2015年8月21日金曜日

へー、東京五輪エンブレムのデザインは佐野っぽいのか「多摩美統合デザイン学科の学生として思うこと」

多摩美統合デザイン学科の学生として思うこと
 最初に自分があのエンブレムをみたとき、直感的にかっこいいと思いました。シックで、いままでのオリンピックエンブレムをは一線を化すような新しいデザイン、新しい東京のイメージを担ってくれるような力強いものに感じました。そしてそれと同時に、あ、きっとこれ佐野さんのデザインだと思いました。たぶんそう思った要因は中央の「黒」の棒の部分です。完全な黒ではありませんが、こういったエンブレムで無彩色の黒を使うのはわりと暴力的で、結構批判もきそうだなと思ったのですが、そもそも佐野さん自身黒色を多く用いることで有名です。たとえば、「統合デザイン学科」のロゴやその周辺のデザインはすべて白と黒で形成され、学科の、現状では異端であるもののそれがこれからのベーシックになっていくはず、という考えや、力強い勢いを感じて非常に気に入っています。喪章だなんだと言われていますが、まあそういうネガティブなイメージで佐野さんがデザインしたとは到底考えられません。
へー、面白いね。これは学生とはいえ、業界人ならではの視点という感じ。
そっか、東京オリンピックのエンブレムって、美大生から見ても佐野っぽさが出てるのか、なるほど。
たしかにそういう○○っぽさってあるよね。

私は深夜アニメしか観ないから、デザインを観てこれは誰々っぽいってのはわからないけど、
アニメの音楽とか聴いてると、スタッフロールを観なくても、あっ、これは梶浦由記さんっぽいとか、
澤野弘之さんっぽいとか、ヒャダインっぽいとか感じることは多々あるよ。たまに外れるけど。

まぁ業界の人が佐野っぽいデザインだというなら、東京五輪エンブレムに関してはやっぱり彼の
作品なんじゃないかねぇ。ベルギーのデザイナーが訴える自由と権利はあるとは思うけど、
その上で個人的な見解としてはという話。