ジャパネットたかたの原点は、1986年に長崎・佐世保で開業した小さなカメラ店だ。ラジオの通販コーナーに出演したのをきっかけにテレビ通販事業にも参入すると、独特の語り口がウケて業績を伸ばした。いまや2000人以上の従業員を抱える大企業だ。旭人氏は、父の後を任されたプレッシャーをこう語る。まぁねぇ、そりゃジャパネットたかたがここまで大きくなったのは、通販MCとして天才でありカリスマの
「父の場合は『やるぞ』と言ったら『みんなついて来い!』とやれる人。そこまでの求心力がある人は世の中にいないので、やり方を変えないと会社としては難しい」
完全に父の存在感に飲まれている様子だ。社員からも「明社長の魅力がジャパネットの魅力。ジャパネットらしくいけるかどうかが一番大きな不安」「今後の売上の動きがどうなるのか」など将来を危惧する声もある。
それでも新社長は、これまでにない戦略を展開しながら奮闘する。吟味する商品を増やすため、2012年に東京オフィスを設立。千葉に物流センターを作り、商品の当日配送を実現し、通販会社では初めて自社で商品の修理を行っている。
高田明前社長のおかげというのは明確なわけだけど、彼クラスの人材なんて、どこにもいないからね。
二代目社長が息子だろうが、他の人がなろうが、どのみち会社はやり方を変えるしかないでしょ。
潜在的に売れる可能性のある商品を発掘して、高田明氏のようなカリスマ性はないけど、経験のある
MCを通して商品の魅力を伝えて売っていくという秀才型の経営は、妥当な感じはするけどね。
繰り返すけど、高田明氏クラスの天才はどこにもいないし、天才型の経営をするのは無理だから。