2015年8月2日日曜日

鋼兵っていう歌い手(笑)だと思っていた人のニコ動衰退論が秀逸すぎる!

いやー、今まで歌い手(笑)とか、高音出してドヤりながら、群がるメンヘラ女どもを食っているアホ、
みたいなイメージではっきり言って軽蔑していたんだけど、この鋼兵って人のニコ動衰退原因を
論じた動画を観て、印象変わったわ。分析・論点が的確で目から鱗だったわ。


30分もあってちょっと長いので内容をまとめておくと、まずニコ動が発展した理由はこの2つ。
・ユーザー主体のエンターテイメント
・カテゴリー別ランキングシステム
の2点だと。ユーザー主体のエンターテイメントというのは、極少数の動画アップ主だけでなく、
我々大多数の「試聴ユーザーがコメントを書くことで動画を面白くできる」という構造を意味している。
コメントに加えてタグによって動画を面白くできるのも特徴だ。そして動画に関する最重要ポイントはこれ。
たしかに!運営が作ったものが面白かった事は一度もないな。観たことのない人は、これとか
観てみればいいと思うよ。単にイラッとするだけのクソ動画しか作れない無能さがよくわかると思うよ。


ということで話を戻そう。もう一つの「カテゴリー別ランキングシステム」について。この点に関する
動画サイトの分類の仕方が特に秀逸。
FC2とかひまわり動画とかsaymoveとかnosubとかあの辺の動画サイトはテレビで放映された動画を
観る目的で使われ、目的の動画を「検索」して使う使い方がされると。


youtubeやテレビ、ニコニコ生放送は主にメディアが作った動画や特定ユーザーの配信を観る目的で
使われ、目的の動画や配信を「検索」して使う使い方がされる。

で、ニコニコ動画はどうかというと、主にはユーザーが作った動画を観る目的で使われ、
「ランキングを下って探す」という使い方がされるのが他のサイトとの大きく違うところだと。

これたしかにそうだわ!動画で挙げられていた例がまさにそうだけど、日本エレキテル連合とか
ラッスンゴレライとか、テレビあまり観ないのでネットでよく取り上げられるようになるまで存在を
知らず、youtubeで動画探してクッソつまんねって経験、まさにしたもの。その使い方だわ。

ニコ生も、ユーザー同士のキモい慣れ合い放送とかもあるんだろうけど、それは私は観てなくて、
電王戦とかアニメとか、公式コンテンツを観る使い方をしているね。

で、ニコ動はというと、たしかに毎日毎時ランキングを下って面白そうな動画を観るという使い方が
デフォルトだね。だから他のサイトと使い方が決定的に違うわ。まぁ私はテレビ観ないからアニメは
基本ニコ動で観るけどね。

で、どうもこの動画作った鋼兵氏によると、ニコ動のランキングはマイリストの影響を大きく受ける
ランキングになっているとのこと。だからバカやって炎上させて視聴数稼ぐ動画よりも、神動画作って
視聴者にマイリス入れてもらう方がランキングに上がりやすいとのこと。

へー、なるほどね。それは知らなかった。そんなわけで、ヒャダインとか、やなぎなぎさん(ガゼル)とか、
ClariSとか人気声優の花江夏樹さん(ニコ動活動時の名前はハナゴエ)とか、ニコ動出身のアーティストを
輩出しているのは、マイリス重視のランキングシステムが大きな要因になっているということみたいね。

で、このユーザー製作の動画主体の人気ランキングシステムを弱体化させ、公式動画、人気実況者の
動画などでランキングを埋め尽くしつつある現状を鑑みて鋼兵氏が出した結論は、
とのこと。あっ、そうなんだ!「運営はニコニコ動画を好きではない」のを知ってたというコメントが
多いけど、私は全く気が付かなかったわ。つまり公式動画主体のニコ動にしたいということなのね。


う~ん、言われてみれば公式のアニメ以外の動画を観る頻度が昔より減っている気はするねぇ。
それは面白そうな動画が少ないせいなわけだけど、それは動画製作者のモチベーションを奪っている
からということなのかねぇ?

まぁ、ひと通り見て、特にニコ動とyoutube、その他の動画サイトの使い方の決定的な違いを
うまく言語化してまとめたという点が特にこの動画の秀逸な点だと思っている。この人すごいな。

ということで、元動画、長いけど、上記のざっくりした説明で面白そうだと思った人は観てみると
よいと思うよ。