2015年10月30日金曜日

日野市で自殺した小4男児が通っていた宇宙とつながることを目的とした教育法の学校は東京賢治シュタイナー学校

あまりに不自然な「小4男児自殺」の背景
 このところ子供たちが犠牲となる事件が相次いでいるだけに、自殺に見せかけた猟奇殺人も連想されたが…。警察は早々に「自殺の可能性が濃厚」と判断。捜査関係者によると、遺体に争ったり服を脱がされたりした形跡はなく、第三者の介在が確認できなかったためだという。

 近隣住民も「夜の高幡山で人の出入りはほとんどない。複数人が現場にいたなら、この時期は落ち葉が多いので歩く時に音がするはずだが、そんな気配はなかった」と証言する。

 ネット上では「両手両足を縛られて、どうやって自殺するんだよ」という意見も飛んでいるが、縛ったヒモは緩く、自由は確保されていた。また現場は斜面になっており、ヒモを首にめり込ませて前に倒れれば負荷がかかる状態だった。

 気になるのは動機だ。男児の母親は「特に変わった様子はなかった」。父親は本紙取材に「話すことはない」と答えた。

 男児は両親と妹の4人家族で、昨年1月に同所に引っ越してきた。近所付き合いは希薄で、驚く人が大半だった。だが、男児の通っていた小学校ではさらに不思議な話が飛び出した。

「今日、先生に『○○君が亡くなった』と言われたけど、全く知らない子だった。いたらしいんだけど、みんな『誰? 誰?』という感じだった」と同級生の“はずの”女児は話す。

 それもそのはず。男児はこの小学校に籍を置きながら、都内にあるNPO法人が運営する学校に通っていたからだ。同校は生徒の自主性を尊重し、最終的に宇宙とつながることを目的とした教育法を取り入れている。

 学籍について同校ホームページによると「出席に関しては、本校での出席が在籍校の出席として認められる場合もありますが、たいていは長期欠席、不登校扱いになっています」という。また卒業については「義務教育期間に関しては、すべての子どもに卒業証書が在籍校から発行されています」。生徒数は約160人で、芸能人の出身者もいる。
この事件の初期に出てきた情報だと手足を縛られ全裸で自殺とか、どう考えてもおかしいだろという
感じだったが、そう思う人が多かったせいで、この東スポの記事など、警察が自殺と判断した根拠が
わかるような記事が増えてきているね。

この記事読んでいて気になったのが、小学校の同級生の、「そんな子知らない」という反応。
もう小学校でのいじめ云々とかっていうレベルの話ではないってことだよね。そもそも同級生に
知られていないって・・・そんなことがあるとはね。

で、代わりに浮上してきたのが「生徒の自主性を尊重し、最終的に宇宙とつながることを目的とした
教育法を取り入れている」学校。どこなのかと探してみたら、立川市にある東京賢治シュタイナー学校
というところみたいよ。
シュタイナー教育を実践するNPO法人 東京賢治シュタイナー学校

東スポの記事に書かれている「出席に関しては、本校での出席が在籍校の出席として認められる
場合もありますが、たいていは長期欠席、不登校扱いになっています」とか、「義務教育期間に関しては、
すべての子どもに卒業証書が在籍校から発行されています」って記載もたしかにあるね。
http://www.tokyokenji-steiner.jp/characteristic/about-steiner.html
20世紀初頭に2人の未来を展望した二人の先駆者がいました。宮澤賢治とルドルフ・シュタイナーです。岩手県に生まれた宮澤賢治(1896年-1933年)は人間の個と自我の発展が宇宙との繋がることを唱え、オーストリアの思想家、哲学者であるルドルフ・シュタイナー(1861年-1925年)は宇宙と繋がるその人間と自我の発達法則を「人間学」と名付けました。両者に共通していることはこれからの人類の課題は成長していく人間の自我が自然と宇宙のつながりながら、人と繋がり、そしてその中ですべての命が共存できる新しい豊かな社会を築き上げていくための大切な手がかりをこの時代を生きる私たちの世代に残してくれたことでした。
ということで、「宇宙とつながる」との記載あり。
出席に関しては、東京賢治シュタイナー学校での出席が在籍校の出席として認められる場合もありますが、たいていは長期欠席、不登校扱いになっています。
義務教育期間に関しては、すべての子どもに卒業証書が在籍校から発行されています。
ということで、これらも東スポの記事内の記述とほぼ一致。この男児が通っていたのは間違いなく
この東京賢治シュタイナー学校かなと。

