2015年11月30日月曜日

統計分析の結果、男女の棋力差はプレイ人数の差によるものだと判明したらしい

棋力の男女差は何が原因? 統計分析を行った論文の紹介
へー、この記事面白い!チェスや将棋の男女による棋力差って、どうせ女子はやっている人数が
少ないからでしょっていう、なんとなくそうなんじゃないかなと思っていたことを、きちんと統計として
分析した論文があるみたいよ。

元記事ではアメリカのチェス大会における256,741人のプレイヤーのデータを分析して、
・男女で上達のしやすさに差があるのか?→ない
・男女でプロレベルの天才の出やすさに差があるのか?→ない
・男女で継続力に差があるのか?→同条件での比較ならない
・男女で初期の棋力に差があるのか?→ある
などの分析を行った結果を紹介しているのだが、一番注目すべき分析は、冒頭の画像(日本語訳は
私が付けた)の男女の初期レート差と地域別(郵便番号区分別)の女性比率の関係の図だ。

これを見ると、女性比率が0.2とか0.3とか、明らかに低い地域では男性の初期レートのほうが
高いのだけど、女性比率が0.5とか0.7とか男女同率だったり女性のほうが多かったりする地域だと、
男女の初期レート差がなくなってしまうという事実が浮かび上がったとのこと。

なるほど。やっぱりそうか。なんとなくはそう思っていたけど、こうしてビッグデータの分析によって
その事実が示されたというのは大きいね。単純に女性プレイヤーの母数が上がればレベルも
上がるってことだな。

ただ、「男女でプロレベルの天才の出やすさに差がない」という結果に関してはどうなんだろうね。
別のチェスや将棋ではない分析の結果だと、男性の方が女性より良くも悪くも飛び抜けた人が
出やすいという結果が出ているんだよね。
なぜ理系に進学する女子が少ないか→女性は個人差が少ないから
私はこっちの結果のほうが納得感があるんだよね。というのは、塾で成績のいい子は男子も女子も
両方いたわけだけど、数学英語国語満遍なくできて高得点を取るタイプは女子に多くて、数学だけ
異様に出来て高得点取るタイプは男子に多かったというのを見ているから。

あとは有名どころでいうと犯罪比率とかね。
全人口の男女比率はそんなに差がないのに、犯罪比率は男女比が4:1になっているということは、
悪い方に下振れする男性が女性より圧倒的に多いということでしょ。こういうのを見ていると、
男性の方が良くも悪くも大きく振れやすいんじゃないかなという印象は受けるんだよね。


他、男女差じゃないけど、能力には遺伝によって差が出るものと、環境によって差が出るものの
2つがあるというデータなんかもあるね。これも面白いと思う。
人は遺伝と環境、どちらで決まるのか?性格は半々、数学は7割遺伝、語学は8割環境という結果に