2015年11月17日火曜日

経験者からすると超ホワイトで楽しいらしいよ「日本政府が募集中の非常勤職員の募集要項がヤバすぎると話題に」

日本政府が募集中の非常勤職員の募集要項がヤバすぎると話題に
非常勤職員の募集(専門分析員(アル・カーイダ,ISIL,中東,アフリカ,東南アジア等のテロ情勢))
平成27年11月13日

応募資格
以下(1)~(4)のすべてにあてはまる方

(1)アル・カーイダ,ISIL,中東,アフリカ,東南アジア等のテロ情勢についての専門的知識・経験をお持ちの方
(2)国内外の大学研究機関へのアクセスがあり,外国語による調査業務が可能(英語の読解力は必須。加えて,その他の言語力(特にアラビア語,仏語,インドネシア語等)もあればなお望ましい。)で,大学院レベル以上(在学中も含む)の方
(3)週3日,東京都内(千代田区霞が関)に通勤可能な地域にお住まいの方
(4)日本国籍を有し,かつ外国籍を有しない方
http://www.mofa.go.jp/mofaj/i_a/2/page4_001378.html

これ、端から見るとこんな超絶専門職を非常勤とかいう底辺待遇で雇うのかふざけんな!って感じ
だと思うけど、どうも実際に外務省の非常勤職員を経験した人からすると超絶ホワイトの楽しい職場
だったみたいよ!驚きだね!
んーーーー、、、外務省の本省にいる専門分析員は後の二日で自分の研究やったり大学院通ったりだから週三日くらいの勤務でも多すぎるくらいなのだが、なんかいろいろ勘違いされてんなー
あと、外務省ってすごく特殊で、中央省庁のなかでやる仕事の範囲のワリに人員が少ない。だもんで、専門分析員や専門調査員を雇って戦力を外部から補充しなきゃならない。で、一時的に雇われるのは院生やオーバードクターや民間企業からの出向者だけど、彼らにもそれなりのメリットはある。
自分も一時期、外務省で非常勤の分析員やってたけど、物凄く楽しかった。
自分の研究領域に多少なりとも関係する知見がああいうことの役に立つってのはやりがいがあるし、あと、なにより、大学と違って外務省はいい上司ばかりだ
ブラック企業を叩くようなノリで叩いてる人にはたぶんわかんないと思う
あと、、、、専門家ってのは、ゼネラリスト以上に短期雇用に向くんですよ。
たった三ヶ月なのかとかたった半年なのかとか、あるいは、週三日なのかとか、それ長所なんですよ。ヨソからの視点が欲しくて専門分析員雇ってるんだから。
決してお世辞じゃなくて、あん時が一番恵まれてたのかもなあと思う。周りの人に恵まれてた
ほんで、ソレ辞めた後、私大で助教やってた時はホントに地獄だった。世間的に見れば週三日の「タウンワークに載せりゃいいじゃん」て仕事からの大出世でも、自分にとっては機会も窓も閉ざされたように感じた。
ほんでまあ、、、先の「ぺらぺらの分析」だの「タウンワーク」だの、その手の事はリアルでも言われたよねー。でも、そういう方向の批判してくる人って、自分が他人や組織や社会に何を還元できるかってことじゃなくて、自分が他人や社会から何を貰えたり評価してもらえるかってことばかり見てんだろな。
今も非常勤分析員やってる/やってた人の名誉にも関わるから言っておくけど、決してペラペラの分析ではないし、扱いはバイトみたいなもんなのかもしれないが、誰にでもできるような仕事内容じゃない。あれと比べたら大学の先生こそ誰でもできる専門性も分析力も要らない仕事だ。
まじか!外務省の雇う側ではなく、非常勤職員として雇われた側の人が言っているというのが、
非常に説得力のある意見だな。大学ってそんなにブラック上司が多いの?だって助教ってさぁ、
アカデミックポストとしては非常に貴重な、一部の人しかなれない常勤職である、助教、准教授、教授
の3つのポストのうちの一つなわけじゃん。それなのに助教の方が地獄で、外務省の非常勤職員
の方が専門性を活かせて仕事が充実していたとかどういうことよ!

まぁ外部からは見えにくい世界ってのがあるんだろうねぇ。