ただ、シュタイナーも宮沢賢治も、それ自体はおかしなものだとは思わないけどねぇ。
シュタイナー教育とか、大学の教職の授業で普通に出てくるし。教育法関連の授業で。

まぁでも、子供がこんな選択を取ったからには、親か学校か課外活動(よくない友達に絡まれるとか)
のどれかに原因があるわけで、学校が疑われるのは仕方がないかなと思う。


う~ん、追加でちょっと調べてみた。シュタイナー教育がどういうものか、教職の授業で触れて
いたのに、内容全く覚えていないんだけど、批判的な評判がいくつかあったので紹介しておこう。
シュタイナー教育ってどう思いますか?
以前テレビでドイツのシュタイナー学校についてのドキュメントを見て、すごく興味を持ちました。
娘は0歳なのでまだ先ですが、シュタイナー教育を実践している幼稚園や、小学校の存在が気になっています。
主人と私は美術大卒なので、生活の中にアートがあるのはごく自然なことで、教育の指針に芸術を掲げているシュタイナー教育に、とても惹かれます。
ただ、私はごくごく俗人で、テレビ好きだし(シュタイナーでは見せない)病院にもすぐ連れて行くし(シュタイナーではホメオパシーを取り入れ、予防接種もするとか、しないとか…)英会話も中学生並み(シュタイナーは授業が英会話らしい…)な凡人です。

雑誌などで拝見するシュタイナー実践者のママは志のすごく高そうな、素敵ママたちで、私のような俗人は入り込めない世界なのでは…と不安もあります。

公立の学校に比べて、あまり勉強をさせないという話も聞き、進学に苦労するとも聞きます。
女の子なので、学歴よりも、感性の豊かな子になって欲しいと願っているので、あまり気にはしてませんが…

シュタイナー教育を実践されている方、そうでない方でも、是非情報を下さい。プラスの意見でも、マイナスな意見でも、たくさんの情報や感想が欲しいです。よろしくお願いいたします。
予防接種をさせない?ホメオパシーを取り入れる?まじか?そんな教育法なのか?
これ見て東スポの記事であった親同士の仲がいいという理由はわかった気がする。

