2015年7月22日水曜日

実写版映画「進撃の巨人」が原作レイプになった理由が超面白い!

なんだこれ!TBSラジオ「たまむすび」で、実写版映画「進撃の巨人」の脚本に関わった映画評論家の
町山智浩氏が、原作レイプになった舞台裏を語っていて、それを書き起こした記事なんだけど、
めちゃめちゃ面白いぞ!原作を十分理解しながらも、なぜ改変をしなければならなかったのかがよくわかる。
町山智浩 実写版映画『進撃の巨人』を語る

長いけどめっちゃ面白いので、元記事を読んで欲しいのだけど、簡単にまとめておくと、
・実写版映画「進撃の巨人」はグロテスクすぎてテレビでは放送出来ないレベル。テレビ局制作じゃないからここまで冒険できた
・そもそも進撃の巨人を日本で映画化するのは本来は不可能だった。登場人物はドイツ人だし、舞台はドイツだし
・どうやって映画化したらよいか誰もわからない状況で、映画評論家の町山氏に声がかかった
・登場人物に原作にない名前が多く登場したのは舞台を日本にしなければならなかったため。ただし主人公たちは日本名でもギリギリ通るだろうということでそのままに
・一番人気のキャラであるリヴァイは最終段階まで悩みぬいた末、出すのをやめた。リヴァイは旧約聖書に出てくるユダヤ人の名前で、日本人にするのはどう考えても無理があるから
・町山氏はもちろん原作を十分に理解しているし、さらに脚本には原作者の諫山創氏とその編集者の川窪慎太郎氏ががっつり関わって作られた
・原作は15歳くらいの子たちだが、俳優の問題で20歳前後の設定に変える必要があったので改変
・主人公エレンのキャラクターを恐れ知らずの猪突猛進タイプから恐怖を知っている青年に変更するよう依頼したのは原作者の諫山創氏。なぜなら原作にあった過去にミカサを助けるために人殺しをしたという二人の過去を尺の都合で描けないため、恐れを知らない設定に説得力が出せない

てな感じかな。なるほどね。これ元記事読むと映画評論家の町山智浩氏が原作を十分に理解している
ということはよくわかるし、原作者の諫山創氏とその編集者の川窪慎太郎氏も脚本にがっつり関わって
いることもよくわかる。それでいてなぜ原作から大きく改変することになったのか、せざるを得なかった
のかという、舞台裏がわかったのがものすごく面白かった。そうだよね、ドイツで撮り続けるわけには
いかないし、本来日本で映画化するのは無理だよね。それをなんとかやろうとすると、いろいろと
改変をせざるを得なくなるんだね。

でも読んでていいなと思ったのは、何度も書いているけど、改変するにしても、原作者をちゃんと入れて
意見を十分に取り入れてやっているというのと、脚本を作る人も原作を十分理解して、尊重しようと
しているのがわかるという点。これは大きい。

原作を読んでいる側が一番ムカつくのは、「原作にはない新しい○○を」みたいなことをほざきながら、
自分のエゴや功名心のために勝手な改変をいろいろ行って爆死させる奴らだから。
デスノートとか、デスノートとか、デスノートとか。で、こうなるというね。
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まぁ、進撃の巨人の実写版映画、全く観るの検討していなかったけど、前向きに考えようかねぇ。