2023年2月2日木曜日

【字幕全文】「【極秘取材】ウクライナ軍の上層部の軍人に直接取材する事ができました」

 BOGDAN(ボグダン)さんというウクライナで、たしか貿易業を営んでいる方が、ウクライナ軍の軍人にインタビューしている動画がとても興味深くて全部見たのだけど、少なくとも倍速視聴だと字幕が飛ぶっぽくて、内容を全部把握できなかったので、字幕をダウンロードしたものを全文貼っておく。動画は下記。

個人的に面白かったこと
・ロシアの侵攻を事前に知っていたのは一部の上層部だけで2/23(開戦前日)にロシアの攻撃を回避するため兵器や燃料の移動が行われていた
・ウクライナにとってキーウ奪還の次に大きな勝利だと考えているのはモスクワ艦隊の撃沈
・アゾフスタリ製鉄所には都市と呼べるほどのインフラ設備があり攻防戦を大きく支えたので2000名で15000名のロシア兵に対抗できた
・ロシア各地で起きている火災はランダムオペレーションフォースと呼ばれるウクライナ工作員によるもの
・ウクライナ海軍は今はほとんどいない
・セベロドネツクでは80名のウクライナ兵で1500名のロシア兵を2日間食い止めた
・軍隊は100万人いても実際に戦うのは20万人、1人の前線兵士を4人で支えている
・たった4つのハイマースがロシア軍の砲隊全部より効果的だった
・現在のロシアは捕虜交換をしたがらない、なぜなら招集兵やワグナー兵が多くロシアは彼らを無価値と考えているから
・この軍人は軍隊の強さランキングはアメリカ、中国、トルコの順だと考えている
 

他にもいろいろ面白い話があったので、私のように動画で字幕全部表示されなかった人のために下記に字幕を置いておきます。

ボグダン)今日はお会い出来て 本当に嬉しいです。

何度がインタビューを予定していましたが やっと実現しました。

今日は今まで起きたこと、今起こっていること そしてこれから起きる事について お話し出来ればと思います。

まずはあなたの経歴を可能な範囲で 教えていただけますか?

軍人)名前は公表出来ません。

私はウクライナ人で 正直今の戦争に参加するとは思っていませんでした。

しかし戦争は僕の人生の扉をノックしました。

しかし母国を救うために、銃を持ち 戦争に参加する事を決意しました。

ボグダン)あなたは全面戦争前に軍人でしたか? それとも全面戦争後、軍人になりましたか?

軍人)はい、私の人生はずっと軍隊と関係しています。

幼少期からいくつもの基地を 転々とする生活をしていました。

特に14歳から18歳まで 私は多くの事を軍隊に学びました。

成人になった時、僕は軍隊と自分の人生を コネクトする事は考えていませんでした。

正直私は出来るだけ 自由で規則のない生活を望んでいました。

しかし思っていた事と逆の事が起きました。

ボグダン)今は具体的にどの様な事をされていますか?

ウクライナの軍のメンバーである事に違いはないですね?

可能な範囲で教えてください。

軍人)2月24日からの私の人生を言わせて頂きます。

私だけではなく、ほとんどのウクライナ人の 人生は全面戦争前と後で大きく生活が激変したと思います。

2月24日は全てのウクライナの人にとって 大きなショックの日だったと思います。

私自身も大きなショックを受け、何が起きてるのか 理解出来ない状況にありました。

2月25日になって、ロシア軍が本格的に 侵攻してくるタイミングで

キーウでは銃を男性に配る決断が行なわれました。

私が申請書に署名をしたら、自動小銃と弾薬入れ 5つのマガジンが渡されました。

そしてこれを持ってすぐにキーウを 守れと指示を受けました。

私はキーウの中心ではなく、北の位置に住んでいましたが

そこで初めてキーウ人とロシア人の衝突が起きました。

銃を受け取り、それを持って自宅に向かう途中に

私の横を近距離防空ミサイル・システムの 9K35 ストレラ-10が横切って行きました。

そしてそのストレラ-10がロシア軍から攻撃を 受ける場面が目の前で起きました。

その時に、やはり戦争は始まったんだなと理解しました。 そして、ものの数日でキーウ中では検問所が数百箇所設置され

コンクリートブロックや、装甲車を止める為の 鉄ブロックを溶接した物が至る所で設置されました。

これらはキーウの街中で手に入る材料でボランティアの 学生などが溶接を行い、作成した物でした。

鉄道の一部や標識も解体され、これらの作成に使われました。 どんな手段を使ってでも、ロシア軍の兵器の侵攻を食い止める必要がありました。

ボグダン)街中の至る所に掘られた塹壕は 2月24日までに設置された物ですよね?

軍人)いいえ、ほとんどの物は全面戦争後作られた物です。

キーウへの侵攻は北の方から実施されましたが これはウクライナにとって予想していなかった事でした。

本来は違う方向から侵攻があると考えていました。

ボグダン)どの方向から侵攻があると考えていたんですか?

軍人)チェルノブイリ、ベラルーシから侵攻がありましたが ベラルーシが自分の領土をロシアに提供し

そこから侵攻が開始されるとは誰も考えていませでした。

実質ベラルーシは他国の侵攻に加担した事になります。

ボグダン)2月24日までには銃や自動小銃を 手に持った事はありましたよね?

軍人)はい

ボグダン)誰かを殺した事はありますか?

軍人)いいえ。2月24日までにはありません

ボグダン)2月24日以降はありますか?

軍人)はい

ボグダン)これは10人以上でしたか、10人以下でしたか?

