2015年5月16日土曜日

昔の人は、なぜ不便な山村に暮らしていたのか?

http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/215852.html
なぜお婆さんたちのご先祖は、代々ここで暮らていたのか? それは戦乱で日本が貧しく、インフラが未熟だった時代(間近では昭和20年代)には、都市に住んでいるよりも、山あいに住んだ方が、清潔な水、食べ物、燃料、建材が、お金ではなく労働と協調によって手に入り、生きやすかったからです。こうした集落の多くは平家の落人、戦国時代起源の伝説を持ち、新しいところでは敗戦直後の満洲帰還者の戦後開拓として始まった所が多いのです。先のお婆さんも、戦後の飢餓の時代も麦があったから食べ物には困らなかったと言っていました。彼らは自分の事は自分で出来る、お金に頼らず生きて行ける力を持つ、逞しい知恵と力の持ち主です。食べ物を収穫し、うまく保存し、炭を作り、製材をする。先行きの見えない今の時代、人が最も必要とする確かなものではないかな、と思うのです。
現代人は山里を不便なところと思いこんでいますが、身一つで住み着いて生き延びられる所は、本来平野部や盆地の中央ではなく、山裾だったのだと思います。平野部の江戸、名古屋、大阪の都市は、治水と流通が整備された太平の17世紀以降に初めて都市化が可能になった場所です。山歩きを通してそんなことに気が付きました。
へー、これ面白いね。たしかに、山とか住みにくいだろ、なんでそんなとこに住んでんだよ!って、
普通の現代人はそう思うわな、私も含めて。そうか!そもそも人間が暮らすのに最重要の「水」が
取れるのは、川の流れる山なんだ!さらに木もあって、木の実やら動物もいるから、家を建てる
材料もあるし、食べ物もあるしで、労働を分担さえすれば、山のほうが原始的な生活はしやすいのか。
つまり山育ち最強ということか。

そういえば、東京の西の果ての方に青梅って都市があって、そこにある御岳山(みたけさん)の
山頂付近にやたら家がたくさんあって、彼らどうやって暮らしてるんだよ、って思ったんだけど、
山仕事とかもやっているということなのかもしれないね。だって、民宿や土産物屋だけで収入が
成立するほど大量の客はこないと思うもの。