2015年5月15日金曜日

作家の印税は年に4冊だしても200万くらいにしかならないらしい

印税というと、業界のことをよく知らない我々からすると、村上春樹氏や鳥山明氏のような、
本や漫画が売れまくって億単位のうはうは生活、みたいなものをイメージしてしまうが、
実際は、サラリーマンの平均にも満たない貧乏収入になってしまうようだ。このまとめが面白い。

笹本祐一さんによる昨今の出版事情の呟きまとめ
笹本祐一氏はアニメ化もされた「モーレツ宇宙海賊」などで有名なSF作家の人。
笹本氏によると、印税を1割として、500円の文庫本が1万部売れても50万、1000円のハードカバーの新書が
5000部売れても50万にしかならないから、年に4冊出しても印税は200万にしかならないとのこと。

なるほどね。前に漫画家の印税について言及している人が複数いたけど、
ジャンプの新人漫画家の印税はたった360万らしい
ジャンプの漫画家が匿名で書いた記事によると、漫画3巻打ち切りでそれぞれ初版3万冊発行だと
印税は360万にしかならないとのことだし、「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰氏によると、
現役漫画家の印税による年収は400万円くらいとのことなので、作家や漫画家になれた、つまり
一般的に言えば夢を叶えた成功者でも、サラリーマンの平均よりと同じか、それよりも低いという、
かなり収入の期待値が少ない職業になってしまっているようだ。

なんだかねぇ・・、声優とかもそうだけど、なるための難易度と収入が全く釣り合っていないよね。
そうなると、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の渡航(わたりわたる)先生や、
「魔法科高校の劣等生」 の佐島勤(さとうつとむ)先生のように、会社員をやりながら、作家もやる
兼業作家として生活をするのが、一番リスクを回避できるやりかたなのかもねぇ。


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