2015年4月18日土曜日

小説家志望者はこれ読むべき「杉江松恋氏が語る「小説新人賞応募作品のいろいろ問題点」」

杉江松恋氏が語る「小説新人賞応募作品のいろいろ問題点」
これ、小説家になりたい人は読んでおいたほうがいいかもね。審査員目線で応募作品によくある
ダメダメパターンを挙げていて参考になる。
・最後まで読むことはできるが小説としては未完成なものが多い
・未完成というのは、読者を「もてなそう」「楽しませよう」という態度が皆無であるということ
・具体的には骨組みだけで肉がないものが圧倒的に多い
・どれもこれも状況説明か台詞で始まるものばかりだとうんざりしてくる
・映画などで最初は主人公がどこかを訪れたりするなど、そういうふうにして物語の中に導入する工夫が「もてなし」
・「俺、二十一歳で彼女いない歴二十一年の佐藤無茶ノ介は」のように一人称で説明を書くのではなく、その人を誰かに会わせて、絡ませることで、関係の中で性格や属性を書くのが「もてなし」

ということで、詳しくは元記事を見るといいけど、話の展開が早いのと、状況や人物の性格を直接
記述してしまうのは全然違うということを認識したほうがよいということだね。


読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100 (日経文芸文庫)
杉江 松恋
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