あー、なるほどね。これはいい解説だと思った。慰安婦問題とか、南京大虐殺だとか、何かしら
女性の尊厳が傷つけられたり、殺戮行為自体はあったにせよ、それが国として行ったことなのか、
本当に30万人とかそういう規模で行われたのかなどについては議論が分かれる問題について、
そこに踏み込まずに全体的な行為について謝罪をするという形を取ったところが今回のスピーチの
すごいところなのね。たしかに安倍談話読んでいて、具体的事例は出てこないなという印象は
漠然とは持ったわ。
結局スピーチライターが有能だから、中韓や国内の左翼が求めているような責任を認める内容も盛り込まれているんで、どう批判しても「言い方批判」にしかならないんだよな。「俺が、私が十分だと思えるように言ってない」と謂う形の。特にこの辺のツイートには納得。もはやこれだけ歴史観が混在する事例に関しては、国がそれを
どう謂う具体的な歴史観を採用したところで必ず誰かが不満を持ち怒りを抱くんだから、戦争責任を引き受けてもう乗り越えていきましょうと謂うステージでは「具体的な事実性は捨象しても、そんな悲惨な事態に日本国がコミットしたことについて反省し謝罪します」って言い方しか出来ないんだよ。
慰安婦の問題も南京の問題も、もうすでに歴史修正主義や学術的な史学の問題に踏み込んでいるわけでしょう。もう万人が納得して出発点に出来る前提なんかないわけ。そこに拘り続ける限り、謝罪することも責任を放棄することも出来ないんだね。
一つに定める権限なんかないわな。未来志向で考えた場合、もういろいろあったけど全般的に
ごめんね、という形にするしかないということか。
どう批判しても言い方批判にしかならないというのは、反安倍政権であるTBSのフリップでも、
彼らが焦点としているものに対して三角としか書けなかったところにも表れているね。
言及はしているからバツにはできないということ。
同じくテレ朝の報道ステーションもこういうテロップにせざるを得なかった感じ。しかし後ののぼり、
バカみたいな演出で相変わらずだな。子供の頃信じていたマスコミは中立とか、マスコミは正しい
というのは明らかに間違いで、明確に特定の思想誘導や扇動を行っていることがこの画像でもわかるわ。
最後に、私も含めてもう一度談話を読みたいという人もいるだろうから、全文のリンクを貼っておこう。
平成27年8月14日 内閣総理大臣談話