神奈川県海老名市の海老名市立図書館が10月1日にリニューアルされ、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)によって運営される形になったのだが、この海老名市立図書館のWebサイトはいわゆる「無断リンク禁止」となっているようだ(産経アプリスタ)。無断wwwリンクwwww禁止wwwww。いつの時代だよwww。海老名市立図書館、ツタヤを展開
同図書館のサイトポリシーには、『本サイトのトップページへリンクを行う場合、「info@ebina-library.jp」までリンク元のURLを事前にご連絡ください』という文言に加え、「海老名市、海老名市立図書館、ならびに海老名市立図書館の指定管理者を誹謗・中傷するwebサイト」からのリンクを断る旨も書かれている。
CCCの広報担当者によると、武雄市図書館の蔵書問題が騒ぎになったのを受けて「慎重な対応」を行うことにしたためだそうだ。
しているCCCが運営しているんだよね。
そうですか、無断リンク禁止ですか・・・。ほい!
https://ebina.city-library.jp/library/sitepolicy
なになに、「海老名市、海老名市立図書館、ならびに海老名市立図書館の指定管理者を
誹謗・中傷するwebサイト」からのリンクはお断りすると・・・。
なんかネット上でこんな記事が話題になっているみたいなんですけどぉ、これって誹謗・中傷に
なるんですかねぇ?それとも正当な根拠に基づく批判はOKなんですかねぇ?
TSUTAYA管理の海老名市立中央図書館を観察してきた
私の結論を先に書くと、海老名市立中央図書館で見たものは、図書館の形をした図書館ではないものであった。手塚治虫が「マグマ大使」で描いた“人間モドキ”が人間ではないように、そこにあるのは図書館ではない“図書館モドキ”である。つまり、本来公共の福祉施設としての役割を担うべき図書館を、ツタヤは商業施設にしてしまって
ひとつ、午後9時まで開館しているという美点があるが、それも図書館が図書館として機能していればこそ意味があることだ。
海老名市立図書館は4階建て。1階が“売り”であるスターバックスとTSUTAYA書店、地下階(おそらくはかつての閉架式書庫)が文芸、2階と3階がその他の書籍で、4階が児童書という構成になっている。玄関入ったところの一等地をTSUTAYAの商業スペースが占めており、本来もっとも入りやすい場所にあるべき児童書が4階というあたりに、TSUTAYAの図書館に対する姿勢がはっきりと出ているように思える。
また図書販売と図書館のスペースは床の色を変えるなどして画然と分けるべきが別れていない。4Fの児童書のところにも販売スペースがあり、ここも視覚的に販売と図書館が分離していない。子どもはかなり戸惑うだろう。
ただし、児童書コーナーは棚も机も低く、子どもに合わせてある。以前から建物の設計がそうなっていたのか、それともTSUTAYAが意図してそうしたのかは不明である。
この図書館最大の問題は、欲しい情報に行き着くのが通常の公立図書館と比べて難しいということだ。図書館本来の機能が損なわれているのである。
まず、本は通常の日本十進分類表(NDC)ではなく独自の分類で配列されている。これがかなりいい加減で、どの本がどこにあるか分かり難い。
いて、図書館の機能として特に重要な児童書コーナーを隅に追いやって本の販売に勤しんでいると。
図書館を営利企業がやってはいけないという失敗事例の最たるものになっているわな。