2014年5月5日月曜日

これ面白れぇな!「小比類巻貴之「ミスターストイックのキャラは正直、しんどかったです」」

【K-1MAXを創った男】小比類巻貴之「ミスターストイックのキャラは正直、しんどかったです」
これ超面白いな。K-1の全盛期を知っている人は知っているであろうミスターストイックこと小比類巻貴之
という選手。魔娑斗のライバルとしてK-1中量級のK-1MAXの人気を支えた選手の一人だ。
メディアが作ったイメージというのもあるんだろうけど、魔娑斗がキャバクラとかで夜な夜な遊んで
俳優やったりモデルやったりチャラチャラしているという「イメージ」なのに対して、この小比類巻は
ひたすら練習に打ち込み、腕に根性焼きを入れたり、黒崎道場の厳しい練習に耐えながらひたすら
最強を目指すというストイックな「イメージ」の対比がテレビで描かれていることが多かったように思う。

で、今回のインタビューでその裏側というか、ネタばらしをしているような感じww。
当時の私の印象なんだけど、たしかデビュー戦だか何かでは魔娑斗に勝って、K-1MAXの第1回では
魔娑斗と切迫した試合をして2位になったりしていたんだけど、黒崎道場の昭和な古い、ひらすら
根性の練習をやりだしてから、弱くなって全然勝てなくなったなぁという感じだった。
魔裟斗とも完全に差がついて、野球で言う田中将大選手とハンカチ王子(あ、名前忘れた・・)みたいな
状態になってしまって、終わったなと思ったよ。

なんていうか、巨人の星とか、ああいう一番きつい練習をした人が一番強くなるというストーリーは
美しいけれども幻想でしかなくて、伝説の格闘家(笑)とか指導者としては無能なんだなというのが
この一件ではよくわかったよ。

で、冒頭の記事なんだけど、面白かったところをちょっとまとめてみると、
・「ミスターストイック」のキャラのせいで、ゲーセンに行ったりプリンを買ったりできず辛かったらしい
・黒崎道場は練習5割であとはごはん作りや犬の散歩など、黒崎先生の身の回りの世話などをしていた
・黒崎道場は腕立て伏せ1000回とか、練習はきつくて根性が付いたが、対戦相手の研究もせず、 スパーリングもなし、水飲むのも禁止など、時代遅れの練習で試合に勝てなくなった
・小比類巻は昭和の格闘家の壮絶な根性スタイルに憧れていた

って感じらしい。なるほどね。いかに黒崎道場の練習がクソだったかがよくわかる話だ。
こういうのを踏まえると、おそらく剣道や柔道、空手にしても、「根性幻想」による指導がはびこって
いた環境の昔の選手よりも今の選手のほうが強いんだろうね。魔娑斗と小比類巻の差分はまさに、
現代の選手と昔の選手が戦った結果と言ってもいいだろう。

あと、ミスターストイックがキャバクラにいたみたいな話は当時からちょっとあった気がする。
まぁでも、視聴率のためにはキャラ設定は必要だったのかもしれない(笑)。
昔観たアメリカのプロレス学校を取材した番組でも、練習で強くなる云々じゃなくて、いかに
観客を惹きつけるキャラを作るかに授業内容の焦点が置かれていてなんだかなぁと思ったよww。


あきらめない、迷わない、逃げない。
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