2013年6月16日日曜日

川越達也のレストラン「タツヤ・カワゴエ」の食べログレビュー「イタリアンじゃなく和食だね。」全文

川越達也氏が批判をしていた、店のレビューがこれ。
何故消した?別にまっとうなこと言っていると思ったのだが。というか食べログに消されたのか。。
元記事は下記のURL。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13008403/dtlrvwlst/3240261/

消えているので下記全文転載。



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イタリアンじゃなく和食だね。



*長いですので、そこんとこすいません*

「川越達也の店行きたい」

そんなことを急に姉が叫びだしたので、速攻そういう役目(我が家の予約係)のあたしが電話をしました”Tatsuya Kawagoe”

電話をしたのはそうですね、あれは5月だったと思われます。
そして行ったのは9月....
4ヶ月待ち....

否が応でも期待するだろ、それなりに。そこ人の心理です。

そもそも姉が行きたいと言った理由。簡単。
”川越達也に会いたいから”ないし”川越達也の顔が好き”
そうとってもミーハー...爆

行くのを承知したあたしの理由。
”あんだけ批評しているんだからさぞかし素晴らしいものを作るんでしょうね”
そうかなり既に屈折した心構え(笑)

行きました。
場所は代官山と渋谷の間くらいですかね。
路面ではなく、2F。しかも結構店内狭い。どう考えても所場代はそんな高くないはず。

前置きより何よりまず料理の方行きましょうか。


店内はそうね、安い作りが目立たないような今時モダンなシンプルな作りです。


ディナーコースは選択肢2こから選びます。
選択肢、2こね。アラカルトなし。
というか、メインパスタってナンデスカ?五右衛門ですか?...
なので結局フルコースらしい7700円(サービス10%別途)を選びました。


最初に用意されるポッキー...いえ、グリッシーニです...笑


バーニャカウダはバター勝ち過ぎです...
これにグリッシーニをつけるとプリッツです....爆


野菜スティック。彩りはいいです。スナップ豌豆は美味しかった。
って料理でも何でもないけど....


パンは二種類。
クルミと...なんだっけ?
あんまり違いがわからない上に、両方赤飯の味がする...ある意味凄い...


*厚岸産 秋刀魚のカルパッチョ、大根とオクラのサラダ*
秋刀魚の温度がぬる過ぎて、生臭さがちょっと...


*岩中豚フィレ肉のカツレツとインゲン豆、バジリコ風味のタルタルソース*
これ前菜ですかね?響きはメインです。でも、ポーション完全に前菜。
というか、イタリアンでタルタルって....フレンチですね、タルタルは....
いや、普通の味なんだけど、そう、普通....


*北海島エビと銀杏、ルッコラのリゾット*
熱くて火傷するかと思ったよ...爆
銀杏の存在感ゼロでした...何故入れた....


*白イカと焼茄子の冷製フェデリーニ、タプナード添え*
これは普通に普通に美味しいかな。しかし、一口で終わってしまう量。残念...


*イトヨリのソテーと暖かいきのこのサラダ仕立て 黒トリュフドレッシング*
個人的にトリュフの匂いに鈍感なので、別にトリュフが多くても嬉しくない。
それより魚の大きさ増して欲しい...
味はね....可もなく不可もなく、印象もなく....笑


*軽く炙ったハモと満願寺唐辛子のベベッティーネ 花穂風味*
これが最悪だった...「オリーブベースのパスタです」と言われましたが、
完全に舌に残るはシソとバターの香り...
これ和食だよ....


*シャラン産 鴨むね肉のロースト、いちじくのソース*
いちじく→冷たい、鴨→ぬるい
このコンビネーションが最悪。


デザートは何故か女性の喜びそうな感じで選択肢が多い。
しかし、チョコわらびもちってなんだよ...


