待機児童解消に向け、政府が28日にも発表する緊急対策で、保育士1人が担当する子どもの数について、自治体が独自に定めているルールの緩和を促す方針を固めた。そっか!知らなかった。保育士って、ここまで厳しい人数制限があったのね。
保育士の配置について、現在、国の基準では、1歳児の場合、「保育士1人につき、子ども6人まで」となっているが、自治体によっては「5人まで」など、厳しいルールで運用している実態がある。
28日にも発表される待機児童解消に向けた緊急対策では、独自で厳しいルールを定めている自治体に、定員の緩和などを促す方針。
この方針、ネットの反応見ていると、結構批判もあるみたいね。子どもの安全を担保できなくなる、とか、
サービスの質が下がるとか。
まぁ、そういう側面はたしかにあると思うよ。ただ、保育士の給料が低いことが大きなネックに
なっている今、その問題を解決する根本的な方法は、保育士一人あたりの子どもの制限人数を
緩和するしかないと思うんだよね。
前にいくつか記事書いたけど、
違う、そうじゃない・・・「日本政府、保育士給与2%増など検討・・・待機児童解消へ追加対策 22万円が22万4000円に」
財源は埋蔵金90兆円かな?「民主党と維新の党、保育士の給与5万円アップの法案提出へ」
自民党が検討している保育士の給与を2%(4~5千円)上げるのを実現するには400億の財源が必要で、
民進党のバカどもが財源の根拠もなく提言している保育士の給与5万円アップを実現するには、
2770億円が必要って話なんだよ!
さすがに平均の給与が22万円は低すぎるし、せめて30万円近くのところに持って行くべきだとは
思うのだけど、上記の例でわかるとおり、税金使って保育士平均給与30万円を実現するのは、
実質無理ゲーなわけよ。
だからといって、庶民が出せる金額も限られているわけだから、保育料を大幅に上げるわけにも
いかない。じゃあどうすればいいかって、残された道は、保育士一人あたりの担当人数を増やす
しかないでしょ。
給与が低いことが、保育士の足りない原因なら、一人頭の人数増やす以外に方法はないと私は思うね。
お、調べたら反対の人はこんな事例を挙げている。
日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:ベビーホテル問題について
最近無認可保育所、ベビーホテルが急激に増加し、これらの施設に預けられた乳幼児の痛ましい死亡事故が続発しているのは憂慮に耐えない。へー、赤ちゃん詰め込みまくって、ろくに面倒を見ないという問題ってことか。
このような乳幼児の死亡事故多発の原因は、営利を目的とした無資格保育者が、劣悪な施設に乳幼児を預け、日の当らない店舗の2階、ビルの一室等に多数の乳幼児を詰めこみ、保育室には常に保育者が在室するという原則を守らず、乳幼児がうつ伏せになっていても放置し、病気になっても十分な看護をせず、甚だしいときは、乳幼児が死亡していても気付かないなどその責任を果たさないことによるものである。
また、このような劣悪な施設では、事故につながらない場合でも自閉症など心身に障害が現われる例も多くみられ、乳幼児の心身の健全な成長発達を期待することはできない。これはまさに乳幼児の生存権(成長発達権)に対する侵害である。
う~ん、なるほどね。つまり、構造的に高校や大学並の収益を出すことは不可能なんだね、保育園は。
もし、今の保育士一人頭の子どもの人数を変えられないっていうなら、保育士の給料を上げるという
のは、もう無理なんじゃない?人数変えられないなら、もう打てる手はないように思うね。