2015年7月7日火曜日

「なぜボーカロイドは衰退したのか」のメモ

ついに匿名ダイアリーにまで記事が上がりだしたか・・。
「なぜボーカロイドは衰退したのか」から読み取れる「歌い手の危機感」
そうそう、数日前からランキングトップあたりにあるね、その動画。でも歌い手の鋼兵さんが上げていた
動画だとは、言及されるまで気が付かなかったよ。話題の渦中にある動画はこれ。


ニコ動のニュースでも上がっていたとのことなので探してみたがこれか。
VOCALOIDは衰退した? その理由を淡々と解説する動画が話題


ってことでちょっとまとめておこう。鋼兵さんの動画の主張は集約するとこうなる。
1、「初音ミクのプロデュースを蔑ろにしたから」
2、「急激な発展と急激な商業化への世代交代」
3、「運営のせい」

1に関しては、ボーカロイドのための曲が書かれなくなってきていて、初音ミクをただの楽器として
使っているという主張。

2に関しては、初音ミクをプロデュースするボカロPと初音ミクが好きなファン
で構成されていた第一世代のボカロ業界が、初音ミクを使って別作品を売り出す人とその作品に
ついたファンで構成された第二世代のボカロ業界に変わってきてしまっているから、第一世代の
ファンが離れてしまって、第二世代も初音ミクから離れてしまうと、もうそこはもぬけの殻になって
しまうという主張だ。

3は次にアップする動画で説明するとしているけど、おそらくは運営のニコ動一般化の運営方針に
ついて語るんじゃないかな。いつしかからか、ニコ動はヲタクのためのニコ動ではなくて、もっと
パイを広げるために、一般の人にニコ動を使ってもらうようにヲタク色を薄めるような方向に舵を
切っているのよ。ボカロ、東方、アイマスの御三家を隔離したとかもその方針の一環だし。
たぶんそのことに言及するんじゃないかなと思う。

で、はてなでの言及記事はこのへんか。
ボーカロイド衰退論
ボカロはライト層が大部分を占めていて、ボカロのライト層のある部分はカゲロウプロジェクトの
ファンに変わったからと書いている。う~ん、なんか一因かもだけど全然網羅的じゃない感じがするな。

「なぜボーカロイドは衰退したのか」から読み取れる「歌い手の危機感」
ボカロ衰退論なんてメルト登場時からあったし、今も次々にボカロ音源は出ていて進化しているだろ、
歌い手の鋼兵がボカロ曲がもっと出て、飯の種を作ってもらおうと動画で誘導してんじゃね、という主張。
なんかピンとこないなぁ。


正直毎日ニコ動のランキングは観ているが、ボカロが衰退しているのは事実だね。
私はボカロ別に好きじゃないから、ランキングにあってもあまり観ないんだけど、それでも毎時ランキングの
トップにあり続けて数十万、百万クラスの再生になれば、さすがに観るわ。でも最近そうした経験は
ほとんどない。

ボカロファンじゃないからなんでなのかはさっぱりわからないんだけど、言われてみればたしかに、
メルトとか炉心融解とか、ボカロに歌わせる前提(人の音域というものを考慮していない)のヒット曲が
減っているように思うから、鋼兵氏の主張はそれなりに納得感のある説明な気はするねぇ。

ということで、今のところ一ニコニコユーザーとしては鋼兵氏の説を支持かな。
他に面白い論説記事が出てきたら、適宜ここに追加していくか。