2015年6月27日土曜日

値段を上げて品質を下げ失敗したマック元社長と値段も品質も上げて成功したリンガーハット創業者

値段を上げながら品質を下げてリンガーハットを倒産の危機に陥れた元マクドナルド社長の八木康行
と、失墜した消費者の信頼を取り戻すために、値段も上げる代わりに使用するすべての野菜の国産化
することで品質も上げ、業績を回復させたリンガーハット創業メンバーの一人で現会長兼CEOの米濱和英氏
の対比を描いたこの記事は、かなり興味深い。
マック元社長に潰されかけたリンガーハット、批判&反対殺到の戦略断行で鮮やかな復活

内容を簡単にまとめとくと、2005年にリンガーハットがプロ経営者として社長に招聘したのは、
元日本マクドナルド社長の八木康行。彼がリンガーハットで何をやったかというと、オール電化調理システム
の導入と値上げで、オペレーション時間短縮のために、麺やスープを冷凍ものに変えることで味を落とし、
その結果消費者の評判を落として客足が遠退き、リンガーハットは経営危機に陥ったと。

で、創業メンバーの一人である現会長兼CEOの米濱和英氏が代表に戻った結果行ったことは、
再度値上げも行うが、すべての店舗で、使用するすべての野菜を国産に切り替えたこと。これにより
味が向上し、客が戻って業績が回復したという事例だ。

私自身はリンガーハットは数回しか食べたことがないので、このへんの味の落ちた上がったの実感を
持っていないのだが、マクドナルド凋落の原因に関しては、この事例を見てもよくわかる。
あの会社は、地域別価格とかいう消費者を欺く論理を用いて、品質も上げずに値上げを繰り返して
きたのだ。原材料高騰での値上げは仕方ない。だが、マクドナルドは、コストカットの名のもとに、
中国産の消費期限切れ肉を用いるなど、食材の低品質を維持しながら値上げのみを行ってきたのだ。

こんな会社が業績を落とし続けるのは当然であろう。早くマクドナルドには潰れてもらって、全店が
サブウェイになってほしいものだ。

お、外食業界関係者から反論記事が上がっている。
「リンガーハット」危機の責任者と、回復の功績者は?「ビジネスジャーナル」の人気記事に異論~kaoruwwさんの連続ツイート
どうも電磁調理器と冷凍麺は今も使われているらしいよ。そして八木氏はマック不調を招いた諸悪の
根源である原田体制の人材ではなく、日本マクドナルド創業者の藤田体制自体の人材だと。