主人公の生き方は、受動的なのか主体的なのか 村上さんにおりいって質問・相談したいこと
質問者はネルケ無方(むほう)という兵庫県美方郡新温泉町にある安泰寺(あんたいじ)のドイツ人住職。
私も誰だかよく知らなかったんだけど、有名な人みたいよ。とりあえずこの辺見ればよいかと。
wikipedia「ネルケ無方」
で、質問の内容は、村上春樹氏の小説の主人公って受動的じゃね?「もっとしっかりしろよ!」って
思ってしまうというもので、それに対して村上春樹氏は、欧米の読者はそういう見方をする人が
多いけど、そんなことはなくて、小説の主人公たちは大きな状況の変化を冷静に観察しながら、
それに対処しようと努力しているのは受動的とはちょと違うと主張をしている。
なんかかなり高度な議論だな。どうなんだろうねぇ? もう村上春樹氏の小説を読んだのだいぶ前
だからあまり覚えていないんだけど、ノルウェイの森に関して言えば、たしかに直子だっけ?あの
親友の恋人が好きで行為にまで及んでいるのに、プレイボーイの先輩だかに付き合って行きずりの
女性とやるとか、別の女の子と知り合ったらその子と・・どうなったか忘れたけど仲良くなるとか、
挙句の果て最後のほうでおばさん先生ともやってしまうとか、あのへんのくだりを思い返すと、
たしかにこのドイツ人住職の言っている通り、受動的というか、「お前もっとしっかりしろよ!」と
言いたくもなるわな。
少なくとも福島の原発事故で故郷を失うという運命やアメリカ同時多発テロに巻き込まれるという
運命の荒波に見舞われながらも、懸命に生きている・・みたいな印象は主人公に全く感じなかったな。
ということで、私の感想はこのネルケ無方って人に近いのだと思う。
ネルケ無方
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