2015年4月16日木曜日

村上春樹氏「客が歌って欲しいものを歌うのではなく、なたが歌うものが結果的に何を掘り起こしていくかが大事」

うんうん、なるほどね。
ひょんなことからメジャー・デビュー! 村上さんにおりいって質問・相談したいこと
37歳でメジャーデビューが決まったミュージシャンから何を歌って欲しいか聞かれたときの、
村上春樹氏の回答。
何を歌ってほしいか? とくに歌ってほしいものはありません。僕は思うんだけど、何を歌うかじゃなくて、あなたが歌うものが結果的に何を掘り起こしていくか、それが大事なんです。その掘り起こされたものを人々が目にして、「ああ、こんなものがちゃんとあったんだ、知らなかったな。気がつかなかったな」と感心したり感動したりします。小説にしても、歌にしても、そういうものです。何を掘り起こすかは自分で見届けてください。うまくいくといいですね。
これ、たしかにそうなんだよね。つくづく思うけど、「顧客は自分がほしい物をイメージ出来ない」んだよね。
ガラケー全盛期にヌルヌルネットブラウジングができるiPhoneを誰がイメージ出来ただろう?
ガラケーだとネット見にくいなと「無意識に」思ってはいるものの、その問題を解決する答えを
顧客はイメージすることができない。だから作り手に提示されて初めてそれが欲しかったものだと
気付くわけだ。

同様に、私の歌って欲しい歌を作る歌手とか、書いて欲しい物語を書く作家とか、ないな・・。
顧客の貧相な発想・要望に付き合う必要なんかなくて、作り手が新しいものを作って、世の中に
インパクトを与えたり、新たな何かを掘り起こしたりしていくことこそが重要なんだろうね。と、
村上春樹氏の回答読んでいてかなり腑に落ちたので、メモがてら取り上げてみた。


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