10億円の資産が2カ月で消えた理由
う~ん、なるほどねぇ。この磯貝清明って人、100万の元手でFXを始めたら、1年で1200万円になり、
2年で1億になって、最終的に10億にまでなったんだけど、サブプライムショックで通貨が暴落し、
資産が3000万円に。その後国税局から所得税1.6億を免れたとして告発をされ、借金だけが残る
という結果になったらしい。
FXってこの手の話しか聞かないなぁ。構造的にそうなっているんじゃないか?
例えば直近の円とドルのチャートを適当に持ってくると、
大雑把には104円と101円の間で振動している感じだから、100円になるまでは破産しないくらいの
資金量で、101円近くでドルを買って、103円付近で売るようにしていれば基本的には儲かって、
資金がどんどんどんどん増えていくんだろうけど、そういう考えでやっていると、
こんな感じでサブプライムショックや東日本大震災のときみたいに、想定を超える大暴落が
あったときに、損失を吸収しきれなくなって死ぬと・・。大体、円が80円を大幅に切るなんていう
ことを想定して資金をセーブして取引できる人なんてほとんどいないだろ。仮に、このチャートから
円は77円までは下がりうると考えて取引をしていたとしても、77円を切るときがいつか必ずきて、
そのときにその人は破産するという構造になっているんじゃないか?
あと、この人、短期間で資産を増やしていったみたいだけど、それって資産の増加に伴って
掛け金を増やしていったということだよね?例えば1万通貨で売り買いをしていたら、1円レートが
上がったら1万円儲かるわけだけど、段々1万円づつ稼ぐのがかったるくなって、そのうち2万通貨で
取引をして2万円づつ儲かるようになり、今度は取引を3万通貨単位で行って・・とやっていけば
資金が増える速度はどんどん加速していくわけで、一気に資産を増やすことが可能なわけだけど、
資産目標1000万
↓
資産目標2000万
↓
資産目標5000万
↓
資産目標1億
↓
資産目標10億
という感じでどんどんどんどん取引の単位(掛け金)も目標資産も増えていき、結局サブプライムショックや
東日本大震災のような、相場が大暴落して破産するまでやめられないギャンブルになっているんじゃ
ないかね、このFXという仕組みは。 あの元成金キャラの与沢翼もFXで大失敗したことが破産寸前に
陥り、六本木ヒルズの住居もロールスロイスも売っぱらった現状を招いた一因になっているみたいだし。
与沢翼公式ブログ「ご報告」
ということで、この破産するまでやめられないFXという博打、手を出さないほうがいいんだろうね。