2014年11月13日木曜日

レッドブルミュージックアカデミーの菅野よう子インタビュー記事が面白すぎる!!

RED BULL MUSIC ACADEMY「INTERVIEW: 菅野よう子」
この記事めっちゃ面白いぞ!菅野よう子さんの音楽を聞いたことのある人は多いと思うけど、
経歴を詳しく知っている人はそれらの数よりははるかに少ないと思う。というか、私自身、坂本真綾さんが
歌う天空のエスカフローネOP「約束はいらない」で菅野さんを知ったんだけど、それ以前の経歴は
知らず、比較的最近、信長の野望のゲーム音楽を手がけていたことを知った感じだった。

で、このインタビュー、菅野よう子さんの子供時代から今に至るまでの様々な出来事、考えたことなどが
かなり濃厚に語られていて、ものすごく読み応えがあった。

インタビューをひと通り読んで、特に一番強く持った印象は、菅野よう子さんはものすごく器用な人で、
子供の頃のコンクール荒らしの頃から彼女の特性が出ていたんだなということ。

まず、小学2年以降、コンクール荒らしとして、数々のコンクールで賞を根こそぎ取っていったとの話が
紹介されていたが、どうすれば審査員にウケるか、子供ながらにツボをわかっていたとのこと。
そんな菅野さんのあざとさを見抜いた作曲家の芥川也寸志氏にたしなめられたそうだが、そういった
どうすれば人にウケるのかを感じ取る嗅覚は、一般大衆にウケる必要のある商業音楽で成功し続ける
には必要な才覚だったのだと思う。

そして大学時代のバンド活動の話なんかもものすごい。それまでクラシックしか知らなかった菅野さんが、
先輩から言われてジャズギタリストのアル・ディ・メオラの譜面を起こしていたりするうちに、他の音楽の
マナーを覚えてしまったり、軽音サークルでドラム演奏を聴いているうちにビートの感覚を体得したり、
人気曲の演奏をしているうちにヒット曲のクセがわかってきたりと、吸収力が半端ない。

だから、商業音楽の世界で生きていく直接のきっかけは大学時代にコーエーのゲーム「信長の野望」の
音楽を手がけたことではあるんだけど、この人はこのきっかけがあろうがなかろうがどのみち商業音楽の
世界で成功したんだろうと思う。マクロスFのランカちゃんのように、代役からチャンスをつかまなくても
どのみちスターの座に駆け上がっていただろう。

そうそう、もう一つ、菅野よう子さんに対して私が前から抱いていた印象は、この人ものすごく引き出しの
多い人だなっていうものだった。

例えば、同じ最近の人気作曲家でいうと、まどか☆マギカやソードアート・オンラインなどの劇伴を
担当している梶浦由記さんなんかがいるけど、彼女はあのちょっと怖い感じの「梶浦節」なんて
言われたりする曲調が特徴的で、偶然見たアニメでBGMを聴いた時に、あっ、これ梶浦さんが
曲作ってるんじゃないかなってわかったりすることが多くて、それが梶浦さんの曲の魅力でもあったり
するんだけど、菅野さんの場合はそういう特徴がよくわからないというか、天空のエスカフローネOPの
「約束はいらない」とカーボーイビバップOPの「Tank!」とマクロスFのOP「ライオン」とNHKの
東日本大震災プロジェクトテーマソング「花は咲く」の作曲者が同じだとは、言われなきゃ絶対わからないわ。

そんなものすごく器用で引き出しの広い菅野よう子さんだからこそ、CM音楽やゲーム音楽など、
「制約」こそが彼女の音楽を形作るのに重要な役割を果たしているようだ。なるほどね。
いや~、この記事ものすごく面白かったな。菅野さんの考えがいろいろわかったのはよかったわ。