2016年3月5日土曜日

第一人者桐山秀樹も実践していた低炭水化物ダイエットが死亡率を増加させることが判明

前に「糖質制限ダイエット」の第一人者であるノンフィクション作家の桐山秀樹氏が亡くなったことが
ニュースになっていたが、
「糖質制限ダイエット」の第一人者急逝 因果関係はないのか、ネットでも話題に
この低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)という方法、そもそも国立国際医療研究センター
というところが、死亡率を有意に増加させるということを検証しているようだ。
糖質制限食による死亡リスク – メタアナリシスによる検証 – | 国立国際医療研究センター研究所
【目的】
糖質制限食(低炭水化物食)は短期的な体重減量や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されているが,長期的なアウトカムや安全性は不明である.我々は低炭水化物食による死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った.

【方法】
Medline・EMBASE・ISI Web of Science・Cochrane Library・ClinicalTrials.govによる2012年9月12日までの検索とその該当文献中の引用文献から適切な研究を選択しメタアナリシスを行った.

【結果】
全9件の論文がメタアナリシスに選択された.総272,216人(女性66%, 総死亡15,981人)の全死亡リスクは低炭水化物食遵守者で有意に高かった(調整リスク比1.31, 95%信頼区間1.07 – 1.59, p=0.007). 総249,272人(女性67%, 心血管疾患死亡3,214人)の心血管疾患死リスク(調整リスク比1.10, 95%信頼区間0.98-1.24, p=0.12)および総220,691人(女性100%, 心血管疾患罹患5,081人)の心血管疾患罹患リスク(調整リスク比0.98, 95%信頼区間0.78-1.24, p=0.87)には低炭水化物食による有意なリスクを認めなかった.また,低糖質・高蛋白質スコアを指標として分析した結果もほぼ同様であった.

【結論】
低炭水化物食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加することが示唆された.
なるほど。約27万人のデータを検証して、死亡率が有意に上がっているっていうことならアウトだな。
最近流行りのライザップとかも低炭水化物ダイエットの方法で痩せてなかったっけ?あれらも死ぬ
リスクと引き換えに体重を下げているってことは理解しておいたほうがよさそうだね。


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