軍人)はい、10人以下でした。

これは敵との直接的な接触で起きました。

今回の戦争は70年前とは大きく違い、全く別の物でした。

今回の戦争は突然20キロの砲弾が飛んできて、自分がいる 周り10〜15メートル四方にある物を 全て抹消すると言う物です。

ボグダン)全面戦争開始後、どの様な気持ちになりましたか 加えて戦争が始まる事は知っていましたか?

特に貴方自身、そして貴方の周りの方は 知っていたのか気になっています。

軍人)私自身はベラルーシでロシア軍が演習を 行っていた2021年の末頃から関わりがあります。

そのタイミングで既に演習レベルで国境付近に あれだけの軍隊を集結させる事は とてもおかしいと感じていました。

その頃から何かが起きると予感していました。

そして私は今回の戦争が既に8年以上前から 開始されていた事を知っています。

敵が誰であるかも明確でした。

ボグダン)8年間起きていた紛争には参加されていましたか?

軍人)いいえ、参加していませんでした。

ただ私の親戚は紛争時から参加していました。

だから私は全面戦争が開始するとは思っていませんでした。

ポジティブ過ぎる自分だからかもしれませんが 正直今回の様な大規模な戦争が開始するとは 夢にも思ってませんでした。

しかし残念ながら、今起きている事が現実です。

ボグダン)2月24日からパニックの様な状態はありましたか?

軍人)パニックはありませんでしたが ショックの状態でした、特に最初の1日は。

私の母親も軍人なのですが、 そんな母親が何事も起きてないかのように いつも通り2月24日に自分の職場に行った事を覚えています。

そしてその日の夜に母親は自宅に戻り 「とても悪い状況だ」と言いました。

ボグダン)つまり母親は戦争が起きる事を 知らなかったんですね?

軍人)はい、母親は2月25日の朝に仕事に また行ったんですが、次に自宅に戻ってきたのは キーウの侵攻が阻止できたタイミングでした。

ボグダン)なるほど、ちなみに母親はどれぐらい 高い役職にいるのですか?

軍人)母親はかなり幅広いデータを扱う事が出来るのですが 全面戦争が開始する事は知らなかったです。

正直に知らなかった様です。

ボグダン)つまりほんの一部のウクライナ軍の上層部しか 今回の全面戦争が起きる事を知らなかったと言う事ですね?

軍人)はい、全面戦争後いろいろなウクライナ軍の方と コミュニケーションしました。上層部や指揮官 実際にミッションを遂行する兵隊。

その際に彼らに私が質問をぶつけましたが 返ってきた答えはこの様な物でした。

「2月23日の夜、我々は戦闘任務に入っていた」

軍隊にはいくつかの戦闘任務があり、それが演習か 実際の戦闘かは分からない様になっています。

しかし彼らは戦闘する事が可能な状況にありました。

そして、多くの地区では2月23日に兵器の 移動が実施されました。

兵器やガソリンなどの備蓄庫から保存されている物が移動され 2月24日に攻撃を受けた際に被害が最小限になる様に配慮されました。

つまりウクライナ軍の幹部は全面戦争が開始する事を 知っていて、出来るだけの準備をしていた事が予想されます。

ボグダン)キーウは2022年の5月までに市内戦が落ち着き 比較的平和になりましたよね。

4月の末のタイミングで市内の空気が ガラリと変わった気がします。

しかしその後、ウクライナ全体で見た時 ロシアに負けているニュースが多くありました。

色々な地方のニュースを見ていると全体的にロシアが優勢で 8月のタイミングで世界からすると ウクライナは負けている印象がありました。

特に多くの外国人の方がウクライナは降参するのではと見ていました。

しかし9月からウクライナはいくつもの大きな 劇的な勝利を収め、ハルキウを奪還したり 最近ではヘルソンを奪還しました。

そして今はザポリージャなどが 取り戻せれるのではと予想できますよね。

これらのウクライナの反撃はどの様にして 起きたのでしょうか?

なぜウクライナは負けていたのに 今は優勢になって来たのでしょうか?

軍人)キーウの奪還を含めないなら ウクライナにとっての一番の勝利は モスクワ艦隊の撃沈でした。

これはとても印象的なエピソードでした。

これが起きた時に我々はソ連から残っている兵器

そして我々が製造を続けていた兵器で 十分今回の戦争で結果を残す事が出来ると自覚しました。

ロシアがキーウから出て行ったのは、彼らの決定ではなく

我々が追い返したからです。

ロシアは2月24日にキーウへ侵攻する際に 40キロにも上る兵器の車両の列を向かわせたのですが

それはざっくり2500〜3,000台分でした。

それが列をなして進んでいる途中に突如止まり ロシアにUターンしました。

これはウクライナ軍が自分達の強さを ロシア軍に知らしめる事が出来たからだと思います。

今回の戦争でウクライナは新しい戦略を実施しました

それは15〜20キロ四方の領土を敵に渡し その1週間後に50キロ敵を押し戻す内容です。

ボグダン)つまりウクライナ軍は とても良い戦略を持っていたんですね?

軍人)そうです。 そしてウクライナはギリギリの状態になって 自分達のポテンシャルに気づいたのです。

そのお陰で世界No.2の軍隊の侵攻を 食い止める事が出来たんです。

ロシアの戦争方法は全ての世界的な ルールを無視した、とても汚い物です。

ボグダン)なるほど、しかしそれはメンタルによる物ですか?

それとも何らかの準備によって起きた物でしょうか?

僕が知る限り、ウクライナには戦争に必要な 兵器はほとんど無い状態ですよね?

