2014年2月7日金曜日

地熱発電が原子力発電の代わりにならないことを論理的に説明した記事が面白い

東日本大震災のあと、原発を止めろという声が高まってきて、そのときにたしか、
地熱発電こそがポテンシャルを秘めている有望技術だ、なのに原子力ムラの利権によって
予算を奪われた、みたいな記事がたしかあったと思うんだけど(↓この辺?)
世界初の地熱発電が日本の原発を不要にする
地熱大国・日本!原発25基分の発電量の虚と実

そもそも地熱発電にポテンシャルはないんだということを論理的に説明している記事が
わかりやすくてへ~という感じ。
地熱発電は詰んだ技術
この人の主張は明確で、地熱発電の予算推移を示したこの図にほぼ集約されている。
地熱発電は小規模のときにはうまくいくんだけど、大規模にしてしまうと熱源の枯渇が
起きるという根本的な問題を抱えていると。だから発電量を大きく安く出来ない。
それにより、80年代から90年代半ばまでは予算が増えていたのに、有望技術とは
みなされなくなって予算が大きく減ってしまったとのこと。

なるほどね、地熱発電が原子力発電の代わりになるとか嘘を言っている学者を見かけたら、
「熱源枯渇の問題が解決できなければ発電量と発電コストの問題を解決できないですよね」
と言って相手の反応を待てばいいわけか。覚えておこっと。


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