2015年6月16日火曜日

下請けアニメーターが語る労働環境と待遇の現実がひどすぎてSHIROBAKO観てアニメ業界知った気になっていた我々はにわかだったのかもしれない・・

これは・・ひどいな。1年半動画をやっているアニメーターがスレを立てて、アニメーターの労働環境と
待遇の現実を語っているんだけど、ひどすぎて、SHIROBAKO観てアニメ業界を知った気になっていた
私のようなにわかどもは、反省をしなければならないのかもしれないね。
下請けアニメーターなんだがもういろいろ限界を迎えている

詳しくは上記まとめスレを見るといいけど、重要な部分をまとめておこう。

・週6勤務で10時から22時までが必須。祝日は年末年始の5日間を除いて一切なし
・下請けアニメーターの動画単価は1枚120円で、月600~700枚上げても給料は月7~8万にしかならない
・生活が赤字なので貯金を切り崩してやりくりをしている。周りもみんな年金払っていない
・原画に上がったとしても月15万にしかならない
・第二原画が30枚1カット1000円の仕事をやっていて時給70円にしかならない現実を描かないSHIROBAKOの演出は逃げてるなと思った。くだらな過ぎて途中で切った
・アニメーターは声優とは会えないし、打ち上げもない
・売れないミュージシャンもお笑いもスポーツ選手も漫画家も基本暇だが、アニメーターは祝日も土曜もなくめちゃくちゃ忙しいのに給料が安いのが悲惨

とのこと。スレ内でこの動画マンの上げていた絵がこんな感じ。

この人、月600枚から700枚を上げていたようだから、動画担当としては完全に一人前の実力が
あるのだと思う。下記の記事でも書いたけど、SHIROBAKOの制作会社のP.A.WORKSでは
月500枚の動画を上げることが一人前の動画担当としての合格ラインと書いてあったから。
アニメーターの平均年収は動画111万円、原画282万円、作画監督393万円

ちなみに、なんでこのスレ主の動画マンが、一人前の実力を持っているにもかかわらず、
月7~8万しかもらえない悲惨な状況になってしまっているかというと、下請けであるため、
動画の単価が安すぎることが原因のように思われる。

この人は動画単価が1枚120円と言っているが、P.A.WORKSのページだと1枚220円~240円と
書いてある。
P.A.WORKS「会社説明Q&A ・・・・・応募者の質問から」
Q     採用時の雇用形態は?   
A     嘱託。出来高制です。動画単価は作品によって違います。P.A.WORKSが   
    外注として受けた動画は、基本的にそのままの単価で支払われます。   
    テレビシリーズの動画単価は1枚220円~240円くらいでしょう。
この待遇であれば、それぞれ下限枚数と下限単価で月600枚の単価220円で計算しても132000円
になるから、もうちょっとましな状況になったのではないかなと思う。

つまり、もしアニメーターになるなら、制作会社選びは超重要で、絶対に下請けに行ってはいけない
ということなのだろう。下請けに行ったら、週6で祝日なしで働いても月に7~8万が上限という
待遇になってしまうわけだ。