もちろん8年間の紛争で少し状況は マシにはなっていると思いますが

軍人)はい、ウクライナの兵器に関する問題は とても深刻でした。

この30年間でウクライナが保有する 多くの兵器は政治的にロシアに取られたり

古くなり、機能しなくなり捨てられた物も多くあります。

しかしターニングポイントは何かと言われたら それはウクライナが精神的にこの戦争に勝った事です。

ウクライナには拳があると自覚した事でした。

そしてその例がアゾフスタリでの84日間の攻防でした。

これは奇跡的なエピソードで 今こうして思い出すだけでも鳥肌が立ちます。

私が共に育ってきた仲間が何人か この戦いを経験しているのですが

彼らはどんなに攻撃を受けても、持ちこたえました。

そしてそれは1日や2日ではなく、2ヶ月半の間です。

ボグダン)僕が知る限りでは 彼らが持ち堪える事が出来たのは

メンタルや腕っぷしの強さもありましたが

1番の理由はアゾフスタリの工場の設計の 強さだったと聞いています。

そしてアゾフスタリの地下には都市と呼べるほどの

インフラ設備があった事そこに隠れる事が

彼らの攻防を大きく支えたと理解しています。

もしその様なシェルターがなかれば 彼らはミサイル攻撃で跡形もなく消えていたはずです。

軍人)アゾフスタリにはアゾフ連隊と 第36独立海軍歩兵旅団の2部隊がいました。

この2つの舞台がマリウポリに居たのですが

これは2000名規模の兵隊の数です。

そしてこれだけの人数を84日間食べさせて行ける事

そして彼らに必要な弾薬を見つける事

さらにアゾフスタリには市民も多く居ました。 彼らも食べさせる必要があります。

凍死しない設備があった事はとても大きなメリットでした。

もちろん攻撃に耐えるための工場の設計もそうです。

そしてこれが一つの事例となりました。

2000名のウクライナ兵で1万5千名のロシア軍に 十分に対抗出来ると言う事が分かりました。

そして対抗するだけでなく、勝者として この戦闘を終える事が出来ると言う経験です。

ウクライナ軍は多くの市民の招集によって強くなりました。

今日現在ウクライナ軍は100万人を超える軍隊です。

全面戦争前にあったシステムは これだけの数を支える事が出来ません。

なので今ウクライナ軍は満杯です。

しっかりとした教育を受けた1名の兵隊は 教育を受けていない10名の兵隊よりも強いです。

人々を簡単に戦死させない為に しっかりとした訓練が必要でした。

今まで銃を持った事がない人々が大多数でしたから。

ボグダン)つまり2月から新しい人々の 訓練が実施されていたんですね?

軍人)はい 大体3〜4ヶ月の訓練が至る所で実施されました。

そしてそれらの訓練を経て ウクライナ軍の強化が行なわれました。

ボグダン)つまり今ウクライナ軍は十分に 強い軍人が居ると言う事ですね?

軍人)はい、ウクライナの領土を全て奪還するのに 必要な人員は確保出来ています。

しかし、ここで重要になるのが兵器の数です。

これは凄くウクライナにとってデリケートで 難しい問題です。

ちょうど数日前にゼレンスキー大統領が ペイトリオットに関する交渉を行いましたよね。

ボグダン)はい、ただ僕が記事を読んだ限りだと ペイトリオットの射程距離は80キロしかないですよね。

つまり1台をキーウに置けば

軍人)はい、キーウに置けば、キーウ州も全て対応できますし

キーウ州の上空を通る物は全て撃ち落とす事が出来ます。

つまりキーウ上空の制空権は確保出来る と言う事になると思います。

もちろん100%の保証出来る物ではないと思いますが。

なぜかと言うと弾道ミサイルなどは この装置でも対処が出来ない

弾道ミサイルは上から降り注ぐタイプで 早すぎて感知が出来ない物です。

そしてイランドローン、これは全く新しいタイプの攻撃です。

ボグダン)ドローン攻撃がある事は 予想出来なかったんですか?

軍人)予想はしていました。

そして多くのドローンはソ連製の ロケットランチャーで撃ち落とされています。

ボグダン)ランボーに出てくる様な 肩に担ぐタイプの兵器ですね?

軍人)はい、そうです。

欧米がウクライナに供給した STINGERのソ連バージョンですね。

ボグダン)なるほど。素朴な疑問なんですが

なぜウクライナは自分でドローンを1000個とか作って モスクワへの攻撃をしないのですか?

これはそんなにコストもかからないですよね。

例えばイランドローンの製造コストは1台あたり 7000ドルと聞いています。

ウクライナ政府の予算でも十分に 対応出来そうに感じるのですが

軍人)これはウクライナの問題なのですが ウクライナは今まで防衛機能しか 発展させていませんでした。

これは2014年の紛争後も同じです。

今話をしているのは攻撃をする兵器になります。

ボグダン)ドローンは攻撃兵器になるんですね?

軍人)はい、ドローンは敵の領土に飛行し 倉庫やインフラなどを攻撃します。

ボグダン)なるほど。今ウクライナが製造している ドローンがありますよね?

これは既に使われている物なのでしょうか?

軍人)はい、既に使用されました。

ボグダン)使用された。つまりウクライナ軍は 現在このドローンの性能向上を行っている と言う理解ですか?

軍人)はい、実はドローン、無人飛行艇は とても将来性がある技術です。

そしてこれはウクライナにとって とても新しい分野です。

ボグダン)今、ロシアのあちらこちらで 毎日の様に火災が起きていますが

これはウクライナのドローンによる物なんでしょうか?

軍人)いいえ、私はこれは ランダムオペレーションフォースと呼んでいます。

ボグダン)どう言う意味でしょうか?

