2013年9月6日金曜日

劇場版あの花を見た感想「お嫁さんにしたいの好きでしょ?」

劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を観てきた。行く前はどうせテレビアニメ版の
再構成なんだろうなと思って期待していなかったのだが、実際観てみたら焼き直しを見ているときの
退屈さを感じさせないような作りになっていてかなりよかった。

アニメの劇場版って結構難しいと思っていて、去年の劇場版まどマギや劇場版薄桜鬼のように、
完全なる総集編になってしまうと見ている方は退屈してしまうし、かと言って劇場版シュタインズゲートの
ように完全新作をやっても、アニメのときの秀逸なシナリオの魅力がまるで発揮されず、駄作に
なってしまうというパターンもある中、今回の作りはテレビアニメ版のよさを生かしつつ、登場人物が、
TVアニメ当時の心境を回想する形で話に深みが加えられていて、かなりよい構成だったと思う。

劇場版のストーリーの時間軸は、おそらくTV版でめんまとお別れをしてから数ヶ月後。
めんまからもらった手紙にそれぞれが返事を書いて、秘密基地の前に集まってお焚き上げをして
それらの手紙をめんまに届けようと、各メンバーが返事を考えるところが今回のストーリーの中心になる。

じんたん、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ、それぞれのメンバーは手紙を書きながら、めんまとの
日々を回想する中で当時(主にテレビアニメ版の時間軸)の心境を振り返る。
この作り方がBlu-ray特典とかでよくあるオーディオコメンタリーみたいな感じで、キャラが元の話を
深堀りする形になるので、退屈さを感じずに楽しく話を見ることができたのだと思う。

いやー、もう、あの花見たのがはるか昔で、ストーリーの大部分を忘れていて、覚えているのは
ゆきあつのあのシーンくらいしかなかったんだけど(笑)、大丈夫、あのシーン、ちゃんと出てきます。
もちろんゆきあつの回想のときにw。

あとポケモンをもじったノケモンの話が小学生時代の描写とともに出てきたけど、そんなシーン
テレビアニメにあったっけ? あれは映画オリジナルかな?

映画であの花を見返して、あー、こんなシーンあったなそういえばって思い出していたが、
個人的によかったのは、めんまの「わかってるよ、お嫁さんにしたいの好きでしょ?」のシーン。
じんたんのめんまに対する気持ちはlikeじゃなくてloveってことなんだけど、めんまのこの言葉の
選び方が甘酸っぱくて、キュンとする感じで好み。

ということで、総集編要素はたしかにあるんだけど、「あの花」 好きな人なら観に行って満足できる
内容になっているんじゃないかなと思う。この映画はおすすめ。

ちなみにあの花の劇場版主題歌はこれ。Galileo Galileiの「サークルゲーム」。


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