素材(取材対象者)はいいのに、インタビュアーがダメダメ過ぎて怒りが沸いた事例に遭遇したので、
2つの有名ネット拡散画像本人インタビュー記事を教材にして、良い取材記事とダメな取材記事の違いを
まとめてみようと思う。まずは私の怒りの原因となった「チャリで来た」の無能インタビュアーの記事から。
有名プリクラ画像「チャリで来た」 拡散から8年目でわかった真実
これは中学生のいきがったポーズと、バイクではなく「チャリ」で来た、というダサさが絶妙で、
ネットで拡散しまくった画像なんだけど、この画像の右の人に8年後の現在インタビューをした
という記事。
この記事の何がダメかというと、せっかくのネタを活かしきれていない点。
インタビューで当時のことは聞いているけど、もっと読み手が知りたいこの人の人となりとか、
当時の趣味とか、そういう掘り下げが全然足りてないんだよね。てか、取材しててそこに興味
沸かないの?普通に知りたくない?
で、最後にバカ画像を上げてネットで拡散してしまうスマホ世代に伝えたい事を聞いて
「Facebookページもよろしくお願いします」 で締めるのって何よ?ページの場所もわかんねーし。
終わり方雑すぎない?もっとやるべきことあるだろ!
じゃあ本来どういうインタビュー記事にするべきだったかというと、実は似たような事例でお手本と
なるいい記事があるのよ。これ。
伝説のネタ画像「女性専用車両インタビューの女」は今、女性専用車両についてどう思っているのか?
これも同じようにネットで拡散しまくった画像で、女性専用車両ができたときのテレビの取材で、
ブスのおばさん3人が女性専用車両ができて安心よね~、みたいなことを言っている中で、
4コマ目の美人のお姉さんが「私は特にどこでもいいです」と言っている落差がバカウケして、
ネットで拡散したという有名画像なんだけど、4コマ目の美人さんにインタビューをしたのが
上記の記事。こっちの記事は読んでいて面白いと思う。
なんでこんなに差がでたのか、2つ読むとよくわかるんだけど、後者のセブ山さんが書いた
関口愛美さんの記事に関しては、当時のことだけじゃなくて、彼女の現在のこととかも聞いてるんだよね。
だから彼女の人となりがよくわかる。拷問が好きとか、セブ山さんは関口愛美さんのことを事前に
いろいろ調べていて、本当によく彼女の人となりを引き出している。
痴漢されたらどんな感じで睨むんですか?と聞いて、彼女にこの表情をさせているのもいい。
で、やっぱり最後のオチがいいね。本人を当時の場所に連れて行って、
この画像を撮ってオチにするという、ここまでやってこそのインタビュー記事だと思うよ。
最初のダメな記事と比べると、この記事の秀逸さがよくわかる。
これを踏まえて最初の記事をどうするべきだったかを考えてみると、チャリで当時のプリクラの
ある場所まで行きながらインタビューをして、当時の趣味や今の趣味などいろいろ聞くべきだったん
だろうね。だってヤンキー系の人がどんな服を着て、どんな音楽を聴くのか、とか興味あるじゃん。
あと、それが今どう変わったのかとかもね。
で、最後に「チャリで来た」プリクラをいかつい顔で撮ってオチにする、というところまでできれば、
インタビュアーグッジョブ!という感じだったんだけど、こんな素晴らしい素材を全く活かせてないのが
非常に残念な感じだね。
もう一個、書いているうちに有名ネット拡散画像本人インタビュー記事思い出したので、
これも紹介しておこう。今サイトがなくなっているので過去のページを貼っておく。
「ガイア~」で有名になった「アノ人」に編集長が直撃インタビュー☆
これもメンズナックルの有名コピー「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」の本人に、5年後の現在
インタビューをした記事で、これはセブ山さんの記事ほど手間が掛かっているわけじゃないけど、
こっちも本人の人となりがわかるようなインタビューをしていて、ちゃんと最後にビフォアアフターを
やっていて、インタビュー記事として満足のいくクオリティになっている。
う~ん、やっぱり最初の記事はインタビュアーが無能過ぎてすごく残念な感じだな。
他の人でもう一度書いてほしいわ。