そういえばエンディングで流れたピアチェーレって主題歌がよかったなと思って、
探して聴き直していたら涙が込み上げてきてしまった。いい映画だったんだな。
きっとこの曲を探してこのページに辿り着く人がもしいるならば、それは既に映画を観た人
だろうから、ネタバレ気にせず感想を書こうと思うけど、この曲とともに思い出す劇場版ARIAで
一番印象的だったシーンはグランマの言葉だ。
ARIAのファンの方はご存じだと思うが、ARIAの声優の中で一人、絶対に新作映画には
出演できないはずの人がいる。セイレーンことアテナの声優を務める川上とも子さんだ。
川上とも子さんは41歳の若さでがんで既に亡くなっている。
だから映画ではアテナの出演シーンでは基本セリフはなく、歌声担当の河井英里さんによる
歌と、アリスをプリマにする際の過去の回想シーンでの出演しかない。
映画の3話目で、アイちゃんとそのお友達の奮闘で、普段は忙しくて全員揃うはずのない、
灯里、藍華、アリスや晃、アリシアにグランマまで集まってパーティーを開くことができ、
あわや全員集合かってところまでくるんだけど、アテナだけはどうしても時間に間に合わず、
パーティー会場に集まることができなかった。
そこでのグランマのセリフ。正確には覚えていないのだけど、
願いは叶ったら消えてしまうけど、叶わないものがあるからそれが希望の種となって残る。
そんな種がたくさんあるのは素敵なこと。
みたいなこと言っていて、その言葉が・・・映画でアテナが揃わなかったのと・・・川上とも子さんが
いないのと・・・それを思い出しながらピアチェーレを聴いてたら涙が止まらない・・・。
(追記)該当シーンの会話を一字一句正確に書き起こしてみる。
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アーニャ:アテナさん、来られませんでしたね。
アリス:急いで終わらすなんてできっこないのに。でっかい予想通りです。
グランマ:でもおかげで、願いの種が消えずに残ったわ。
一同:(軽いどよめき)。願いの種?
グランマ:えーぇ。叶わなかった願いの種は、胸の中に残って、希望の光を放ち続けてくれるわ。自分で消してしまわない限り、ずーっとワクワクが続く。それって、幸せなことじゃなーい?
灯里:だから、その種を溜め込んでしまうんですね。
グランマ:ふふふふ。それに不思議なもので、もう叶わないと思っていた願いも、姿を変えて、ひょっこり顔を見せることがあるのよね。とっても楽しみ。
一同:(少しの間)
アイ:次はきっと、みんなが揃うように頑張ろうね。
アーニャ:今度は、ゴンドラパーティーなんていいかもね。
アイ&あずさ:いいね!
アテナさんの歌声が聞こえてくる
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どうもこのグランマの言葉は、監督や出演者の方々にとってもかなり印象的な言葉だったようだ。
◆大ヒット上映中『ARIA The AVVENIRE』♪ 初日舞台挨拶より、キャスト陣の熱い気持ちのこもったコメントをお届け!
◇大原さやか(アリシア・フローレンス役)
『ARIA』の収録では、通常、テスト時に音楽を流して、『ARIA』の空気を感じて臨むのですが、今回は(音楽を聴くとみんな泣いてしまうからという理由で)流されず。音楽を楽しみにしていたので、「監督にいけずされた」と言いたいです(笑)。
グランマの台詞がすごく好きで、「叶わなかった願いの種は、胸の中に潜んで希望の光を放ち続けている」というのは、スタッフやキャスト含め、待っていてくださったファンの方にもすごくシンクロするなと思いました。
そして、その後の台詞で「叶わないと思っていた願いも、姿・形を変えてひょっこり顔を出すこともあるから、それが楽しみよね」というのも今回の作品に繋がっているので、本当に奇跡だと感じております。本日はミラクル記念日だと思っております。
◇西村ちなみ(アリア社長役)
アフレコはうれしい気持ちがいっぱいで、1日で録り終えるのがもったいないと感じていました。スタジオ現場では灯里の第一声でやさしい気持ちに包まれ、みんなの声を聴くと昔に戻れました。
初日を迎えるのは大変喜ばしいことですが、少しさみしい気持ちもあります。最後のグランマの願いの種のエピソードにありますように、『ARIA』を愛してくださいましたみなさんひとりひとりの想いの種が、長い時間愛情をかけて、花が咲いたのだと思います。
『ARIA』を愛する気持ちは本当にみなさまと変わらないし、月日が流れてもずっと待っていてくれたみなさんが、いとおしくてたまりません。一緒にこの日を迎えられて幸せです。みなさんの心の中にいつまでも『ARIA』がいてくれたら、うれしく思います。
佐藤順一監督が語る“奇跡の劇中歌”とは――。劇場に足を運ぶ前、そして後にも読んで欲しい『ARIA The AVVENIRE』初日舞台挨拶レポート
西村さん:本編中にグランマ(グランドマザー)が「願いの種」と言っていましたよね。7年前、本当に素敵なエンディングに着地をしたこの作品を、もう一度出来るとは思っていなかったし、それは『ARIA』を愛してくださっている、ひとりひとりの“思いの種“が、7年という時間で、たっぷりの愛情をかけて、花が咲いたからこそ実現したのだと思います。数々の作品が生まれて来る中で、『ARIA』をずーっと愛してくださって、ずーっとこの日を待ってくださったみなさんのことが、本当に愛おしくてたまりません。監督は作る側、私たちは演じる側で参加させてもらっていますが、『ARIA』を愛する気持ちは本当にみなさんと変わらないので、一緒にこの日を迎えられたことが幸せです。これからも、みなさんの心の中に『ARIA』がいつまでも居てくれたらすごく嬉しいです!
大原さん:今、ちなちな(西村さん)が言いたいことを全部言ってくれましたが、私もグランマの言う「願いの種」は、私たちキャストや作り手、待ってくださっていたみなさんとすごくシンクロしていて、すごく好きな台詞です。そして、それに続く「叶わないと思っていた願いは、姿かたちを変えてひょっこり顔をだすこともある」というのも、すごくこの作品に繋がっている一言で大好きです。今日という日は本当に奇跡な1日だと思うので、私たちにとって今日は、みらくる記念日です!
佐藤監督:先ほど出た「願いの種」という言葉も、作っていたら自然とグランマが喋り出した台詞だったんですよね。思い返せば10年前、当時もクオリティの高いアニメを作る監督さんがたくさんいる中で、「佐藤にお願いしたい」と天野さんとマッグガーデンの方に言って頂いたから、こうした今がありるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、ここまで大事にしてくれたファンのみなさんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。せっかくおこった、この奇跡のような機会。今しばらく、ネオ・ヴェネツィアの世界を楽しみましょう!
映画では奇跡やミラクルって言葉がよく出てきていたけど、完結したはずのARIAが新作映画と
なって観られた事自体が奇跡なのかもしれない。普通はまどマギやあの花の事例などのように、
総集編をやって客数の手応えを掴んでから新作を作るものだから。ファンからのBlu-ray化の
要望がかなりあったから、この方法が取れたんだろうね。
ピアチェーレがいつ発売されるのか、見てみたら2015年11月11日とのこと。まだ少し先だな。
個人的にはサウンドトラックが出るならそれを買いたいなと思うけど。
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