2015年6月11日木曜日

酒鬼薔薇聖斗こと少年Aの手記「絶歌」を買いたくない人のためのあらすじと内容まとめ

酒鬼薔薇聖斗を名乗り、神戸連続児童殺傷事件の加害者となった少年Aの手記「絶歌」が、
被害者遺族の反対を無視して出版されたとのこと。正直買う気にはならない。ただ、内容を知りたい
という人は私も含めいるだろうから、そういう人はこれを読むといいと思う。
ソーシャルレンディング赤裸々日記「少年A 神戸連続児童殺傷事件加害者の手記「絶歌」のあとがきに怒りに震えた」
内容のまとめに関しては、上記の方がまとめている、
・少年Aは二人を殺害しながら少年法の壁により行政からは罰らしい罰は結局受けていないこと
・少年Aが罰を受けたと信じたいならば、それは彼のこの一方的な独白を信じるしかないこと
・結局仕事が長続きせず職場を転々としていること
・本人が苦労したと言い張っていることは、仕事をしている人間だったら日々当たり前に感じていることに過ぎないこと

の4点を理解するだけで十分だろう。この人が被害者家族に向けたひとりよがりのあとがきを全文
引用しているのだが、それを読めば、これ以上読む価値の無い本であることもよくわかる。

正直ね・・・内容が全然頭に入ってこなかった。単純に読みにくいんだもの。元記事の人が、この本は
全体的に内容がポエムと言っているのがよくわかる。 えーと・・読みにくいがもう一度あとがき読むか。

・被害者遺族に無断で本を出版したのは、本を書く以外に社会の中で居場所を見つけることができなかったから
・二人の命を奪い、生きる資格が無いとわかりながら生きたいと願ってしまう
・11年間沈黙して生きてきたのはつらく苦しかった。もう耐えられない。自分の言葉で想いを語り、生の軌跡を本を書いて残す事こそが自分に残された唯一の自己救済であり生きる道だった
・本を書けば被害者遺族を苦しめることはわかっていたが、書かずにはいられなかった

ってことかねぇ。まぁ、もういいや、お腹いっぱい。こんなのに印税なんて払いたくないし、買いたくない
我々を代表して読んでくれた元記事の人のまとめには感謝したいね。

そうそう、ちなみにこの「絶歌」の初版出版部数は10万部だとか。この本の値段は1500円だから、
印税がざっくり10%として計算すると、1500万円がこいつの懐に入ることになる。出版元の太田出版の
売上はすべて売れた場合は1.5億か。それが被害者遺族を無視してこいつらが得たお金。
我々にできる唯一のことは、この本を買わないことだと思う。



ちょっと絶歌の話題に関しては、新たにブログ記事を書いて話題の拡散に貢献したくはないので、
なにか気になった記事があればここに追記してまとめていくことにする。
太田出版「『絶歌』の出版について」
出版元の言い訳記事。
「本書の内容が多くの方に読まれることにより、少年犯罪発生の背景を理解することに役立つと
確信して」いるから出版したなどと書いているが、「ご遺族の心を乱すものである」ことを重く受け止めて
いると言いながら、事前連絡すらしないという欺瞞に満ちた記載には激しい不快感しか覚えない。

未成年犯罪者の手記の出版を阻止したことがある身として絶歌に思う事
わざわざ不快な太田出版の言い訳記事を先に紹介したのは、むしろこっちの記事を紹介したかったので、
前提知識として記載した。こちらは、かなり昔に未成年の殺人者が出所後にこの人の勤める出版社に
連絡を取ってきたときの弱小出版社の葛藤を書いていてかなり参考になる。

給料の遅配もちょいちょいあるくらいの弱小出版社にとっては、10万部、20万部売れる書籍というのは
数年間社長が資金繰りに追われずに済むくらい魅力的な出版物とのこと。ただ、この出版社のまともな
ところは、社長は社長自身は少年犯罪者の本を出すかどうかの議論にはあえて加わらず、社員に
議論をさせ、激論の末、無記名投票で全員出版反対の結果にまとまり出版が阻止されたということ。

そんな経験を経た元記事の人の下記の言葉は重みがある。
絶歌を出版した太田出版の言い分がサイトに上がっていた。白々しいし、軽薄だ。ここで私が声を大にして言いたい事は、中小出版社が口にする「出版する事に意義がある」という決まり文句はウソってことだ。そんなものは存在しない。 
彼らにとって、10万部という数字は涎が出る凄まじい数字だし、つまりそれ以上でもそれ以下でも無い。出せば売れるのが間違いない話が舞い込んできた、出版は確定、さあどういう理屈を後付けしよう。そんだけのこと。言論の意義とか大仰なことは単なる化粧だ。本音はそこじゃない。売れるから出す。出す事によって起る諸々の波紋はオタクさんたちで解決してくださいねっていう無責任な態度にしか過ぎない。
繰り返すけれど、太田出版は未成年犯罪者の手記を世に出すことが社会的な意義があるなんてこれっぽっちも思ってない。そこは断言できる。遺族が何を思おうと、サカキバラを神格化する精神破綻寸前の今10代の少年少女にどれだけの悪影響を与え居ようと知ったことじゃない。売れる。だから出す。それだけ。 
全くもって、太田出版の「出版することに意義がある」というウソには憤りしか感じない。