2016年1月24日日曜日

LIG社長の意識高い系カタカナ多用挨拶文を誰でもわかるように翻訳してみる

意識高い系社長の挨拶文 カタカナ英語が多すぎて何を言っているかわからないと話題に
日本語でありながら、カタカナ英語を多用しすぎて意味がわからない挨拶文がTwitterで話題になっている。

この挨拶文は、ウェブ制作会社LIG代表・ 岩上貴洋氏の代表あいさつとしてホームページに掲載されているもの。3章、643文字からなる文章の中にはカタカナが239文字と、実に3割以上を占めている。その上、「パラダイムシフトにより様々なキャズムが取り払われ、各社のコアコンピタンスがコモディティ化」などと、一見賢そうに見えるがわかりにくいカタカナ英語で構成されている。
あー、なんかはてブあたりに意識高い系社長の挨拶文って載っていた気がするけど、そのタイトル
だと興味が持てなかったのでスルーしてたわ。書いたのLIG社長かよ。あの会社がやっている時点で
完全にネタじゃねーか。ちょっと興味持ったんで、元の文載せた上で翻訳してみるわ。さすがに私も
全部は調べないとわからないしね。

代表あいさつ | 株式会社LIG
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真のエクセレント・カンパニーを目指して
今、IT業界は革命の時代に突入しています。
2000年初頭に起こったパラダイムシフトにより様々なキャズムが取り払われ、各社のコアコンピタンスコモディティ化された結果、先の見えない不況が我々の眼前に覆いかぶさってきています。LIGは自社の強みでもあるファクトベースにおけるブルーオーシャン戦略、いわゆるボトルネックを排除したベネフィット創出事業にフルコミットする事で、安定的な成長を続けています。

ソーシャル・ネットワーキングカリスマ
今では誰もがSNSを利用しています。
我々のアセットでもあるナレッジ化されたコンテンツ・マーケティング戦略は、更にドライブさせる事で世の中に多様なインパクトを与えられると信じています。さらに社員ひとりひとりがポリバレントプレーヤーとして活躍する事により確立されたリスクヘッジメソッドは、他業種とのアライアンスを積極的に結ぶ事で効率化を図り、いずれ社会におけるデファクトスタンダードとなっていくと確信しています。

これが我々のリアルです
LIGにおけるリアルとは?
それは限りなくフリーダムアジャイル、そしてイノベーティブなものだと考えています。シュリンクされバジェットをどのようなスキームで獲得していくのか、そのオポチュニティマネージメントこそが鍵です。挑戦を続ける事によりPDCAを回し、常にイニシアチブを取りながらインタラクティブに物事を考え、オーソライズしていく。LIGのリアルとはそういった想いの先にあるものなのです。ジャストアイデアですが。
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全く読むのめんどくせぇ文章だな。一つ一つ調べなきゃわかんねーじゃねーか!ということで、
カタカナ語の太字の部分を中心に、調べなくてもわかる言葉に置き換えていくことにするよ。
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真の超優良企業を目指して
今、IT業界は革命の時代に突入しています。
2000年初頭に起こった社会全体の価値観の革命的な変化により様々な溝や隔たりが取り払われ、各社の差別化特性同質化(つまりどこの製品やサービスも同じようになってしまったという意味)された結果、先の見えない不況が我々の眼前に覆いかぶさってきています。LIGは自社の強みでもある事実に基づいた手法(勘や経験によるものではないという意味)における競合のいないところで戦う戦略、いわゆる足を引っ張る最大要因を排除した顧客の利益創出事業に全力で取り組むする事で、安定的な成長を続けています。

人と繋がる会員制サービス民衆を惹きつける才能を持った人
今では誰もがSNSを利用しています。
我々の資産でもある知識を言語・文章として明示化された顧客に価値ある記事を提供することで売上に繋げる戦略は、更に成長・拡大させる事で世の中に多様な影響を与えられると信じています。さらに社員ひとりひとりがいろいろな仕事をこなせる人として活躍する事により確立された危機回避手段は、他業種との提携を積極的に結ぶ事で効率化を図り、いずれ社会における事実上の標準となっていくと確信しています。