姉の頼んだチーズケーキ。
チョコソースがコンビニ市販のチョコかって位まずい。


選択肢に好きなものがなかったので(というかイタリアンならティラミスは置いておけ)仕方なく頼んだチョコレートケーキ。
うん、まずい。これね、コンビニのスイーツの方がよほどまし。


茶菓子として(もう和食感覚笑)プチシュークリーム。
とても湿気っていた(笑)


ハーブティー。
一口で無理でした。

そうですね、はっきり言いまして、この店のウリは、運が良ければ川越に会える。
それだけ。誰しもそれを若干期待して行く。

そもそも前提が気に食わなかった。
彼は有名。でも、お店が有名かと言われれば、そうではない。
そこが落合との違い。
立地の中途半端で決して一流ではない。
でも、この店、キャンセルすると3000円か5000円(だった気がする)キャンセル料が発生する。

ありえね~。

なんの自慢でもないが、
ロブション(タイユバンもジョエルも)、ロオジエ、クレッシェント、ピンキオーリ、マキシム、サバティーニ、平松、ポールボキューズ、アランデュカス....etc
色々行ってるけど、そんな店初めてだ...
しかも、前日に出欠確認の電話が来る。
ここまで念を押されると、親切ではなく、逆に失礼です。

料理に関しては、イタリアンではなく、完全に和食。
明らかにバターが強い上に、厨房から一切ニンニクの香りしない....
ニンニクを使わないのがウリなのはカノビアーノくらいで十分です。

あとね、料理って温度大事。
これ一番大事。
素材を生かすも殺すも温度。
食べている時のこの温度の違和感が最後のお皿まで続いたのが最悪だった。

メニューに関して、アラカルトがないのがいや。
コースから、選ぶ。
そう大体皆同じ食事を食べるってことよ。
...給食かい!

しかも、明らかに手間を省く為か、隣と同じタイミングでサーブされたのが気に食わなかった。

予約をきっちり固めるのも、コースが二種類だけなのも、
結局ディナーは一巡でそれを確実にしたいってのが見え過ぎている。
つまり破棄を出したくない訳。
皆そうだよ、飲食なんて。でも、客の楽しみは料理を決める事から始まるんだよ。

しかも、食後はハーブティー...何が入っているかも謎なハーブティー...
あたしハーブティーとても苦手...
でも、メニューにオリジナルティーってあったから出てくるまでこんなまずいものと知らなかった...
だったらお抹茶のがましだった....

イケメンですからね、一般的に言えば、川越。
彼の外見からいえば納得ですが、
そうですね、店員の服装がホスト。
そしてロンゲ多し...厨房までロンゲ。
ホールは金髪....爆
で、サーブの担当が全皿変わる...全く特別感なし。清潔感もなし。
....ここはレストランじゃろ....

しかも最初3皿一切フォーク等は変えずた使い回し...
サービス料って....ナンデスカ?爆

何より一番ひいたのが会計。
コースは7700円、サービス10%足して、8470円。
これでもね、これだけ出せば銀座で結構イケテルお店で食べれる。
で、ここ。ドリンクメニューがない...(ワインリストはあるらしい)
最初にビールを頼みました。
生を切望していたのに、出てきたら瓶だし....じゃ、最初に言えよってなる。
その瓶ビール800円...
でワインリストはあるものの、ハーフボトルも、グラスワインのメニューもない。

考えてください。
どんな高いレストランに行こうと、安い所に行こうと、
皆予算があるんだよ。
時には5万かもしれない、時には3000円かもしれない。
それを自分の財布と相談しながらある程度選ぶんだよ。
でも、メニューがないってことは、それが出来ないって事。
毎回「カクテルはいくらですか」とか、聞けるか?大の大人が。
答え)聞けない
それを逆手に取って、ここのグラスワイン、カクテルは1杯1200円する。(領収書より)
この値段は、ミシュランで星とってる所の出す値段だよ。
たかがこの程度の料理で出していい値段じゃない。
上記に上げた一流店で、大体ビール、シャンパンが800円~1500円
この設定...ありえねぇ~....

しかも、最後にあたしキレました。
お水をサーブされたんです。
姉もあたしも基本食事屋さんで水は頼まない。
あたしはアルコール入ったらアルコールで通す。
チェーサー?チェーサーはビールだよ!
この水があたしの怒りを買った。

大体一流店はまず、聞くんです。
「ガス入りに致しますか?」これが加算の合図。
何も聞かずにいれる所はサービス料に入っている。
選択肢を与えられたらそれはオーダーになる。

この店、何も聞かず、入れたよ、水を。
そしてお会計で気付いた。
水800円也....

ぶち切れました。

いいんです、別に有料の水でもいいんです。あたしが必要で頼んだなら。
何も聞かず、勝手に入れて、結果二人呑まずに、
で、800円かい?

やってはダメでしょ、それは...

