった。当初は単なる奇行のように報道されていた、防犯カメラの設置に関しても
合理的な説明がつく。

KRY山口放送の映像。
http://kry.co.jp/news/movie/news8703812.html
逮捕された保見光成容疑者が胸を刺された事件のことを、住民は「ちょっと当たったくらい」、
「ささいなこと」と表現。

保見光成容疑者が自腹で買った草刈りの機械を忘れて帰ったとき、草と一緒に焼いてしまったとのこと。
これ・・ 「つけびして煙り喜ぶ田舎者」って・・保見容疑者が放火をして喜んでいるのではなく、
この草刈機を燃やされたことを言及してるんじゃないのか?もしかして。


だんだんキャッチアップはできてきたけど、登場人物全員に対して、全部が胸糞悪すぎるな・・。

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