医薬品の特許が切れたあとに販売される価格が安い後発医薬品、いわゆるジェネリックについて、医師の半数以上が品質などに不信感を持っていて、普及に向けた課題になっていることが厚生労働省の調査で分かりました。えー！ここまでなの？ここまでジェネリックに医者が不信感を持ってるんだ！
政府は医療費の抑制に向けて、医薬品の特許が切れたあとに販売される、価格が安い後発医薬品、いわゆるジェネリックの使用割合を現在の５０％程度から、２０２０年度までのなるべく早い時期に、８０％以上に引き上げるとする目標を掲げていてます。
こうしたなか、厚生労働省は医師などを対象に行った、ジェネリックについての意識調査の結果を６日開かれた中医協＝中央社会保険医療協議会に報告しました。
それによりますと、病院の医師にジェネリックに対する不信感の有無を尋ねたところ、「不信感はない」と答えた医師が４０．７％だったのに対し、５４．９％が「不信感がある」と回答しました。そして、「不信感がある」と答えた医師に、その理由を複数回答で聞いたところ、「新薬との効果・副作用の違い」が６７．９％と最も多く、次いで「新薬との使用感の違い」が３８．６％などとなりました。
ジェネリックってのは特許の切れた薬を他のメーカーが同じ成分で作った安い薬なんだけど、
有効成分は同じなのよ。でも、先発品と違って本当にその薬を患者に投与して効くのかという
臨床試験を通常は行わず、また先発品と有効成分以外の部分、例えば錠剤の材料とか、そういうのは
違うので、それらが薬の効きに影響していたりすると、先発品よりも効かないみたいな現象が発生
してしまうというわけ。
知識として知ってはいたけど、まさか半数以上の医者が不信感を持っているほどやばいとは
知らなかったわ。現場で使ってみて、先発品よりも明らかに効かないという実感があるってことでしょ？
どうしようかねぇ？薬局とかで言われるままにジェネリックOKに丸付けちゃったけど、今度薬をもらう
ときには、ジェネリックをやめてって言えば、先発品の方を処方してくれるのかな？
ちなみにジェネリックの薬価は、一般的には先発品の7割くらいに設定されているので、先発品に
したら、ざっくり今の1.5倍の薬の値段になるだろうね。まぁいろいろな他の費用があるから、そう
単純ではないかもだけど。
あと、薬局がなんで価格が安いジェネリックの方を勧めてくるかというと、国がジェネリックのほうが
利幅が大きくなるようにしているので、薬局としてはジェネリックを処方したほうが儲かるのよ。
まぁでも今まではこっちも薬の値段安くなるし、ジェネリックでいっかって思ってたんだけど、
ちょっとこのニュースを見て、考え変えるかも。
ちなみに上記ニュースの元データはこれね。特にPDFの107ページ目、レポート内記載のページ数
でいうと101ページ目の「今現在の後発医薬品に対する不信感」という項目かな。約2000人の医師に
調査をして6割がジェネリック医薬品に不信感を持っているってんだから相当だと思うよ。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000103266.pdf
