「未婚化が進む日本では、高齢男性の“おひとりさま”世帯はより増えていきます。経済的な貧困の解決は政治の問題ですが、“精神的な貧困”に陥らない方策を提示することが社会学的な課題です」おー、なんだか知らんが私は精神的な貧困には陥っていなかったのか!この文章で言うなら、
そう語るのは社会学者の阿部真大氏。精神的な貧困の代表である孤立化は未婚化が進む現代人にも悩みの種だ。
「老人ホームの調査をする際、たむろしておしゃべりしている女性に対して、男性は独りぽつねんとしている姿を目にします。別に『男もおしゃべりのスキルを』と言っているわけではなく、“独りでいても孤独を感じない”ということが重要です。これは“他人志向型”――つまり他者からの評価を価値基準とする出世競争に邁進してきた人ほど陥りやすい。精神的貧困を避けるためには、自分だけが楽しめる価値観を持った、“内部志向型”の人間を目指すべきです」
ずっと引きこもってネットしている私なんて、完全に「内部志向型」じゃないか。
ちょっと気になったのが「独りでいても孤独を感じない」という部分で、う~ん、こういうのって
孤独を感じてしまう場、孤立してしまう場があって成立するんじゃねって思うんだよね。
四六時中ネットしてても平気な私は、別にその日一日誰とも話さなくても孤独とか感じないわけだけど、
それでも中学校の体育の時間とかで「はい二人組作ってー」とか言われる場にいたら孤独を感じるわ。
あとは知らない人ばかりのパーティーとかね。マジなんなのあれ?苦痛だからそういう場は事前に
避けるように警戒するようになったが。
ってことで、何が言いたいかというと、「独りでいても孤独を感じない」 ってのは、「内部志向型」とか
そういう性格の問題もあるかもしれないけど、どういう場所にいるかってのも結構大きいんだよ、
ということ。みんなで過ごす時間を強要されるような老人ホームに入ったら、私だって孤独を感じるわ。
だからやっぱり、一日中ネットできて、孤独を感じる周囲の目がない「家」こそが重要なんじゃないか?