2014年9月11日木曜日

魔法科高校の劣等生が俺TUEEEE!展開なのはご都合主義を排除するためらしい

『魔法科高校の劣等生』作者・佐島勤(さとうつとむ)先生へのインタビュー記事が面白い。
『魔法科高校の劣等生』作者・佐島勤先生に商業デビューして変わったことや、今後の目標を聞いてみた!
アニメでの「俺TUEEEE!」からの「さすがですわ、お兄様」(略してさすおに)展開には苦笑しつつも、
なんだかんだ毎週面白く見ているのだが、主人公がやたら強いのにはご都合主義を排除するという
理由があったみたいね。ちょっと上記元記事から引用。
――『魔法科高校の劣等生』はいわゆる“ご都合主義”があまりありませんが、この要素を排除した理由について教えてください。

佐島先生:ただ分量を抑えているだけで、『魔法科高校の劣等生』にも都合のいい展開はあります。抑えている理由は“そういう話にしたくなかったから”です。運の要素を否定するつもりはありません。おそらく我々が実際に暮らす現実世界も運・不運で溢れていて、都合のいい巡り合わせの重なりが成功者と失敗者を分けるということも確実にあると思います。

 ただ、物語が成り立っている世界の構造を無視した都合のいい展開ですとか、既出の設定では説明のつかない都合のいい新設定は、1回や2回ならともかく3回も4回も使うべきではないと思っています。それは小説の舞台を壊してしまうリスクの高い手法ですので。それまで築き上げてきた世界観を壊すことで読者を新たな興奮に引き込む作品もありますが、自分にそういうテクニックを使いこなすのは難しいと思っています。

 そのような偶然の積み重ねなどを必要としないキャラクターとして、主人公に強い力を与えていますので、本作にはそもそもご都合主義がいらないとも言えますね。主人公が強くて、敵がそれをどう対処しようと、ずる賢く立ちまわる。それを主人公が力の差で押し切る流れにしようとしているので、そういう点でもご都合主義は抑えられているのではないかと思います。
へー、なるほどね。 まぁあれだけ強ければ偶然とかいらないな。九校戦でライバル(笑)っぽいキャラ
として登場した一条将輝と司馬達也と主人公、司波達也を少佐が比較しているセリフがあるが、
「こう申しましては身贔屓に聞こえるかもしれませんが、達也と一条将輝では戦力としての格が
違います。一条将輝は拠点防衛において、単身で機甲連隊に匹敵する戦力となりましょう。
しかし達也は、単身で戦略誘導ミサイルに匹敵する戦力です。」
なんて言っているくらいだから、ライバルとかいないからね、この話。

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