「1998年に駅舎と同時にこの図書館がオープンしました」と振り返るのは、舟橋村立図書館の高野良子館長。駅併設の図書館!そんな素晴らしい場所があるんだ!村の年間予算の約8割に相当する金額を
宮崎県出身で、神奈川県で教員をしていたが、家族の都合で舟橋村へと移り住んだ。舟橋村で子育てをしていたが、図書室は乏しく、近隣自治体の図書館を利用していたという。図書館を作ろうという母親たちの活動に関わっていたことから、開館時に図書館職員として採用された。
「駅舎に何を入れようかと話し合った時、赤ちゃんから年寄りまでが利用できる図書館を作ろうと決まりました。当時の村の年間予算が約13億円なのですが、図書館の事業費は10億円を超えました。思い切った決断だったと思います」
当初、駅舎には商工会を併設することで補助金を受ける計画だったが、適切な補助金制度が見つからなかったため、起債を起こすことになった。議会や住民からは、10億円という事業費に異論が出たが、当時の村長や村役場が粘り強く説得。最終的に合意がなった。こうして、北陸では初めてとなる駅舎に併設した図書館が誕生することになる。
一般財団法人地方自治研究機構が2014年にまとめた「地域に人を集めるための施策に関する調査研究」というレポートには、「行政関係者と住民との危機感の共有」「行政リーダーの事業に関する理解」「議会への十分な説明」の3点に尽力したことが、舟橋村の成功要因と分析している。
使ってまでそれをやり切ったというのはすごい決断とリーダーシップだね、村長と村役場。
大体の図書館って、駅から離れたところにあって、使いにくいと思っていたから驚いたよ。
ちなみに東京に駅併設の図書館をやっているところってあるのかねぇ?23区内だとこんなまとめが
あった。
駅から近い図書館リスト
駅から徒歩1分ということで、駅近の図書館という感じだけど、結構あるんだねぇ。これはいいね。