これが我々の現実です
LIGにおける現実とは?
それは限りなく自由試行錯誤を何度も繰り返す方法で行い、そして革新的なものだと考えています。だんだん少なくなってき予算をどのような枠組みを持った計画で獲得していくのか、その営業案件管理こそが鍵です。挑戦を続ける事により計画・実行・評価・改善を何度も行い、常に主導権を取りながら対話的・双方向的に物事を考え、相手からの理解が得られるようにしていく。LIGの現実とはそういった想いの先にあるものなのです。思いつきですが。
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ソーシャル・ネットワーキングのカリスマのところだけはそのままの方が分かりやすかったかな。
カタカナを使ったら負け、みたいな感じで全部日本語にしようとすると、テレビを電影と表現する
ような羽目になるからね。ちなみにこの文章、日本語に翻訳した方を読んでも意味がよくわからなかった
と思うけど、そもそもこれ、原文からして意味があるようでない文章なんじゃないかな。

なんか局所的には意味が通っているんだけど、全体で見ると意味が通らなくなるような、夢の様な
文章なんだよね。でも社長が考えた文章だから、彼の考えが文章に入ってきてはいるんだよね。

1段落目は、ほら、家電を選ぼうが、食品を選ぼうが、どのメーカーも技術発展が行くところまで
いってしまって、同じような商品やサービスを提供するようになっちゃったじゃない。ネット企業も
同じで、もうページの作り方とか、方法論が確立されているから、普通に作るとどこが作っても
同じようなものになってしまうわけよ。LIGって会社は、ここじゃないと出来ないような突き抜けた
広告コンテンツを作ることで大きくなった会社だから、そういう競合が追随できない領域で戦う
というブルーオーシャン戦略の考え方を持っているんだろうね。 まぁでもこの段落も「ボトルネック」
は意味が通らないと思うけどね。

2段落目はコンテンツマーケティング戦略ってのがキーワードだろうね。ツイッターやフェイスブック、
ブログなどが出来てから、ただ売るんじゃなくて、顧客を育てて売っていくみたいなことができるように
なったわけよ。例えばいきなりとうもろこしを売るんじゃなくて、畑を耕しました、種を植えました、
芽が出て育ってきました、みたいなことを逐一発信して、顧客の興味や購買意欲を記事コンテンツ
などを使って育てていき、売上に繋げることができるようになったということよ。そして、そういう
独自のコンテンツを作るところにこのLIGの強みがあるから、この文章になったんじゃないかな。
あとは社員にはなんでもできる人になってほしいと。この段落は一応意味が通っていると思う。

最後の3段落目は、これ多分意味が通ってないんじゃないかな。でも会社のスタンスに関しては
この文章に出ているか。知っている人は知っていて、知らない人は知らない比較的重要な言葉
としては、アジャイルって言葉かな。これはシステム開発用語で、ウォーターフォールと対をなす
概念なんだけど、ウォーターフォール型の開発というのは、水が上流から下流に流れるが如く、
かっちり仕様を決めたら、次はかっちり設計をして、その次はかっちり実装をする(プログラムを書く)、
みたいなやり方で、基本やり直しがきかないんだけど、アジャイルはその逆。さっさと一通り作って、
なんかここいい感じじゃないな、というところがあったらまた設計し直してプログラムを書いて、
また使ってみてしっくりこないところを探して、というプロセスを繰り返すやり方。だから、この会社は
試行錯誤をどんどん繰り返していくようなスタンスなんじゃない?それにしてもだんだん少なくなってきた
予算とか何のこと言ってるんだ?顧客の広告予算のことか?まぁやっぱり局所的には意味が通っても、
全体では意味が通らない文章だね。

ってことで、なんかこんなどうでもいい記事書くのに2時間近く費やしてしまった気がする。
私何やってんだろ・・・。まぁ趣味だからいいけど。