これ読んだ。
【注意】海外ナレーターからの宅録ナレーション依頼にどうかご注意ください。
端的にまとめると、インスタグラムのDMで外国人女性ナレーターからオーディオブックのナレーション仕事の依頼があり、データ納品後にテレグラムで「Live Spark Trust Bank」というオンラインバンク的なものに登録するよう促され、そのサイトではアクティベーション料金やら銀行口座リンク手数料やら、諸々の手数料をデポジット(後で返ってくるという体)という名目で何度も支払わされた、という内容。
で、じゃあこれどうすれば防げたのか、という話なんだけど、結論、この手口を知っておくしかないのかな、と思っている。
というのも、 「Live Spark Trust Bank」で検索してみても、ろくな情報が出てこないんだよね。この通り。
だから何かを検索していれば防げた事例でもないんだよね。
一応この「Live Spark Trust Bank」を登録して使ってみたので、そのへんのことを少し残しておこうとは思う。
とりあえず「Live Spark Trust Bank」で最初に出てくるページに飛んでみると、上記のサイトに飛んだ。パッと見で怪しい感じでもない。元記事では「Live Spark Trust Bank」とドメイン名の「lifesparkt.com」は名前が一致していないから怪しんでおけば良かった的なことが書かれていたが、名前が後で変わることはあり得ることなので、ここでは判断ができないと思う。
ただちょいちょい作り込みの甘いところはあって、上記画面の「Open an Account」は404エラーになり、アカウントを作るには、「Sign in Account」から「Signup here」に行く必要がある。
アカウント作成画面。基本適当で通るが、すべての項目を埋める必要がある。
先程の画面で「Sign up」を押したら上記画像アップ画面になるが、これも適当な画像で通る。
メールアドレスにメールが来たが、リンクをクリックしてアカウントを有効にする機能はないようだ。つまりこのメールはアカウント名とパスワードを平文で送ってきているだけのメール。
上記がログイン後の画面。国際送金機能やバーチャルクレカ作成機能など、いろいろあるがどれも適当で、例えば国際送金機能でいろいろ情報を適当に入れて実行ボタンを押しても真っ白な画面になるだけ。
ということで、彼らが詐欺を働くのに必要な機能だけ作っていて、あとは項目だけ作って実際には機能しないものになっていると思われる。
本当はなにかに付けて手数料を要求してくるところも体験したかったのだけど、ただアカウントを作っただけの人にはそういう項目や表示はなかったね。
なので、おそらくだけど、ターゲットに対して手数料や期限を表示する機能が先方側にあるんじゃないかな?それを使ってデポジットと称した手数料を延々と搾り取っていくと。
ということで、一通り 「Live Spark Trust Bank」の機能を見ていったが、重要なのは、「Live Spark Trust Bank」で検索しても、ほぼ意味がない、という点。
現時点で検索にほとんど情報が出ていない、ということからして、おそらく遅かれ早かれサイト名は変わり、また同様の機能を持った詐欺サイトが作られる。
だから覚えておくべき点は、「この手の詐欺はデポジットと称した手数料を時間制限を設けて何度も取ろうとしてくる」というところだ。
「宝くじが当選しました!」とか、「私の莫大な財産を差し上げます」みたいなやつもどうせこれでしょ?お金をあげるという餌で釣って、なにかにつけて手数料を取ってくると。この手口自体は覚えておく必要がある。