2016年3月17日木曜日

グリムガル作者「このすばは現在のライトノベルの本流の作品で、グリムガルは支流ですらない」

きみが僕にくれたもの:brain x - ブロマガ
『この素晴らしい世界に祝福を!』というスニーカー文庫の作品、たまたまグリムガルと同時期にアニメ化されたし、似た要素があることで、比較されたりするようだけれど、両者には明らかに大きな違いがある。このすばは現在のライトノベルの本流の作品で、グリムガルは支流ですらない。何しろグリムガルは、『薔薇のマリア』のサイドストーリーとしてやりたかったことを、形を変えて始めたものだ。その形を変える際に、いまはやりの「異世界転生モノ」をまったく意識しなかったとは言わない。でも、まあ、ちょっとだけだ。僕はようするに、「ゲーム的な世界でレベル1あるいはレベル0から冒険者的に生きてゆく若い男女のお話」をずっと書きたかった。グリムガルではなぜ、ああいう形(「──目覚めよ」の声で気がついて、記憶を失っている)で始まるようにしたのか。それには明確で簡単な理由がある。読み手をグリムガルの世界に誘導するためだ。何も知らない者として、グリムガルの世界に入ってきてもらい、主人公らとともに生きて欲しい。
灰と幻想のグリムガルの作者である十文字青氏のブロマガから。確かに、このすばとグリムガルは
よく比べられるね。まとめサイトとかでも、このすばとグリムガルならどっちがおすすめ、みたいな
スレとかがあって、まぁ大体の人がこのすばって言うんだけど、そりゃその2つのどっちかを人に
勧めるって仮定なら私でもそうなるわ!グリムガルは重いんだよ。

このすばは十文字の言うとおり、ラノベ本流の作品だと思う。ノリが軽くてコミカルで、死んでもサクッと
女神が生き返らせてくれるし、俺TUEEEE!!じゃないけど、俺の周りTUEEEE!!な作品じゃん、あれは。
だから、多くの人に気軽に観てもらう、まさにライトな感じの作品だわな。

一方グリムガルは重い。死んだ人は生き返らないから。燃やして灰にしないと、ゾンビになって
しまうんだっけ?なんかそんなことを中田譲治さんの外の人が言っていた気がするけど、まぁ、
そうなると、作品内での死の重み、が全然違ってくるよね。ライトな作品では全然ない。

だから、2択で多くの人におすすめできるのはって言ったら、無難なこのすばになってしまうんだけど、
個人的にはこのすばもグリムガルも、同じくらいに好みかな。両方視聴継続しているし。

私は完全に素人だけど、グリムガルはいいアニメスタッフに恵まれたんじゃないかなぁというのは、
作品を観ていてなんとなく感じるね。背景がとても綺麗だし、間をしっかり取った、余韻の残る演出は、
雰囲気があってとてもいいと思う。なかなかしっかりしたポリシーがないと、あそこまで贅沢な時間の
使い方はできないんじゃないかな。


灰と幻想のグリムガル Vol.1(初回生産限定版) [Blu-ray]
東宝 (2016-03-16)
売り上げランキング: 64