『ノストラダムスの大予言』が日本にどれほど大きな影響を与えたか、 今の若い人にはピンとこないらしいです。でも、忘れちゃいけないと思うんですよ。人々が熱中し、マスコミも持ち上げた挙句、最終的にオウムを生み出し、多くの人を殺傷するきっかけとなった、あのベストセラーを。あったあった。あったねぇ。あのときは私も結構信じていたよ。なんでかって言うと、小学校の教室に
あった学級文庫の影響なんだよね。ちょっと探してみるか。
う～ん、前過ぎて探しても探しても確信が持てない。多分この手の本だと思うんだよね。
学習研究社
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でまぁ、話を戻すと、学級文庫にあった子供向けのオカルト本に、ノストラダムスやエドガー・ケイシーや、
あともう一人女性の予言者がいたと思うけど、その人達がそろって1999年に何かが起きるみたいな
ことを言っていると書いてあるもんだからそりゃビビるわけよ。なんせその本には、それらの予言者は
数々の未来予知をして当ててきた実績があると書かれていたわけだからね。
今みたいにネットがあるわけじゃないから(あるにはあったけど、情報化社会(笑)とかいう言葉が
存在したくらい、ネットでの情報シェアが発達していない)、本とテレビくらいしか情報がないわけよ。
眉唾ものの噂を検証してくれるネットの住民たちもいないし。そしたらそりゃ信じるわな。
で、子供ながらに1999年になんかヤバイことが起きるんだ、くらいには思っていたよ。
大人の中には1000万以上の核シェルターを買った人もいたみたいよ、当時。
で、結局1999年の7月に何も来なかったのよ。バッカみたいだよね。でも、その時代を経験している
人は、予言とか、予言者だとか言ったものがいかにインチキかを思い知って、それ以来その手のものを
信じなくなった人も多いんじゃないかなと思う。まぁ予防接種のワクチンみたいなものだよ。
その点、今はいい時代になったと思うよ。インチキなんてすぐバレるからね。予言者なんて職業は
成立し得ないでしょ。ネットに履歴が残るし、後付けで昔こんな予言をしていたが、本当に起きたよね、
みたいなこと言っても、それが嘘か本当かネット上で多数の人によって検証され、拡散してしまう
わけだから、インチキ予言なんかできないんだよ。
携帯電話がなかった時代だからこそできた男女の待ち合わせのスレ違い演出と同様、予言とか、
ネットがない時代だからこそ成立したジャンルだったのではないかなと思う。