シュタイナー教育の実体を世の中に
 このサイトはアメリカのPLANSの了解を得た日本語翻訳サイトです。日本ではマスコミでもインターネット上でも、シュタイナー教育に関して好意的な情報がたくさんあります。しかし疑問や批判はほとんどなく、シュタイナー教育を客観的に評価、検証することは難しい状況です。PLANS(詳しくはこちら)には、アメリカでの訴訟をはじめ、批判や体験手記が幅広く集められ、世界各地に広がるシュタイナー教育の現実を知ることができます。そこで、日本でシュタイナー教育を選ぼうとしている方々の判断材料となるようPLANSの日本語翻訳サイトを作りました。ここに翻訳したものはほんの一部です。批判にも冷静に耳を傾け、大切なお子さんの教育を選ぶときの参考にしてほしいと願っています。また 訳文はできるかぎり原文の意を伝えるよう心掛けましたが、PLANSは内容の正確性について責任を負いませんのでお断わりします。
[質問]  シュタイナー教育はカルトですか。
[答え] それはあなたのカルトの定義にもよりますが、ここの教師はよくカルトのように振る舞います。家族は共同体に深く巻き込まれていくので、共同体以外の友人との交流がなくなっていきます。そういう友達との付き合いを絶つことはめずらしくありません。あらゆる面でヴァルドルフ式の生活に合わせようとすると、家庭生活は劇的に変わっていきます。理由がよくわからなくても、食べ物、着る物、振る舞いについて詳しく定められたものに沿う努力をするように言われます。資金集めに深く関わっていく人が大勢います。共同体を支えるため、父母はもっとお金を出すよう期待されます。
 シュタイナー教育が一つの生き方になります。孤立したものです。人智学教義に忠実な学校になると、ダンス教室やスポーツクラブなど、学校外の活動には子供を参加させないように言われます。父母が悩むような質問には、すべて人智学的観点からみた正しい答えがあります。子供の食事、衣服、しつけ、何時に寝かせるか、寝室は何色がいいか、どんな玩具がいいのか、だめか。ボールを蹴るという単純な喜びさえ、しない方がいいとされています。教師はどんな形態であれ、電子メデイアの全面禁止(たいてい無理)を施行しようとします。特にテレビとコンピューターは、人智学ではアーリマンという物質霊の地上化したものだと言われています。禁止事項は録音された音楽やラジオにも及び、こういうことが親戚や近所づきあいをも難しくしてゆきます。子供の写真もあまり撮らない方がよいとされています。
 シュタイナー式の生活様式を喜んで受け入れる家族もあれば、家庭生活への行き過ぎた介入だと感じる人もいます。子供のしつけ方を完全に変えてしまう親たちもいます。そういう場合は、子供が非常に混乱します。人智学の医者や治癒オイリュトミーを勧められ、家庭教師やカウンセラーや専門誌など、外部の人間の助けを借りることは勧められません。
 予防注射を受けていない子供がたくさんいます。予防注射を受けようとすると厳しく批判されます。シュタイナーは、ある種の病気は、子供が過去生から残してきた問題を解決するためにあると信じていました。信じやすい親は、シュタイナー的な意味でよき親であろうとするあまり、高熱や深刻な病気のときに必要な医療を求めず、子供を危険にさらしてしまいかねません。
 シュタイナーはオルタナテイブな教育ではありません。人智学の表看板です。人智学はカルトの特徴をたくさんもっています。そして学校はその使命を帯びた部門です。学校に入学しただけでは、カルトに加わったとはいえないかもしれません。父母会のほとんどはカルトではありませんし、人智学を知らない父母ばかりです。しかし、献身的な父母の多くが、そうとは知らずにカルトに寄付をし、大変な仕事をしています。教師の研修センターのなかには、宗教的なセミナーであることを正しく表現している所もあるようです。教師全員が人智学信奉者ではありませんが、教義への絶対支持はキャリアを重ねるうえで前提になります。教義に忠実な教師は、シュタイナーの言葉を福音として受けとめています。
う~ん、批判もあるのね。詳しく知りたい人はこの記事をいろいろ読んでみてもよいかもね。

読んでいて思ったのは、
・少なくとも一般的な公教育よりも勉強の進度は遅れる
・親たちもシュタイナー教育の思想に基づいた生活様式になっていくため、シュタイナー教育のコミュニティ以外から孤立しがちになる
というのは言えそう。社会から孤立するとそのコミュニティに依存せざるを得なくなってしまうので、
ちょっとそれはまずいかもねぇ。今までそんな印象は持っていなかったんだけど。

32歳で映画出演48本!売れっ子役者・斎藤工が語る幼少期
 映画の仕事をしていた父の影響で、幼い頃から映画館に行くのが日常だったという斎藤は、教育者・哲学者として著名なシュタイナー氏の教えを実践する芸術学校の日本校第2期生だった。小学校の同級生はわずか7人。

「小学校でシュタイナー教育を受けるのは、親の意思。だから教育に熱心な親ばかりでした。父親がいるのがウチだけだったり、芸術家の人が多かったり、変わった学校でした。当時は、嫌で嫌でしょうがなかった」

 シュタイナー教育では、幼少期の衣食住が人格にもたらす影響を重視するため、衣服の素材や自宅のインテリアまで指導する。食事は菜食玄米のマクロビオティックを、学校のみならず家庭でも徹底している。

「家にテレビはないし、やたらと美術館やコンサートに連れて行かれるし。ただ、地元のサッカークラブに入っていたので、公立の子との接点はあったんです。そこで垣間見た漫画とかゲームの文化が、喉から手が出るくらいに欲しかったんですね。僕のおやつは玄米パンなのに、みんなが食べているのはスナック菓子。初めてカップラーメンを食べたときは感動しましたよ、あまりにもおいしくて!」
あー、なるほど。マクロビ食を食べることになるんだ。そりゃまずいだろうな。マクロビ食でおいしい
お店なんて今まで一つもなかったもの。これが生活様式の制限ということなのね、なるほど。


う~ん、なんか調べているうちにわかってきたことは、少なくともシュタイナー学校に子供を入れる
親は何かしら特殊、ということだな。そういう特殊な家庭で育った子供だったというところまでは
事件の背景としてわかってきたわ。