2015年6月20日土曜日

新人とカリスマトップビール売り子の差は一見客に売り続けるか常連客を育てるかにあった

東洋経済のビール売り子記事は面白いな。
カリスマ「ビール売り子」と新人の決定的な差
この記事では楽天球団の本拠地、こぼすた宮城スタジアムのカリスマビール売り子と新人ビール売り子に
それぞれ密着し、トップ売り子が215杯の15万0500円、新人売り子が110杯の7万7000円と売上が
倍近くも差がでてしまった原因を丁寧に分析している。

私も含め、素人からするとここまで差が出る原因は何なのか、容姿の差くらいしか思い浮かぶものがないが、
記事を読むと要因はそこじゃあないことがよくわかる。いくつか理由を挙げているが、一番重要な点は、
新人は一見客に売り続け、トップ売り子は、手厚いフォローで顔見知りの常連客をどんどん増やして
いっていることだ。それが、この取材日でも売上にして約2倍もの差がついた最大の要因だ。

・コアなファンが見たら楽天好きの売り子であることがわかるように楽天優勝記念バッチを帽子につける
・試合開始前の販売エリアが固定されていないときに、まずエリア外の常連客を探して駆け寄って最初の1杯を買ってもらう
・常連客には今度来る試合の座席の場所を聞き出し、ちゃんとメモして覚えておく
・団体客が座ったら、他の売り子に取られないように付かず離れずの距離を取りつつ、客が落ち着いてから声をかけるのを待つ
・ビールを注ぐときも客席を見渡し、手を挙げている客がいれば笑顔で大きく頷いて気付いていることを伝える
・逆転ホームランなどで客席が湧いたときは、一緒にハイタッチをしたりして盛り上がったり、観戦をしたりして常連を増やす

というのが主な差で、読んでいてよくわかるのが、ちゃんと自分もガチファンなんですよというのを
球場の常連客に伝わるようにして、常連客を増やしていくのが一番重要ということだ。なるほどね。
こりゃ、トップ売り子は、他のセールスをやってもトップセールスマンになれるだろうねぇ。