ウクライナの工作員ですか?007みたいな?

軍人)はい、その様な理解です。

ボグダン)つまりこれはウクライナ人による物?

軍人)ほぼ正解です。これらを行っているのは それらの倉庫で働いている人かもしれません。

ボグダン)つまりウクライナが雇った人々ですね

軍人)はい

ボグダン)つまりウクライナ側の工作員と言う事ですね

ボグダン)なるほど、了解しました。 もう一つ質問です。

今までどんな前線を経験されましたか?

軍人)僕がウクライナ軍に加盟したのは3月の事なんですが

まずチェルニーヒウ、そして自己防衛団として 最初に銃を渡された話をしましたよね、その時の事です。

ボグダン)ここが難しいポイントだと思うのですが

日本の方にも理解してほしいので ウクライナ軍と自己防衛団の違いを説明頂けますか?

僕の理解ですが、ウクライナ軍があって それが様々な部隊に枝分かれしますよね?

僕は以前よくアゾフ大隊に関して聞かれたんですが そこでよくアゾフはテロ集団だと勘違いされていました。

もし可能なら簡単にウクライナ軍の 構成を説明頂けませんか?

特に自己防衛団と言うのが理解出来ないかもしれません。

軍人)まずウクライナ軍のトップは最高司令官 これはウクライナの大統領。

ボグダン)つまりゼレンスキーさんですね?

軍人)はい、そうです。 そしてその後に防衛大臣。

ボグダン)ザルジニーですか?

軍人)いいえ、レズニコフさんですね そしてその後にウクライナ軍総司令官 のザルジニーがいます。

ボグダン)なるほど

軍人)ザルジニーは課題を取りまとめ それぞれの部隊に命令を行います。

ウクライナ国防省情報総局やロジスティクを担当する機関

この機関は全ての輸送を担当する為、戦火では とても大事です。兵器も食糧も飲料水も  全てに輸送が必要です。

そしてウクライナ軍本部、ここは最も面白くて 様々な機能を果たします。

そしてウクライナ軍の本部の下に部隊が入ります。

どんな部隊があるのか、大まかに説明します。 地上部隊、これは全て陸を動く部隊が加盟します。

大砲部隊、機械部隊もここに属します。

そして海軍、これに関してはウクライナは残念ながら ほぼ今は居ないので、説明は省きます。

そして空軍、彼らはほぼ兵器が無い中で

特に効果的なダメージをロシア軍に行っているので とても関心しています。

これが大まかな今まであった3つの部隊になるのですが 現在はこれに自己防衛団が加わりました。

私は自己防衛団からキャリアスタートしました。 各部隊にはセクションがあって

地上部隊で最も有名なのは

第72独立機械化旅団や

第93独立機械化旅団

第59独立自動車化歩兵旅団などがあります。

ボグダン)93独立機械化旅団ですが 何名ぐらいが在籍していますか?

軍人)7000名以上です。

ボグダン)最も大きい部隊ですか?

軍人)はい、正式には最も大きな部隊だと思います。

ボグダン)アゾフは何名が在籍しているんでしょうか?

軍人)最近のデーターは覚えてないんですが 記憶では1000名ぐらいだったと思います。

全面戦争が開始した時は ウクライナ軍しか在籍していませんでした。

実はアゾフはとても面白い経歴を持っています。

ロシアではアゾフをテロ組織として 認識されていたんですけど

アゾフは色々な傘下に入っていた経歴があります。

アゾフのメンバーは愛国心が高く 自分たちの命を捧げる事で

自分たちがテロ集団ではない事を証明しました。

彼らは平和を願い、ウクライナの国民の安全を 心から願っています。

だからその様な人々をなぜテロ集団と呼ぶのか 私は理解出来ません。

ボグダン)つまりウクライナ軍から 最高のリスペクトがあると言う事ですね?

軍人)はい、その通りです。

ボグダン)よく分かりました。 貴方はバフムットの前線を経験されたと話しましたが

向こうではどの様な事をされていましたか?

どのぐらい長い時間向こうに居ましたか? バフムットの状況を教えてください。

軍人)バフムットは私が今までで 経験した最も怖い体験でした。

私はキーウでの戦闘 ウクライナ軍に加盟した3月に体験したチェルニーヒウ

ちょうどキーウを完全に解放する活動しました。

その次の前線がバフムットでした。

前線の少し前の地点ですね、正確に言うと。

そしてセベロドネツクでした。

セベロドネツクは本当に悲惨な経験で  60〜80名のウクライナ兵が2つのロシア部隊を 食い止める事実を目撃しました。

ちょうど工業地帯での戦闘だったのですが 80名のウクライナ兵が2日の間

1500名のロシア兵を食い止めたんです。

その80名はロシアの砲兵からの集中砲火を受けながら

必死に頑張りました。

また目の前にはRPG兵器のミサイルが 飛ぶ姿が入るのですが

これはゲームではなく、事実なんです。

そしてそれが建物に命中すると 特にレンガの建物に命中すると

トランプタワーにテニスボールを 投げ込むような感じで。

特に中に人がいる場合は、とても緊迫します。

ボグダン)その様な経験があるんですか?

