原作書いているのが中国人だから、日本のセンスと違うんだよね。だから、文化の違いからか、
ギャグパートにポカーンとなることもあるけど、テンプレクソラノベみたいな、開始2分で1話の展開が
全部読めてしまう、みたいなことにならないのはいいと思う。
さて、個人的に気になったのは、外門弟子と内門弟子と真伝弟子の違いよ。2話だっけ?分かれ道が
あって、一方に行くと即外門弟子になれるが、もう一方に進むと内門弟子になる試練を受けるみたいな
描写があって、さらに4話で主人公の王陸が真伝弟子になるってのがあったけど、詳しい説明を
知りたいなぁと思ってWikipediaを見てみたら、なるほど、わかりやすく説明が書かれていた。
霊剣山 星屑たちの宴 - Wikipedia
・首席弟子(しゅせきでし)
門派の中で一番優秀の弟子。掌門(しょうもん)の地位を継げる存在。
・真伝弟子(しんでんでし)なるほどね。序列が真伝弟子>内門弟子>外門弟子の順なのは、アニメ観ていてなんとなくわかった
長老に認められ、長老の衣鉢を継げられる弟子。定員は一人二人しかいない。
・内門弟子(ないもんでし)
厳しい試練を超えてやっと門派に入った精鋭。あるいは長老がスカウトした弟子。定員は外門弟子に比べればかなり少ない。人が少ない門派では十数人しかいない。人が多い門派でも百数人ぐらい。
・外門弟子(がいもんでし)
一般の弟子。定員が一番多くてそして地位も一番低い。
けど、なれる人数がざっくり書かれていることで、それぞれの重要度が分かる感じだね。
そっか、これを読むと、つまり内門弟子はエリートなんだね。で、外門弟子は一般門下生、みたいな、
ボクシングジムで例えるなら、内門弟子はプロやチャンピオンを目指して厳しい練習をしている
ような人で、外門弟子は、ダイエットや健康目的のお姉ちゃんやらおっさんおばさんがフィットネスを
しに来ている、みたいな感じってことなんだろうね。
でだ、日本人の私が読んでいてものすごく違和感を感じたのは、Wikiの概要説明のところよ。
概要なぜにですます調wwwww。日本語としては、文法的には完全に正しいのだけど、そこでですます調は
TVアニメーション「霊剣山 星屑たちの宴」はスタジオディーンと深圳市腾讯计算机系统有限公司(中国)との日中共同企画。
「從前有座霊剣山」は、中国の有名なオンライン小説家の“国王陛下”さんが書いた仙俠小説です。 2013年6月29日からオンライン小説を連載し、2013年8月19日で全16巻約900話で完結した超人気小説です。 そして2014年8月に中国でオンライン掲載が始まった原作コミックは目下130話を超え、既に4億5000万ビューを突破と、大好評連載中です。 (※2016年1月現在)
この人気作を原作に、アニメーション監督には「召しませロードス島戦記~それっておいしいの?~」「夢色パティシエール」の鈴木行、キャラクターデザインは「がっこうぐらし!」「DOG DAYS」「機巧少女は傷つかない」などで総作画監督を務めた飯野まこと、美術監督は羽根広舟、総作画監督は石井ゆみ子といった日本スタッフの手により作られるジャパンアニメーションです。
オープニング曲は動画サイトで絶大な人気の“そらる”と“まふまふ”が(作詞・作曲は“まふまふ”)、エンディング曲は“柿チョコ”が歌います。
2016年1月8日(金)よりTOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・テレビ愛知・AT-Xにて放送が決定。 日本語版を元に中国語(北京語)版が制作され、中国でもテンセントにて同時配信される予定です。
絶対使わないよねっていう違和感がすごいwww。まぁ中国人が書いたんだろうね。
日本人の感覚からすると、ひと目でおかしいと感じた、その理由を言語化してみると、こういう
辞書的な説明の文書ではですます調ではなく、である調を使うというのが慣習で、それが感覚的に
染み付いているからだろうね。ネイティブなら絶対わかるけど、ネイティブじゃないと気が付きにくい
部分なんだろうね。あと、辞書的な説明文でさん付けもいらないからwww。
ということで、lang8じゃないけど、適当に添削してみるか。 日本人が意味を変えずに書き直すと
こうなる。
-------------------------------------------------------------------------------
「霊剣山 星屑たちの宴」はスタジオディーンと深圳市腾讯计算机系统有限公司(中国)の日中共同企画によるTVアニメーションである。
「從前有座霊剣山」は、中国の人気オンライン小説家である“国王陛下”によって書かれた仙俠小説である。 2013年6月29日からオンライン小説の連載を開始し、2013年8月19日に全16巻約900話で完結した超人気小説である。 そして2014年8月に中国でオンライン掲載が始まった原作コミックは目下130話を超え、既に4億5000万ビューを突破しており、現在も連載中である。 (※2016年1月現在)
さらに、○年○月○日にはアニメ化も決定した。アニメーション監督には「召しませロードス島戦記~それっておいしいの?~」「夢色パティシエール」の鈴木行、キャラクターデザインは「がっこうぐらし!」「DOG DAYS」「機巧少女は傷つかない」などで総作画監督を務めた飯野まこと、美術監督は羽根広舟、総作画監督は石井ゆみ子といった、主に日本人のスタッフが制作に携わっている。
オープニング曲はニコニコ動画やビリビリ動画等で絶大な人気を誇る“そらる”と“まふまふ”が(作詞・作曲は“まふまふ”)、エンディング曲は“柿チョコ”が担当している。
2016年1月8日(金)よりTOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・テレビ愛知・AT-Xにて放送が決定。 日本語版を元に中国語(北京語)版が制作され、中国でもテンセントにて同時配信される予定である。
-------------------------------------------------------------------------------
ってな感じかねぇ。まぁ多分Wikipedia基準だと、「有名な」とか、「大好評連載中」とかwww、
「超人気小説」とかこういう表現は、
って突っ込まれて、修正を要求されそうだけど、まぁいいや。
結局ネイティブがやっても添削って結構難しいんだよね。元の文をどこまで活かすのかという話に
毎回なってくるのよ。もういっそのこと全部自分で1から書き直したほうが、もちろん自然な日本語
にはなるんだろうけど、そうすると書いた人の文章じゃなくなっちゃうからね。で、元の文章を
極力活かす方向でやると、「そらる」や「まふまふ」が絶大な人気を誇っているというところに疑問を
感じつつも、その文章を使う方向で添削をする羽目になるとwww。「絶大」は言いすぎだろ、と思いつつ。
そして添削の理由を全部明確に説明することができないんだよね。なんかしっくりこないから
表現を変えたっていう部分も度々出てくるわけよ。例えば添削時に「中国の有名なオンライン小説家」
を「中国の人気オンライン小説家」に変えた理由、明確に説明できないもの。なんかしっくり
こないんだよね、その表現、っていう程度の違和感だから。日本人の中でも意見分かれるだろうし。
ということで、添削っていうのは実はかなり難しい作業だというのが結論になるかね。
まぁでも意味は元の文でも完璧に通じるし、日本語の霊剣山公式サイトの情報だけだと
よくわからないようなことを、中国の原作を読んでいる人が、こうしてWikipediaの記事にしてくれて
いるのはすごくありがたいことだなと思うよ。
フロンティアワークス (2016-03-23)
売り上げランキング: 75,677
売り上げランキング: 75,677