2015年10月2日金曜日

アメリカでは銃規制賛成派は民主党で規制反対派は共和党らしい

大学で銃乱射の米オレゴン州、銃規制強化も悲劇防げず
【AFP=時事】1日に大学での銃乱射事件が発生した米西部オレゴン(Oregon)州は、民主党が多数派の多くの州同様、連邦レベルでの政治的な怠慢に業を煮やし銃販売に関する規制法を最近、強化したばかりだった。
(中略)
 しかし2013年4月17日、銃購入者の経歴確認の改革法案は、共和党議員と一部民主党議員の連携や、銃擁護のロビー活動とその最たる全米ライフル協会(National Rifle Association、NRA)の強い影響によって上院で否決された。これを受けてバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は同日、改革法案否決は「恥ずべきこと」だと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
このニュースを読んでもよくわからなかったので、そもそも銃規制に対してアメリカの各政党が
どういう立場を取っているのかを調べてみた。日本だと安保法案賛成派はどの党で、反対はどこかとか
すぐわかるけど、アメリカの政治事情は調べてみないとよくわからんなぁ。

このページが一番わかりやすそう。
アメリカの「共和党」と「民主党」はどう違うのか?
共和党は、いわゆるタカ派(右派・保守派)であり、経済効率を優先させ、大資本向きの政策をメインに打ち出します。経済社会への政治介入を極力行わないという考え方で、福祉政策や環境問題は二の次にされることもあります。
また、富裕で保守的な白人層を代表する政党とも言われています。
必要以上の政治介入を望まないということから、例えば銃規制に対してもノータッチという立場をとっています。

一方民主党は、労働者の味方という立場です。リベラルな考え方で自由貿易主義を掲げ、貧困層や弱者、中小企業を救済する路線をとります。社会全体を見れば収入格差を小さくさせる方向に向かいますが、その一方で諸外国との経済関係では問題が起こる可能性もあります。
インテリ層や労働者、更には人種的マイノリティの間でも支持者が多く、また環境問題や銃規制には前向きに取り組む政党です。
あー、なるほど。やっぱりそうなのか。日本でもそうだと思うけど、保守的な政治スタンスの共和党は、
既存の富裕層や大企業などの味方で、ってことは、政治的に非常に力を持っている全米ライフル協会の
味方であり、古くからあるアメリカの銃文化の味方でもあると。

一方リベラルなスタンスの民主党は労働者側の味方で、銃規制も賛成していると。
そもそも民主党のオバマ大統領も銃を規制しようとしているしね。だから民主党の強い地域の方が
銃規制を進めやすいということだな。

これを踏まえて再度元記事を読み返してみると、オレゴン州はどっちの党が強いのか、
直近2012年の大統領選挙の結果を見てみよう。
左上のORって書いてあるのがオレゴン州で、オバマ支持の青く塗られた面になっているので、
民主党が強い地域ということになる。なるほどね。民主党が強い地域であるオレゴン州は、
連邦(アメリカ全体)レベルでは銃の規制強化が一向に進まないから州レベルで規制を強化したけど、
銃乱射事件が起きてしまったというわけか。やっと理解した。