軍人) RPGの着弾は経験していませんが 近くに3発のミサイルが着弾する経験はあります。

後で写真を見せますね。

私が経験したのは50メートルの距離に ミサイルが着弾する事です。

着弾した建物の地下に居たんですが、 5分間で3つのミサイルが着弾したんです。 しかも警報解除後でした。

これはキーウで起きたんですが

私が経験した最も印象的で最もアドレナリンが出たのは

キーウでの着弾と11月末でのバフムットでの着弾でした。

僕らはその時に塹壕にいたのですが、16時間の間 大砲部隊より集中攻撃を受けました。

戦争ではその人が綺麗か、走るの速いか 頭が良いかはどうでもいいんです

もし球が飛んでくれば、終わりなのです。

殺されてしまうんです。

だから私が攻撃を受けた際に 生き残った事はすごい事なんです。

ボグダン)本当にそうですね。

軍人)その時、私は初めて神様の事を信じました。

私は宗教などには興味がないんですが その時、やっぱり何かの縁があり

私はまだ天国に行くタイミング ではないんだなと感じました。

ボグダン)今ウクライナ軍は戦場でどの様な状況でしょうか?

優勢ですか?それともその逆でしょうか?

軍人)この半年を見返しても ロシアが騒ぎ立ててるのは明確です。

これはロシアで起きてる部分的召集に関してもそうです。

召集されているロシア人は 本来の契約軍人(プロ)はどうなっているか考えるべきです。

だって彼らがしっかりしていれば、召集は必要ないですよね。

ボグダン)と言う事はロシアには戦死した10万人の プロの軍人しか居なかったと言う事ですか?

軍人)ここは1つのニュアンスがあります。

軍隊の数は100万人いる場合、実質的に前線に 送り込まれる兵隊の数は20万人ほどです。

他の80万人は料理人であったり、運転手であったり

ボグダン)つまりオフィスの事務員さんですね

軍人)はい、その通りです

だいたい4名のサポートで1名が 前線で戦える様な比率になります。

ウクライナでは今この比率が崩れています。

これは戦争が急遽始まったからなんですが

これだけ大きな組織を運営する事はとても難しい事なんです。

ウクライナ軍はとても結束が高いです。

それに軍人の数もとても多く

ロシアは召集をかけないと 太刀打ちが出来ないと感じています。

ボグダン)なるほど。

そんな中、今回の戦争の終わりは どの様に訪れるのでしょうか?

軍人)いつ終わるか?って事ですか?

ボグダン)いいえ、どの様にして戦争は終わるか

軍人)もし何も変わらなければ、このまま行ければ

まずは東の方向バフムット、ソレダル、ベロゴロフカ

ここでは最も今大変な戦いが続いています。

そして次にセベロドネツク リシチャンシクが行くと思います。

ここはウクライナにとってとても大切な鉄道があります。

だからバフムットでの抗戦がこれだけ、過激化しています。

ドネツク、ルガンシクにとってバフムットは とても大切な拠点なんです。

ここは鉄道とロジスティックの 主要ポイントになっています。

そしてバフムットから手を伸ばせば ドネツクのゴルロフカがあります。

ボグダン)なるほどですね、ただこれは戦略ですが 戦争自体はどの様にして終結すると思いますか?

ウクライナ軍として4州を奪還して終わりですか?

もちろん今戦争はしていますよね

最終的な終着点は何になりますか

軍人)60.3万平方キロメートルの奪還

ボグダン)クリミアも含まれますね?

軍人)もちろんそうです。

ただそれ以上の事はウクライナとして考えていません。

ボグダン)了解しました。 欧米からの支援は どの様なウクライナ軍は感じていますか?

軍人)欧米からの支援。

ボグダン)ぶっちゃけ足りていますか?

ウクライナ軍人として、足りていると感じますか?

軍人)一番大きな支援のターニングポイントは HIMERSが提供された時です。

この兵器はとても大きな活躍をしました。

たった4つのHIMERSがロシア軍が持っている 砲隊全部よりも、効果的だったんです。

だから欧米からの支援は本当に少しだけでも

とても戦況をひっくり返すだけの インパクトを持っています。

ウクライナ軍はこの支援がある事で とても戦う事が楽になると感じました。

ウクライナは強くなり、ロシアは弱くなりました。

本当に少しプラスするだけで、状況が激変しました。

ボグダン)食べ物や衣服などの支援はどうですか?

