2015年5月22日金曜日

国会答弁を作成していた元通産省官僚による共産党党首志位和夫議員の王手飛車取り級ポツダム宣言質疑の解説が面白い

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これは面白いね!元通産省の官僚で、国会答弁の作成なども行っていた民主党議員松井孝治氏が、
共産党党首志位和夫議員によるポツダム宣言質疑の解説をしていて面白い。

元官僚の松井氏によると、志位氏は圧倒的に質疑がうまいらしいよ。
結果として、安倍首相としては、かの戦争の「侵略性」については言及しないという規定路線は堅持できたものの、「ポツダム宣言も読まずに戦後レジーム脱却を謳う首相」「そこまでしても戦争の誤謬を認めない修正主義者」とのレッテルを志位氏に貼られたことは、まさに志位氏の術数にはまり恰も王手飛車取りに遭った如き感がある。
実を言うと、約20年前に官僚として官邸に勤務していた時、首相の国会での質問取りも重要業務のひとつであった。その時に、圧倒的に「王手飛車取り」的な質問を繰り出した手練れが志位氏であった。僕のひそかな楽しみは、その志位氏の質問の狙いを、「質問取り」で焙り出せるかにあった。
ということで、官僚から見て「王手飛車取り」級の質疑を連発する志位氏ってどんだけすごいんだよ。
あまり政治の世界と関わりのない我々一般人からしたら、ただの共産党党首でしかないけど、
実務に関わっていた人だからこそわかるすごさということか。なるべくして党首になった人なんだね。

ちなみに、党首討論は一般の国会の質疑と異なり、討論であって質疑でないということもあり、お互いに細かい通告を要しないという慣行になっている。その点を逆手にとって「討論」でなく王手飛車取りの「質疑」に持ち込んだ志位氏の技巧が他の二人の野党党首を圧倒していたことは認めぬ訳にはいかない。
なるほど。「質疑」に関しては、官僚が「回答」を作るけど、「党首討論」では回答を作らないから、
安倍首相が十分に準備をできないタイミングを狙ってこの王手飛車取り質疑を繰り出したわけね。

国会議員にもいろいろいるんだろうね。タレント議員のように抜群の知名度がある人もいれば、
選挙で票を取るのがうまい人もいて(全員ある程度はうまくないと生き残れないけど、それ以上に
という意味で)、志位氏などのように国会論戦がうまい人もいると。面白いな。