SHIROBAKO関連の記事は面白いものが多いな。前にワーナーエンターテイメントジャパンの川瀬浩平
プロデューサーの記事が上がっていたけど、
『SHIROBAKO』プロデュース 川瀬浩平氏へのインタビュー記事が面白い
今回は、アニメの企画会社のプロデューサーである「インフィニット」の永谷敬之氏。
今回の『SHIROBAKO』であれば、堀川社長※から「アニメ業界のアニメをつくりたいんだ」と伝えられた僕が、「じゃあ製作委員会をつくります」と動いて、製作するためのお金をテレビシリーズ2クールなら5億くらい集めた上で、作品が売れるように宣伝を打ち、イベントを企画し、グッズを作るといった仕掛けも施す……という仕事をしました。ということで、企画を各製作委員会の出資会社に説明してお金を集める役どころのようだ。
今回のはかなり難しい企画で、リアルとファンタジーのバランスを取ることが難しかったとのこと。
まぁリアルに振りすぎるとこういう月600枚という動画担当としては十分合格ラインの枚数を上げても、
1枚120円しかもらえない下請けだから月に7~8万しかもらえないような現実になっちゃうからねぇ。
下請けアニメーターなんだがもういろいろ限界を迎えている
さて、面白かった部分をいくつかまとめておくと、
・最初企画書はなかった。「P.A.WORKSで、アニメ業界を舞台に、水島監督でやるから」というレジュメだけ
・P.A.WORKSの堀川社長は昔の映画が好きな人なので、“爽やか青春群像劇”が好み
・キャラクター原案は、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のイラスト担当のぽんかん⑧さん
・“政治的キャスティング”は実際にはほとんどないということを入れるために14話を入れた
・宮森あおい役の木村珠莉さんは、キャスティングした段階でのTwitterのフォロワーはほとんどいなかったが、今では1万人を超えている
ってな感じ。 “政治的キャスティング”は実際にはほとんどないっていうのはこれ本当かねぇ?
SHIROBAKOを始めとしたP.A.WORKSの作品や京アニの作品でそれがないことはよくわかるよ。
SHIROBAKOもそうだけど、メインキャラの声優にその当時は無名の新人を使う例が多いものね。
SHIROBAKOの作中で稲浪音響監督が言っていた「彼女を育ててあげればいいんですよ」を地でやっている
のはわかる。
ただ、petit miladyを主題歌に使う前提で中の人の二人を起用しているアニメとか、最近子供が
いることを発表した基本歌手の声優は、株式会社アシッドの社長の奥さんだったから同社の
ゲームのメイン声優をやっていたなんてこともあるわけだし、政治的キャスティングがないなんて
ことはないでしょ。この人の周辺ではないというだけ。