軍人)僕自身が感じた事ですが、特に食べ物ですが

バフムットにいた頃、食べたご飯は フィンランドからの物でした。

これはミリタリーフードでした。 1つ、1つ小分けされたタイプで。

あと武器で言えば小火器や弾薬などがあります。

あと海外からの支援でシンボルとなった

バイラクタールやJAVELIN、とても強力な武器ですね。

そして3つ目がHIMERSです。

ウクライナ軍の軍人の多くが、たったこの3つの武器で なぜここまで戦況が変わるのか

同じような武器はウクライナにもありましたが

欧米の武器は効力が全然違いました。 これのおかげでロシアを追い詰める事が出来たんです。

正直この状況もおかしな事だなと思うんです。

ロシアは本当に強い強力な国と言うイメージが あったんですが、事実は真逆でした。

ロシアは自分達が強い、とてもパワーがある 世界でNo.2の軍隊だと言ってきましたが

現実には国民を困らせる為に インフラ施設を攻撃していますよね。

彼らが発電所の攻撃に使用しているのは 1発800万ドルする様なミサイルです。

ボグダン)おっしゃる通りですね。 ただ側から見ていると

JAVELINは凄くシンプルな武器で HIMERSももちろん良い兵器ですが

戦争で主力となる様な物ではないと感じるんです。

僕の今までの戦争のイメージは 第二次世界大戦みたいに

1000台の戦車対1000台の戦車で 戦うみたいな構図があるんです。

でも事実は10台のHIMERSで戦っている。 そして戦況が劇的に変わる。

200台のJAVELINで戦況が変わる。

なんか、お猿さんに手榴弾を渡して、戦わせる様な とてもおかしな状況なんです。

だからアメリカ軍は100台のHIMERSで終わりなのか そういう疑問があります。

軍人)正直、アメリカは兵器の数が多すぎて 彼らの実力を想像するだけでも怖いんです。

今回の戦争で10台のHIMERSが どの様な結果をもたらしたか、見ましたよね。

ただ何にしても、もっと欧米パートナーからの 支援は欲しいです。

我々は戦争を通して技術的な進歩が どのぐらいの結果をもたらすのか感じました。

テクノロジーやノウハウ、そして軍人の教育 そして軍の団結とその指揮。

我々は10万人の部隊が1万人の部隊に指揮が 取れていなければ、装備が不十分なら

正しいファンクションが取れていなければ 負ける事を理解しました。

もし軍隊というピラミッド組織から いくつかのブロックを無くせば

軍隊ではなく、武器を持った一般人の 群衆と化する事を知りました。

ボグダン)ウクライナ軍は核を敵が使用する事への 恐怖を感じていますか?

軍人)今回の敵は手段を選ばないと感じます。ただ

ボグダン)ただ実際にまだ核は使用されていないですよね?

もう戦争12ヶ月目に入りましたが 彼らはまだ使用していないですよね?

と言う事は使用できない何らかの 理由があるのではないでしょうか?

軍人)いいえ、彼らは単純に核を使用する際の デメリットを理解しているのだと思います。

タクティカルな核の使用ですら 世界の人々の生活に大きな影響を及ぼします。

ボグダン)ただ既に原子力発電所の 攻撃を彼らはしていますよね?

もちろんこれはパフォーマンスだとは理解しています。

軍人)これは確かにパフォーマンスですね。

私自身、実は原子力発電所の構造の 勉強をしていた時期があります。

稼働していない原子炉に攻撃があったとしても チェルノブイリで起きた様な事は起きないのです。

なので現在起きている原子炉への攻撃は 原子炉が稼働しない様に、電気の発電量を 抑える事が目的なのです。

軍人)40年前に起きた事、チェルノブイリで起きた事は とても残念な大惨事でした。

これは自分で自分の膝を銃で撃ち抜く様な事です。

核に冗談は通じないのです。

必ず凄く大きな惨事が待っているのです。

ただどちらにしよ、ウクライナ軍はあらゆる敵の 行動を予想しながら、戦っています。

既にベラルーシからの攻撃はウクライナ軍は 予想していなかったですし

一般市民への攻撃も起こる事を考えていませんでした。

そしてロシア兵による略奪が起きる事も同様です。

でも結果的にそれらは起きてしまった。 我々が考えた真逆の事が現実化したんです。

ボグダン)ロシア軍はどれぐらい高い士気を持っていますか?

ロシアは既にプロの軍隊、10万人を亡くしていますよね?

そして貴方自身はロシア兵とのコンタクトはありましたか?

軍人)まず士気に関しては ロシア兵とのコンタクトはありました。

特に捕虜になったロシア兵との コンタクトがとても印象的でした。

彼らは大きな恐怖を持っていたので、何でも話してくれました。

ボグダン)ちなみにウクライナ軍のロシア兵に 対する対応はどうだったんですか? ジュネーブ条約は守っているのですか?

軍人)もちろん守っています。 ただ中には守りきらないウクライナ兵もいます。

ボグダン)つまり守れてないと言うこと?

軍人)はい

色々なケースがありますが、基本的には守る様に心がけています。

一番重要なウクライナの考えはロシア兵3名は1名のウクライナ兵がウクライナに戻れると言う価値なんです。

この1名は自分の家族のところ そして自分の奥さんの元に戻る事が出来るんです。

自分の子供達とまた会えるんです。 自分お母親と再会出来るんです。

我々はこれが人々の人生だと理解しています。

ただ今の問題は昔と比べて捕虜の交換が 格段に難しくなった事です。

ロシアは今捕虜の交換をしたがらないのです。

なぜかと言うと、今のロシア兵の捕虜は 民間軍人会社のワグナー出身者であったり。

マリウポリなど、元々ウクライナの土地だった所からの召集兵だったり。 ドネツクやルガンシクの召集兵も同様です。

ボグダン)つまり彼らはロシアにとって いらない人々なんですね?

軍人)はい 彼らはロシアにとって戦場の肉 消耗品としての位置付けです。

ボグダン)つまりその消耗品となったロシア人の 士気はないと言う事ですか?彼らは簡単に降参しますか?

軍人)特に南の方向なのですが 前線のウクライナ兵と仲良くしているのですが、

戦いも行わず、ウクライナ軍に降参する ロシア兵が多く出ています。

ウクライナは情報戦争で優位に立っていますが

そのお陰でウクライナに降参できると言う選択肢を 明確にロシア兵の意識にすり込む事が出来たんです。

結果として自分から降参するロシア兵が多く出ています。

彼らは10名、15名ぐらいのグループで降参をします。

小部隊で降参したケースもありました。 これは80名〜120名です。

ボグダン)どういうプロセスでそれは起きますか?

軍人)ウクライナ軍に対してロシア兵の グループを代表する人から連絡が入ります。

「私は小部隊の隊長です。 自分のメンバーの命を守りたい」と言いプロセスが開始されます。

ただこれが本当に降参なのかどうかも審議が必要なので

とても慎重に実施されます。

今回の戦争はとても汚い物ですので どこまで彼を信用して良いのか。

既に何度も騙されたケースもありますから 私自身は降参者を受け入れるウクライナ軍の懐の深さと

そしてそれを担当するウクライナ兵の担当者の スキルに尊敬の根を抱きます。

降参を受け入れる際は ロシア兵に対する恨みや憎しみが強くでます。

これ敵が銃で自分に発砲されているのに 拳でしか応戦出来ないと言うぐらい アンフェアな戦いと同じです。

正直とても難しい事なんです。

ボグダン)つまり向こうはルールを守らないけど でもウクライナは最低限でもルールを守らないといけない。

軍人)ルールを守る事は我々の使命です。

ボグダン)しかしなぜそこまでして、ウクライナは ルールを守らないといけなんでしょうか?