ダメだよ。若干違法だし。

払いましたよ、払いました。
でも、キレました。笑

飲食で廃棄出すのが一番損になる。
なので大体30%が原価の材料費で、それを100%でサーブする。
でも、野菜だのの廃棄はでる。
一番飲食で利益を出せるもの、それが飲み物。
それのね、値段を隠す事がまずあり得ない。

なんかとてもお金を稼ぎだすのが必死な店に見えて、
なんのポリシーもない料理で、
まぁ、レストランの心意気じゃない。
川越ファンにとって彼に会えると言う条件でのこの値段設定なら許される。ついでに写真一枚でも撮らせてくれれば割に合うか...な...どうかな....
あ、でも、ごめん、あたしファンじゃない(笑)

よく行く街にあっても、何度も行こうかと、そういう気にさせてくれるお店ではない。

まぁ、面白かったけど、色々、突っ込みどころあり過ぎで。
ただ、食事をイタリアンを目当てで行く場所ではない。

せめて落合シェフのように毎日厨房に立って頂きたい。
彼が自分を批評家ではなくシェフだというのであれば。

http://tatsuya-kawagoe.com/


追記2013/6/15
川越(シェフ)ご本人の怒りをかったというニュース記事により多大なアクセス数頂きまして...
なんか...すいません....笑
友達に「ニュースに載ってるからだよ」と教えられ、その記事にも目を通しました。

自分の名誉の為に言う訳でもないですが、
すいません、あたし年収400は超えてますよ、川越さん。笑

良いお店には、お金を払いたい。チップだって払いますよ。
(若いので嫌みにならない額ですが)
でも、例え年収が十分でも、払いたくない1円がある。
値段じゃない、気持ちです。
それ、わからないかな?笑

三ツ星と名のつくレストランは結構行っていると思います。
チャージを取るお店はある。
800円をチャージ(イタリアンなら大体席代、パン代とメニューに記されている)として取られるのは、
何の問題でもなかった。
ただ、何も言わずに、ドリンク価格も時価で(寿司屋か!?笑)、このお金の取り方をした事がスマートではないし、
やってはいけないことだと。
800円の水代も別に一流店では普通だと知ってます。
ボトルで提供されましたし。(一滴も、一滴も飲んでないけど〜!笑)

ご自身の知名度、十分お分かりかと思います。
あたしもテレビやコンビニでよく拝見してます笑

この追記記事にご本人目を通されるかは知りませんが、
あくまでも、あたしは、
料理、値段、立地、サービス、全てのバランスで、書いてますので。
そのバランスがいい店であれば、安い呑み屋さんでも、あたしは高得点は出しますので。

ただこのお店はバランスが悪かった。それまでです。

ちなみにこのお水に対する自分の意見はその場でホールの店員(多分当時店長ないし上の方)にこの口で全部言いました。
他のお客様にも完全に聞こえていたでしょう。だってテーブルチェックだし〜。笑
最後にお見送りはご丁寧に階段下まで出て来て頂き、
「他に何かご意見ありますでしょうか?」と聞かれました。(いや、店内で聞いてよ...)
ので、言いました。
「あなたに何を言っても、川越さんに伝わる気はしませんので、これ以上言いたい事はないです。」と。
きちんと言わせて頂きました。

いい料理をして頂きたい。
お金儲けも良いけれど、
自分の名前を店に掲げるという事は、皆あなたの料理を期待して行くのだから。

良いお店に行って下さい。
まだ、あなたは学ぶべき事があると思います。
ご自身がまだ、ご自身をシェフというのであれば。
タレントと言うなら、もうあたし何も言いませんから。笑

二年前に書いた投稿ですから、今の味は知りません。
再訪はしないと言いましたが、
再訪するのも面白いのかもと思ってる今日この頃です。笑
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あと、もし川越達也氏がこのレビューの批判をしてた元記事を見ていないならそちらも見たほうがよいかと。
『おねラン』でおなじみ”イケメン料理人” 川越達也シェフの本音の本音
まとめサイトやニュースだと、批判が集中する記事の一部だけが抜粋されているのだけど、これ読むと、
そもそも「美味しい料理を作る」ことよりも「いかにメディアに露出して目立つか」に焦点を置いて彼は活動
してきたということがよくわかるので(別にそれ自体は悪いことではないと思う)、「料理人のお店に行く」
というよりは「芸能人のお店に行く」と思って来店したほうががっかりせずに済むかと。