2015年6月7日日曜日

アニメーターの平均年収は動画111万円、原画282万円、作画監督393万円

「アニメ業界はもってあと数年」と庵野監督が発言したことにMBSが更に斬り込んだ解説
へぇ、安いというのは聞いていたけど、アニメーターの年収ってここまで安かったのか。
動画が111万円、原画が282万円、作画監督が393万円、総作画監督が564万円ということで、
原画になれば食べていけるけど、動画ではとても食べていけないというのがよくわかる。
そして作画監督や総作画監督というキーポジションの人の給料が高くないということで夢がないという。

元記事見ていてなるほどなと思ったのが、声優とか、仕事がなくて収入がないという人は、時間は
あるので、アルバイトをして稼げばよいのだけど、アニメーターの動画担当の場合は、長時間労働で
年収が低いという状況なので、アルバイトをする時間もないというのが特にやばいところらしい。

動画の単価は1枚200円、原画の単価は1枚4000円ということで、原画の方が頭を使う分時間がかかる
とはいえ、動画だって原画と同じような絵を沢山描かなければならないわけだから、さすがに原画1枚を
描く時間で動画を20枚上げるのは無理だろう。それが原画と動画の収入格差になるわけか。

元記事に、アニメ業界を描いた作品のSHIROBAKOなどが代表作のP.A.WORKSは、新人向けに寮を
用意して育てる環境を作っている、みたいなコメントがあったのでちょっと探してみたら面白いページに
たどり着いた。これはアニメーター志望の人は参考になるかも。
ピーエーワークス「会社説明Q&A ・・・・・応募者の質問から」

たしかに上記のページ見たら、15000円の寮と無料の給食が1年間支給されるという福利厚生が
書いてあった。これだけ給料が安いと衣食住のせめて食と住のサポートはないときついだろうね。
ピーエーワークスのページによると、1人前の動画マンの1ヶ月にこなす枚数が500枚とのことで、
先ほどの1枚200円の計算だと一月10万円か。1人前で。

最低1年間は動画をやって、月500枚以上描けるようになって、作画チーフから力量を認められるように
なったら原画になれるとのこと。

おすすめの書籍として大塚康生氏の「作画汗まみれ」が挙げられていたけど、もしかしてと思って
名前調べたら、ルパン三世の作画監督をやっていた石川五エ門の抜刀動画が話題になったあの人か!
アニメーターを目指す人必見!ルパン三世作画監督によるリアルタイム作画動画がすごい!


たしかにこの人が書いた本なら、アニメーター目指す人は読んだほうがいいだろうね。

作画汗まみれ 増補改訂版
大塚 康生
徳間書店
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