ルールを守らないと欧米からの支援が止まるからですか?

軍人)ジュネーブ条約の基本を守れないと ウクライナには様々な制裁が渇せられます。

軍人)ウクライナの現状を踏まえると これらの制約は本当にダメな事なんです。

特にウクライナを支援している欧米国家からの 制約は避けないといけません。

資金的には軍事兵器の支援も これらがないと今回の戦争は成立しません。

最初の質問に戻りますが

ロシア兵から何らかの士気は感じられません。

これはとても残念な事です。 彼らはこの戦争でお金を得ること

脅迫されて戦争行かされたこと

それか彼ら自身がなぜこの戦争に行ったのか 全く理解しないまま戦場にいるのです。

何がしたいのか、何をすればいいのかわからず 植物人間の様に行動するロシア兵が多いと感じます。

この3つが今のロシア兵の内情を物語っています。

もしかしたら4つ目のタイプもいるかもしれませんが

私自身はこの3タイプと違う ロシア兵とは出くわしていません。

ボグダン)今の状況を見ていると

ウクライナは世界でも有数の軍人を保有していると感じます。

既に8年間戦争をしている事もありますし そして12ヶ月目の全面戦争を経験しています。

ウクライナは一度敗北すると世界の国々にラベルを 貼り付けられましたが、見事に持ち堪えました。

そして武器も満足にないウクライナですが

そんなウクライナがここまで来れるとは誰も 思っていませんでした。

そんな中、イギリス軍がウクライナ兵の教育をしていたり

アメリカ軍がウクライナ兵の教育をしていたり

世界が何かしらの教育をウクライナ兵にしていますよね。

そこで疑問なのですが、欧米からの教育を 受けないといけないほど

欧米の軍隊は強く、ウクライナの軍隊は弱いのでしょか?

彼らはそれほど強い軍隊なのでしょうか?

それともこれは私がニュースなどを見て感じた 錯覚の様な物なのでしょうか?

軍人)錯覚だと思います。 今説明させて頂きますね。

今日時点でウクライナ軍よりも戦争を 体験しているのはイスラエル軍ぐらいしかいないと思います。

軍人)今日時点の事ですが、既にウクライナ軍は欧米からの 教育を受ける様な事はしていません。

ウクライナ軍は欧米からの武器や兵器が届くので それらの使用方法の研修を受けているだけです。

新しい兵器ですので、それらの使用方法は学びます。

しかし逆にアメリカ兵がウクライナに来て 戦い方を学ぶ様な事が今起きています。

NATO軍は本当に大きな組織で

そこに入るには衣服が綺麗と言うだけでは 加盟が出来なんです。

ラトビアみたいに何十万の兵力がなくても

十分に戦力があり

卓越した能力がある事が重要です。

ボグダン)我々は今、世界の軍隊ランキングで どのような順位を得る事が出来ると思いますか?

少し前までは30位ぐらいでしたよね?

軍人)はい、30位か32位ぐらいだったと思います。

ボグダン)そうですね、そしてロシアはNo.2でしたね。

しかし今はロシアはNo.2ではないと理解できましたよね。

軍人)はい笑

ボグダン)直近であればウクライナは 何位ぐらいだと感じますか?

トップ10には入ると思いますか?

軍人)もちろんトップ10には入ると思います。

もちろんアメリカが断然のトップで その後ろを追う様に中国が入り

そしてNATOで見た場合、トルコがNo.2だと思います。

トルコはとても強い、特に歩兵は。

バイカール社のドローンを見ても感じますよね。

バイラクタールはとても強力な兵器です。

実戦を通して、1つのドローンでどれだけ戦況を 変える事が出来るか、とても感じます。

特にいくつかのドローンがあれば、セクター事 勝ち進める事が出来ます。

ボグダン)しかしそんなトルコもF 16戦闘機は 持っていませんよね?

それだけでもアメリカが 100歩ぐらい先に進んでいると言う事ですね?

軍人)はい、アメリカはそう言う意味では最強です。

そして残念な事ですが、今ウクライナは 世界の兵器の試験場となっています。

特に欧米の兵器にとっては。

例えばHIMERにしても、既にこれだけの功績を 残した優秀な兵器です。

どうぞ買ってくださいと宣伝出来ます。

ボグダン)日本ではよく、兵器の販売はお金にならない と言う報道を見かけますが

僕はいつも笑いながら、これは全く逆の事で

わざとそういう報道をする事で世界の人々の目を 撹乱しているのだ思うんです。

武器で儲からないはずがないんです。

すごく多くのお金を兵器が生み出しいると感じます。

もう一つ貴方の武勇伝に関してお聞きさせてください。

全面戦争開始直後にウクライナで とても有名だったエピソードがあって

キーウの3名の不良がオボロンに 侵攻してきたロシア兵を殴り倒し

装甲車を取り上げ、ウクライナ軍に 引き渡したと言うエピソード。

ボグダン)そして後からその不良の一人が 今僕の隣に座っていると言う話を聞きました。笑

良ければ当事者の立場から このエピソードをコメントしてもらえませんか?

