2016年1月2日土曜日

元博報堂中川淳一郎氏による電通と博報堂の違いの記事が面白い

元博報堂の中川淳一郎氏が書いているこの記事面白いね。
博報堂が五輪関係で持っているとされる「利権」とやらが一体なんなのか実情を書いておくか
【1】電通は営業優位な会社で、博報堂はクリエイティブ優位な会社という企業風土がある
【2】しかし、人材の数で言えば、博報堂の方が電通よりも人数で劣るだけに、一部の社員スタークリエーターに仕事が殺到する傾向がある
【3】クリエーターには徒弟制度が存在し、大御所クリエーターの下にはエース級若手クリエーターがつき、英才教育を受ける&大きな仕事に次々とかかわるようになり、その若手もいつしか大御所となる。
【4】こうしたことから、博報堂のクリエーターは独立しがちである。元上司も独立して、成功を収めているというのを見ているという事情もある。
【5】しかも、博報堂はおっとりしたところがあるため、独立した場合に「他の代理店とは仕事するんじゃねぇぞ、オラ!」という圧力はかけず「まぁ、フリーなんだからどことでも仕事すれば? まぁ、ウチのも頼むよ」程度となる。一方、電通は「電通以外とは仕事するなよ、オラ」という無言の圧力(契約書もあるかも? そこは分からん)があり、フリーになったクリエーターやクリエイティブブティックを作った出身者は電通との仕事が多くなる。博報堂出身者は幅広い仕事の依頼が来るがゆえに、実績が増え、ますます仕事が増える。
【6】元々「粒ぞろいより粒違い」を重視するだけに、目立つ個人のことは多少認める傾向がある。パンチョ伊東も博報堂だったんだゾ!
ということで、博報堂はクリエイティブが強い会社みたいよ。ちなみに元記事の表題にある五輪利権
というものは、博報堂には存在しない、というか、五輪は電通の案件だから入り込みたくても入り込めない
みたいよ。まぁネット上で、電通も悪の巨大組織みたいな噂が独り歩きしているけど、そこまで本当に
影響力あるのかよ(笑)って感じだよな。実際に働いていた人の記事を読むとだいぶ印象が変わる
ものやね。