3戦3勝したことで、全5局のこのGoogle DeepMindチャレンジマッチにおけるコンピュータ側の
勝ち越しが決定した。下記の記事にもあったけど、
人間対AI:囲碁9段の解説者、解説できず視聴者に謝罪
「あれ…? あれ…? 今まで見てきた手の中で一番衝撃的な手のような気がする。これは不思議だとしか言いようがないのでは?」(チェ・ユジン囲碁アマチュア五段)囲碁9段の解説者が解説できないというレベルの碁を、アルファ碁が打っていることを踏まえると、
「不思議だというよりも、あり得ない手です。プロの感覚では考えも付かない手です。どういう意味で打ったんでしょうか?」(イ・ヒソン九段)
10日、韓国トップの囲碁棋士、李世ドル(イ・セドル)九段と人工知能囲碁ソフト「アルファ碁」の第2局を中継していた韓国棋院運営の「囲碁TV」解説者たちは「解説」ではなく「疑問」を連発した。対局開始約45分後、「アルファ碁」が打った手に戸惑いを隠せなかった。「アルファ碁」の予測できない変則的な手や、ミスだと思われた手を到底説明できないといった様子だった。李煕星(イ・ヒソン)九段は「どうやってこの囲碁が…(『アルファ碁』が)勝てる囲碁になるのだろうか」とため息をついた。
もうコンピュータは人間をはるかに超越してしまっているみたいね。
ちなみに、前にも書いたけど、将棋も実質的に、2013年の第2回電王戦の時点で、超えていると見て
よいだろう。なぜなら、GPS将棋というコンピュータを680台繋げたソフトが、将棋界に10人しかいない
A級棋士(つまりトップクラスの棋士)の一人である三浦八段(現九段)を破り、その時の三浦八段の
コメントは、「どこが悪かったのかわからない」 というものだったからだ。
第2回将棋電王戦最終局はGPS将棋が勝利しコンピューターが征す!(観戦記)
三浦弘行八段ちなみに、これ以降の電王戦はどうなっているかというと、棋士とコンピュータの実力が拮抗するように、
電王戦を今後盛り上げて、大きなイベントにしたかったので、今日は勝ちたかったのですが、ただ、正直どこが悪かったのかちょっとわからないところがあります。GPS将棋が非常に強いと言うことはわかっていたのですが、事前準備から1台と680台とは違うのでしょうけど、余りつけいる隙がないソフトだなぁと思います。
意図的にコンピュータ側の条件を弱体化させてやっている。つまり、この時まではコンピュータの性能に
関する制限はなかったのだけど、これ以降は家庭用PC1台で戦うという制限を付けているのである。
だから、複数のPCを繋げるクラスター化の技術を使ったGPS将棋やPuella αなどは出場ができない。
対局料に2億ぐらいポンと出せる企業がいれば、羽生さんとかを引きずり出せるのかもしれないけど、
まぁそれが難しい分、将棋に関しては、トッププロにコンピュータ将棋が勝つ瞬間をしばらくは
見られないでしょうねぇ。
お、アルファ碁の勝ち越し記事が上がったね。
人工知能アルファ碁が囲碁トップ棋士を3タテ! AIが人類の発想を完全に上回る
Google傘下の人工知能開発企業DeepMindが作りだした、人工知能を搭載した最強の囲碁ソフトAlphaGo(アルファ碁)と、世界最高レベルの韓国プロ棋士イ・セドルが対戦する「Google DeepMind Challenge Match」の第3戦が終わり、アルファ碁が勝利した。これで5戦中3勝となり、アルファ碁の勝ち越しが確定した。