軍人)これは本当に良い思い出でした笑

ロシア兵の注意力散漫のエピソードでもあると思うのですが

キーウに侵攻してきたロシア兵が

装甲車を止めて、タバコを吸っていたんです。

彼らは自分達がどこにいるかも 理解していなかったのだと思います。

そこでそこに居た我々が近くに落ちていた レンガブロックを持って

彼らの頭をめがけて投げ入れました。

それが見事に命中して、頭がカチ割れたんです。

そしてロシア兵の1名が倒れたんですが 他のロシア兵はそれに気づかなかったんです。

そして倒れたロシア兵の手榴弾と銃を取り上げ

それを使って残りのロシア兵を一網打尽にしました。

彼らは対抗できないと感じ、降参しました。

我々は手榴弾を持っていたので いつでも投げ入れる事ができた。

それをすれば走行車は木っ端微塵になりますから

彼は降参するしかなかったんです。

そして降参したロシア兵は装甲車から降りて

我々は現場に到着した警察官に彼らの身柄を引き渡しました。

そしてその40分後にウクライナ軍が現場に到着し 装甲車を引き取りました。

確保された3名のロシア兵は事情聴取に向かいました。

今こうやって思い出しても4コマ漫画の様なストーリで

とても良い思い出になりました。 戦争初期の楽しい思い出の1つです。

ボグダン)なるほど

最後になってきましたが 何か日本の方に伝えたい事はありますか?

もし必要としている事があれば、教えてください。

軍人)まず最初に、日本の皆様に感謝が伝えたいです。

私は実体験から日本政府より

そして日本国民から本当に大切な支援が ウクライナに届いていると感じます。

ウクライナの事を自分の一部だと感じてくださっている

日本の皆様にとても感謝しています。

ウクライナの事を信じてくれて

ウクライナの勝利を確信して頂いている事を とても喜びに感じます。

特に民間人への支援を行なっている事に 我々ウクライナ軍は感謝しています。

我々は自分自身の事をケアする事に慣れています。

これはもちろん大変な事ですが 我々はそれをやるだけの訓練を受けています。

そしてそんな我々にとって一番大切な事は我々が責任を

持っているウクライナの民間人の 生活が少しでも整うと言う事です。

彼らの生活が少しでも整えば 我々の気持ちも楽になります。

いつも責任を感じながら戦っていますから

様々な事をトライしながら民間人の生活が 少しでも良くなる様に心がけています。

1つお願いがあるとすれば、ウクライナで起きている事に 少しでも興味を持ち続けて欲しいです。

沈黙すると言う事はこの戦争に 参戦すると言う事と同様なんです。

例えば街中で男性が女性を殴っている場面に遭遇したら

それを見て見ぬふりをする事は、彼女を殴るのに参加する事と同じだと私は感じます。

もう一つ伝えたい事は

ウクライナはこの戦争で世界の道徳

モラルを守る為に戦い続けている事です。

デモクラシー、そして人間的な価値観を 守る為にウクライナは戦っています。

そしてロシアはウクライナにとっても 日本にとってもお隣さんです。

そしてウクライナと同じ様に日本も ロシアとの領土問題を抱えています。

北方領土問題。

ウクライナの次に、そしてウクライナの前にロシアが

日本を攻撃しないと言う保証はないですよね。

もちろん日本はより強く よりオーガナイズされた国だと思います。

特に経済はウクライナよりも強いです。

日本とウクライナは皆様が思うよりも実は距離が近いんです。

同じ国のせいで多くの我慢と悲劇を強いられました。

そして日本の皆様からの支援で 本当に多くのウクライナ人の命が助かっています。

命もそうですが、その人々の人生が 助かっているのです。

これが私の気持ちです。

ボグダン)最後になりましたが、世界の人々に対しても 何かお伝えしたい事はありますか?

軍人)いつも言っている事は 「人間であり続けてください」と言う事。

本当に壮大な言葉ですが、憎しみからは何も生まれません。

憎しみは全てを壊す感情なんです。

今回の戦争を通して、世界の皆様の教訓にすべきなんです。

世界にはコンプレックスに埋まった 1匹の小さなモンスターよりも

大切な問題があると思うんです。

彼はシェルターに住み続けながら 人々の命をもて遊んでいます。

ロシアは大きなポテンシャルを持って国家で

これらのポテンシャルを使えば

地球上で地獄を再現する事は可能です。

なのでどんな事が起きても人間であり続けてください。

戦争があるかないかではなく まずは友人・知人同士で人間であり続ける。

遠く離れた自分が直接見た事のない様な人も みんな人間です。

そして人種が違えど、同じ人間として受け止める。

もちろんロシア人は人間として見れないかもしれませんが。。

ただその中には今の戦争に反対し ウクライナ軍に加盟している元ロシア人部隊もいます。

ロシアのパスポートを持ちながら、ロシアの国籍を 保有したまま、彼らはロシア軍と戦っています。

そして彼らは一部のウクライナ人よりも 良い活動をしています。

ボグダン)今日は本当にありがとうございました。

最後に一言、言いたいことがありましたら

軍人)最後に今日は本当にありがとう御座いました。

そしてこの様なチャンスを提供してくれた ボグダンに感謝を伝えたいです。

今日はやっとインタビューが実現しました。

実は1ヶ月ぐらい、このインタビューを 予定していたんです。

ボグダン)そうですね

軍人)電気がなかったり、仕事が忙しかったり

本当に五月雨の様な毎日で

本当はもっと多くの事を皆様に伝えたいので

もし皆様の興味がある質問があれば嬉しいです

私にとって今日のインタビューが初めてでした。

できれば生き残って またインタビューに答えれる様にしたいです。笑

日本語では何て言うの?

ボグダン)ありがとう

軍人)ありがとう御座います