(とくに若いときには)恋をするというのは、猫が足を滑らせて、回っている洗濯機の中に落っこちたような状態のことです。素敵だとか、楽しいだとか、考えている暇もありません。ただもがくしかない。恋愛をしたことがないという女子大学生の相談に対する村上春樹氏のこの答え。すごいね。
こういう表現がポンと出てくるところが大作家たるゆえんなんだろうね。
前に
村上さんのところ 村上さんにおりいって質問・相談したいこと「文章を書くのが苦手です」
って質問の中で、
文章を書くというのは、女の人を口説くのと一緒で、ある程度は練習でうまくなりますが、基本的にはもって生まれたもので決まります。って答えていたけど、さすがにレポート書くのに求められる文章力に才能が必要だとは思えないが、
「猫が足を滑らせて、回っている洗濯機の中に落っこちた状態」っていう表現が出てくるレベルは、
持って生まれたもの、今まで経験してきたことの積み重ねによる才能で決まる部分だろうね。