2014年4月27日日曜日

メディアで金持ちを演じた人間の末路メモ

「秒速で1億を稼ぐ男」のキャッチフレーズで金持ちを演じていた与沢翼が投資の失敗や資金管理能力の
欠如により税金の支払いの管理ができず、資金ショートに陥ったとのこと。
メディアで金持ちを演じていた奴がどういう結果になったかが出たということで貴重な事例と言えるだろう。

メモがてらこの手の該当事例をいくつかまとめておこうと思う。まずは与沢翼。
ちょww最愛の彼女と別れた与沢翼の[重大な報告]が成金アピールにしか見えないwww
与沢翼の価値観がよく分かる一件。元彼女の山田るり子って別れた時のfacebookのエントリーが
フェラーリで旅しただの、最高級スイートで過ごしただの、この期に及んでしてあげたことの「値段」
でしか物が測れない底の浅さがよくわかる。

なんか与沢翼の会社「フリーエージェントスタイル」が転職サイトで社員募集してるぞ・・
え?また与沢翼の会社、社員募集してるの?しかも45名の会社が10名以上も
45名の会社が6ヶ月毎に毎回20名以上も募集をしているという異様な状況が分かる記事。
こういう会社は気をつけたほうがよいというのが、結果が出た今ならわかるであろう。

与沢翼の金儲けの手口を無料でネタバレしているスレが面白い
これを見ると与沢翼がどういう手口でお金を稼いでいたのかがわかるかと。
基本的にはメディアなどで「金持ちの演出」をして、「金持ちになりたいバカや信者」を集めて、
彼らに数十万の情報商材を買うように誘導するというのが手口だ。

与沢翼公式ブログ「『ご報告』」
上記のようなことをしてきた結果どうなったのかがよく分かる記事がこれ。
与沢翼にしては珍しく良記事を書いているとは思った。金持ち演出者の末路がよくわかるという意味で。
内容をまとめておくと、
・いくつかの投資・事業が失敗したことで多大な損失が出た
・メディアでの金持ちの演出等により恒常的に多大な出費が発生していた
・これらにより税金の支払いができず、資金がショート。ロールスロイスや住居もすべて売却するはめに
ということのようだ。金持ちが演出だったことはこのへんの記載でわかる。
お金持ちを演じることを期待されているのに、もはやお金がない。
この状況は、心底きつかったです。
【全て私が悪いです】
メディアで発言する自分の言葉に自分が洗脳を受けていき、周りを取り巻く女性たちに逃げ、全てから一時的にでも解放されたいがために飲むアルコール。
この1か月間も日夜、突き抜けきってしまおうと思って行動しては迷いを生じの繰り返し、行動原理を失っていき、とうとう限界に達しました。
今までの行動エネルギーではもう動けないことを確信しました。
酒と見栄と女に狂った典型的なアホ経営者です。
全て私が悪いです。
経営者の反面教師の鏡だと思います。

もう一つ、似たケースとして紹介したいのは、これは本人が金持ちを演出したということではなく、
会社が儲かっている風、イケイケドンドンな感じで派手な演出をした挙句倒産をした事例だ。
安田佳生(よしお)という人材採用コンサルティング会社の元社長で、今はNEET株式会社とかいう、
役員は全員ニートの会社ということで話題にだけはなったあの会社の仕掛け人の事例。
高額給与は社員のためにならず...倒産した元人気企業社長の告白
【戦経インタビュー】元ワイキューブ社長/境目研究家 安田佳生氏に聞く-それでも「千円札は拾うな」
【書評】私、社長ではなくなりました。 – ワイキューブとの7435日
とりあえず適当にワイキューブ倒産後の記事をいくつか貼ってみたけど、この人が書いた
「私、社長ではなくなりました。」って本を読むのが一番わかりやすいかとは思う。

簡単に経緯をまとめておくと、この安田佳生って人は、リクルートをやめてワイキューブという
会社を立ち上げ、社内にバーを作ったり、会社の内装にやたらお金を掛けたり、社員にグリーン車
を使わせたり、場当たり的に社員の給与を上げたりして、とにかく派手な演出でメディア露出を
してブランディングをしていたのよ。与沢翼とやっていることは同じさ。でも実際は彼らが手がけて
いた「ベンチャー企業を主体とした新卒採用コンサルティング」 の市場はそんなに大きくなくて
売上も伸びなかったと。ベンチャー企業の顧客もノウハウを覚えたら離れてしまうという感じで、
「やーい、大企業志向の弱虫」をキャッチフレーズにベンチャー版リクナビを目指した就職コンパスも
そっと閉じ、場当たり経営による経費が経営を圧迫し、ついには倒産したという事例よ。

ワイキューブ、たしかに当時人気だったのよ。NEET株式会社がネットで話題になった事例からも
わかるように、なまじっか世間から話題を集めるマーケティングだけはうまいから、当時は
人材系のベンチャーと言えばワイキューブとリンクアンドモチベーションが2強だったと記憶している。
就職セミナーとかの席が取れないくらいの人気っぷりだった。リンクアンドモチベーションも、
リクルート出身の社長がオフィスに2億とかやたら金掛けてメディアの注目を集めていた似たような
企業で、今は・・何やってんだろうね?ここもぱっとした話は聞かないけど。


あとは、詳しく調べてはいないけど、「マネーの虎」という金持ちっぽい悪趣味な雰囲気が漂う
社長たちの前で起業志望者がプレゼンをして彼らに出資を募るんだけど、大抵はボコボコにされて
「ノーマネーでフィニッシュです」で終わるあの人気社長達の末路はこんな感じみたいよ。
マネーの虎堀之内社長の会社が倒産し、ノーマネーでフィニッシュへ
加藤和也:現状もひばりプロダクションを運営。
川原ひろし:なんでんかんでんの東京本店を閉店するも現在4店舗を運営。
小林敬:フランチャイズ企業の小林事務所は経営悪化により解散し、自己破産。
高橋がなり:ソフトオンデマンド社長退任後、飲食業国立ファームを設立もうまくいっていない。
堀之内九一郎:社長を務めるリサイクルショップ「生活創庫」が不渡りを出し倒産。
安田久:運営していたエイチワイシステムズが破産。
吉川幸枝:今のところ彼女の運営するレストラン・ブライダル業は好調のようだ。


メディアで成金臭がする社長や会社が出てきたらこのへんの事例を思い出すと良いかもね。
つまりは財布の紐をきつく締めるような人がいない、もしくは社長のせいでその体制が作れない
ということだから、財務リスクの高い会社と冷めた目で見ておいたほうがよいのかもしれない。