上記の質問、元記事の人は「人にだまされないため」と書いているんだけど、その結論より例えが面白い。
例えば何を言うかより誰が言うかのほうが大事な例として、
ワタミ「私は従業員の家からテレビを排除します。子供の教育のためです。」
とかwwwたしかに説得力ないわww。
あとこの辺。
たとえば、与沢翼という人がいます。与沢翼みたいになりたいと思う人がいて、彼らは150万円ぐらい掛けて「ネット有名人プロデュースパッケージ」を買います。与沢翼と同じような事を言い、与沢翼と同じような教材を売ります。しかし、彼らの教材は絶対に売れません。どうしてでしょうか?あー、なるほど、だから与沢翼の子分はうまくいかないんだ、とかなり説得力がある。
歴史や思想を知っていれば、その理由は一目瞭然です。ナチスがドイツを支配したときに、ある程度の国民の支持を得て、ナチスのような狂った権力集団が跋扈したという不思議現象がどうして起きたのかということについて、エーリッヒ・フロムと言う人が本を書いています。
「自由からの逃走」という本です。高校の時にこれを読んで感動しました。そこにはこんな事が書かれていました。「人々は、力の正しさではなく、力の強さを選んだ」何度読んでもしみじみといい言葉です。
力の正しさという意味でいえば、与沢翼も、彼に憧れて「ネット有名人プロデュースパッケージ」を買ってしまった人もほとんど同じです。ほとんど同じような内容の教材を売っているわけですから。
しかし、力の強さは違います。与沢翼はテレビや雑誌で取り上げられて、年商十億のアパレル企業を経営したこともあり、そもそも中学生ぐらいから商売をしています。そこには圧倒的に力の強さがある。人々は与沢翼の力の正しさではなく力の強さに魅了されるのです。だから同じ事を別の人がしても無駄。
ということで、結論はたいしたことないんだけど、例えが面白いなぁと思った。