娘側が議決権の61%を抑えて圧勝に終わった。前日までは父親側が28%を抑え、娘側は20%しか固めて
おらず、社員持株会も6割が父親支持であったにも関わらず、なぜここまで差がついたのか?
朝日新聞がその理由を下記記事で説明している。
「両方とも悪いところが」 大塚家具父娘の泥仕合に株主
久美子氏の「基礎票」は議決権全体の約20%だった。勝久氏はこれを上回る約25%。自らや親族などで議決権を固めた。従業員の持ち株会の一部や、フランスベッドなどの取引先からも支持を受けた。しかし採決での賛成は、議決権を行使した株主の36%にとどまった。つまり、金融機関の多くは、基本的に現体制側を支持する傾向にあるということだ。会社提案に
勝久氏陣営の担当者は「大株主の金融機関の多くが久美子氏についた」と悔しさをにじませた。
金融機関からは「率直に言って勝つ方につきたい」との声も漏れた。それでも「株主総会の常識」として、会社提案に反対するには、それだけの理屈が必要だ。だから最終的には金融機関を含め、多くが久美子氏に流れた。
反対するのは、それなりの十分な理屈が必要になるため、保守的な人間の集まりである日本の
金融機関のサラリーマン株主が、現体制への反対票を投じることは実質ないと言って良いだろう。
ただこれ、従業員や取引先は会長側支持ということだよね。その状態で、「現体制側としての優位性」
を利用して勝ったとしても、関係者に相当遺恨を残すだろうね・・。